『ポケモン』30周年記念のジラーチex、Averyさんの最後の開封後に価格が約45%上昇
ポケモンカードの30周年記念セットに収録されたジラーチexのスペシャルアートレアは、12歳のインフルエンサーAvery The Poke Kidさんが最後に開封したカードとして話題になり、平均価格が数日で約45%上昇しました。Averyさんの訃報とカードにまつわる動画が広く共有され、注目と需要が高まっています。
Averyさんが最後に引いたジラーチ
Averyさんは、がんと長く闘いながら、手持ちのカードの価値にかかわらず大切にすることや、人生を精いっぱい生きることを発信していました。化学療法や手術の合間にも、明るい姿を見せていたことから、ポケモンコミュニティで親しまれていました。
9月18日に亡くなる前、両親はAveryさんがポケモンカードのパックを開封する最後の動画を撮影しました。最後のパックから出たのは、Akira Egawaさんがイラストを手がけた「ジラーチex #155」。Averyさんが喜ぶ様子とカードの意味が重なり、動画は広く拡散しました。
ジラーチは『ポケットモンスター ルビー・サファイア』に登場する伝説のポケモンです。図鑑の説明では、1000年の眠りから目覚めるのは1週間だけで、その間に3つの願いをかなえるとされています。この設定も、Averyさんが最後に引いたカードとして人々の心に残る一因になりました。イラストを担当したAkira Egawaさんの心のこもった反応もあり、カードへの関心はニュースメディアやインフルエンサーを通じて広がりました。
価格は発売直後から約45%上昇
カードの市場価格は、30周年記念セット発売翌日の9月17日時点で81ドルでした。Averyさんが亡くなってから間もない9月23日には約118ドルとなり、約45%上昇しています。TCGPlayerでは、状態やセンタリングによって140~198ドルで売れた例もあります。TCGPlayerやeBayなどのマーケットプレイスでも、需要の高まりが見られます。
価格の変動は通常、単一の要因だけに結びつけるのが難しいものです。一方、ファンの間ではAveryさんが関心の高まりにつながったという見方が広がり、Averyさんをきっかけに購入したと話す人や、このカードを「Averyのジラーチ」と呼ぶ人もいます。
価格上昇に便乗した出品もありました。eBayでは、Averyさんの名前を使ってカードを2万ドルで売ろうとした出品が確認されましたが、その後取り下げられています。
Averyさんの追悼文には、ほかの子どもたちにカードや贈り物を渡し、病院の部屋に喜びを届け、自身の経験を通じて困難な時期を過ごす家族に希望を与えたと記されています。追悼文によると、Averyさんは同情を求めず、自身の喜びを世界と分かち合うことを望んでいました。