『Fire Emblem: Fortune's Weave』は8人主人公案を見送り4人に絞った
2026年09月16日 | #その他 | GamesRadar+
『Fire Emblem: Fortune's Weave』では、当初8人の主人公による物語が検討されていたことが明らかになりました。シリーズ最大級の規模を目指す中で生まれた案でしたが、最終的にはプレイヤーが把握すべき情報量を考慮し、4人の主人公に焦点を絞る判断が下されています。本作の複数の物語は別々のルートを周回する形式ではなく、1つの大きな物語へ交差していく構成になるとのことです。
『Three Houses』超えを目指して生まれた8人案
任天堂の開発者インタビュー「Ask the Developer」で、ディレクターのToshiyuki Kusakihara氏が開発初期の構想を説明しました。Fire Emblem: Three Housesが多くのプレイヤーに楽しまれた一方、開発陣は同作を超える作品を作らなければならないという大きな責任を感じていたといいます。
Kusakihara氏によれば、その方法として「物語を語る視点を3つから8つへ増やす」という大胆な案が持ち上がりました。Three Housesでは主人公たちの立場が互いに対立していましたが、本作では複数の視点を1つの筋書きの中で交差させることで、より大規模な物語を成立させようとしていたとされています。
4人に絞った理由は情報量
Three Housesのディレクターであり、Fire Emblem EngageのプロデューサーでもあるGenki Yokota氏は、現在も本作のプロデューサーを務めています。同氏は、3人から8人への拡大は非常に大きな飛躍だったものの、Kusakihara氏が各主人公に明確なテーマを持たせていたため、興味深い作品になり得ると感じていたとしています。
一方で、実際に検討を進めると8人では扱える要素が多くなりすぎました。Yokota氏は、プレイヤーが覚えておくべき情報が増えすぎ、ゲーム全体が複雑に感じられる可能性があったため、「8人ではなく、そのうち4人に焦点を当てることにした」と説明しています。主人公ごとの物語を薄めず、全体の分かりやすさも保つための調整とみられます。
周回前提ではない4つの視点
本作で採用される4人の視点は、Three Housesのように選択した勢力ごとに完全に別のルートを進める方式ではありません。それぞれの物語が同じ大きな展開へ関わっていくため、複数の主人公を追いながら全体像を把握するゲームデザインになります。8人案と比べれば規模は抑えられていますが、4人分の視点が1つの物語に組み込まれることで、依然として大きな作品になることがうかがえます。
複数主人公の物語が交差するRPGとしては、Octopath Traveler IIやLive A Liveのような前例もあります。インタビューでも、こうした構成が魅力的なRPGにつながる可能性は認められていました。ただし、原文筆者は主人公が増えすぎると個々の物語が薄まり、作品そのものが大きくなりすぎる懸念があると指摘しています。
開発者と原文筆者の受け止め
原文筆者は、Three Housesを高く評価しながらも、1つのルートを終えた後に別の主人公の物語まで遊び直す余力はなかったと振り返っています。そのため、当初は4人でも多いのではないかと懸念していたものの、4つの視点を1回のプレイにまとめる本作の形式なら、複数ルートを個別に攻略するより取り組みやすそうだとしています。
なお、原文には本作について、過去の3DS向けFire Emblem作品にあった要素が復活し、タクティカルRPGとしてさらに規模を増す可能性があるとの見方も示されています。ただし、今回のインタビューで具体的に語られたのは、8人から4人へ主人公を絞った経緯と、複数の物語を1本の筋書きに交差させる構想です。