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『Grand Theft Auto: San Andreas』の「Ah shit, here we go again」が20年越しに定番ミーム化

2026年09月04日 | #ゲーム紹介 | Polygon

『Grand Theft Auto: San Andreas』の「Ah shit, here we go again」が20年越しに定番ミーム化

2004年に登場した『Grand Theft Auto: San Andreas』の冒頭のひと言が、発売から20年以上を経た現在も、繰り返し起きる出来事へのあきらめや苛立ちを表すミームとして定着しています。作中では短いセリフにすぎなかった「Ah shit, here we go again」が、動画サイトやSNSを通じてゲームの枠を超えて広がり、さらには現実の政治的な投稿にも使われるまでになりました。

物語の冒頭で発せられたひと言

本作のオープニングでは、主人公のギャング、カール・“CJ”・ジョンソンが5年ぶりにロスサントスへ戻ります。しかし帰郷直後、腐敗した警察官に逮捕され、敵対ギャングの縄張りへ置き去りにされる展開に。ゲーム本編が始まる直前、CJが状況への反応として口にするのが、後に広く知られることになる「Ah shit, here we go again」です。

当時、シリーズ全体の人気は大きく伸びており、本作の累計販売本数は2700万本を超えています。ただし、2004年に初めて遊んだプレイヤーの多くは、この冒頭のセリフが20年以上後にインターネット上の定番表現になるとは予想できなかったでしょう。

2015年に動画からリアクション画像へ

このセリフが再び注目を集めたのは、発売から10年以上が経過した2015年です。YouTubeユーザーのZMOONCHILDが、CJのセリフを含む冒頭シーンを扱った動画を投稿し、動画は多くの反響を獲得しました。8万件を超える「いいね」と4000件以上のコメントが寄せられ、コメント欄では映像を日常の繰り返しに重ねる投稿が相次いだとのことです。

その後、Sentinel Driverというユーザーが同年、GTA Forumsのスレッドに動画のスクリーンショットを投稿しました。記事では、これがリアクション画像として使われた最初の事例として報告されています。画像には利用者がそれぞれキャプションを加え、RedditやInstagramにも何度も転載されました。学校へ毎週通うことや、ゲーム内で同じボスに何度も挑むことなど、避けたいのに再び直面する状況を示す用途が中心となり、「またこれか」という感情を一瞬で伝える画像として広がっていきます。

2019年に拡散しやすい素材へ変化

ミームとしての可能性が大きく広がったのが2019年です。4月3日には、CJの冒頭シーンをグリーンスクリーン加工した動画が投稿されました。背景を差し替えられる形式だったため、利用者は別の写真や映像にCJを重ね、さまざまな場面を「また同じことが起きた」というネタに置き換えられるようになりました。

Know Your Memeによると、この投稿は1週間で1700件を超えるリポストと5200件以上の「いいね」を獲得しています。同様のグリーンスクリーン素材はTikTokにも広まり、あるテンプレートは1万回以上の動画で使われたとのことです。単なるゲーム映像ではなく、加工して再利用できる素材になったことが、ミームの定着を後押ししました。

ゲーム内外で使われ続ける定番表現

ミームはGrand Theft Autoのコミュニティにも戻ってきました。Redditでは、Grand Theft Auto 6の度重なる延期に対する反応として、このセリフや画像が使われるようになったとされています。おなじみの出来事がまた起こるという意味が、長期化する発売待ちへの不満と重なった形です。

さらに2026年3月には、ホワイトハウス関係者が「OPERATION EPIC FURY」と題した投稿でこのセリフを使用しました。投稿動画は本作の映像と、イランでの戦争に関する映像を組み合わせたもので、SNSの内外で広く批判されたとのことです。ゲームの冒頭に登場した短いひと言は、日常の冗談からゲームファンの不満、現実の政治的メッセージまで、繰り返される事態への反応を示す言葉として使われ続けています。