『オーバーウォッチ』トレーサーは今も公式マスコット
長らく大型コラボや宣伝で目立つ機会が減っていたトレーサーについて、開発陣が現在も、そして発売当初から本作のマスコットであると明言しました。BlizzCon 2026で行われたインタビューでは、トレーサーの立ち位置に加え、新サポートヒーローのDoctrineや今後の展開についても語られています。
トレーサーは今も本作の顔
2016年のサービス開始時、トレーサーはマーケティング素材や広告、グッズなどに継続的に登場し、本作を象徴する存在として扱われていました。特徴的なシルエットと高速移動を生かしたアビリティも含めて、当時はゲームを知らない人にも存在が伝わるほどの露出を見せていましたが、近年は大型コラボやプロモーションでの登場が以前ほど多くありません。
インタビューでは、リード・ヒーロー・プロデューサーのKenny Hudson氏とアートディレクターのDion Rogers氏に、トレーサーが今もマスコットなのか、そもそも過去に公式マスコットと考えられていたのかを質問しました。これに対しRogers氏は、「トレーサーは今もマスコットです。ずっとそうでした」と回答。チーム内ではトレーサーを連想させるオレンジ色を「Tracer orange」と呼んでおり、シンボルの上にある小さなオレンジ色の意匠も彼女を示していると説明しています。
つまり、宣伝上の露出が減ったことは、トレーサーが本作の象徴としての役割を失ったことを意味しません。開発チームにとって彼女は、現在もブランドを表す中心的なキャラクターです。
新ヒーローDoctrineは「吸血鬼」が出発点
新たに登場したサポートヒーローのDoctrineは、吸血鬼を思わせるデザインと、Doomfistとの過去を持つキャラクターです。実際の吸血鬼ではありませんが、Rogers氏によれば、リード・ナラティブデザイナーのMiranda Moyer氏が「本作の世界で吸血鬼はどのように見えるのか」と問いかけたことが企画のきっかけになりました。
Hudson氏は、ヒーロー54までにカウボーイ、騎士、忍者といった archetype(典型的なキャラクター像)を扱ってきたため、吸血鬼というテーマを見つけた際に、それを軸として新たなヒーローを作る方針にしたと説明しています。テーマが決まったことで、アビリティの構成からコンセプト、アートまでを一貫させられたとのことです。
Doctrineは科学者、あるいは機械工学者としての側面も持っています。ケープは吸血鬼らしさを備えながら、研究者の白衣を思わせるデザインに仕上げられました。開発初期は眼鏡をかけた典型的な科学者として作られていましたが、チーム内ではヒーローとしての印象が弱く、吸血鬼の要素を加えることで明確なファンタジーと個性が生まれたといいます。
出身地はアフリカのジンバブエで、過去にはDoomfistの一族のもとで働き、彼の武器や義手の製作に関わっていました。その経歴があるため、Doomfistに腕の修復を依頼するという関係性にも説得力を持たせられたとRogers氏は話しています。
2026年の追加ヒーローと今後の方針
Doctrineは、2026年に本作へ加わった10人のヒーローのうち、最後に近い存在です。ただし、開発陣は追加ヒーローの投入がここで終わるとは考えていません。Rogers氏は「まだまだ多くのヒーローを準備しています」と語り、今後も新キャラクターを作り続ける方針を示しました。
Hudson氏も、これまで達成した目標を繰り返すのではなく、新しい目標を設定し、ここ数年でチームが学んだことを生かして未知の領域へ進みたいと説明しています。BlizzCon 2026では、次のヒーローとなるヒーロー55も予告されました。詳細は明かされていないものの、洗練された雰囲気を持つオムニックとして紹介されており、早くもプレイヤーの関心を集めています。