← 最新記事一覧

『OZARK』先行プレイ、6段階の難易度でも変化を感じにくく、1人プレイは厳しい

2026年09月29日 | #ゲーム紹介 | DualShockers

『OZARK』先行プレイ、6段階の難易度でも変化を感じにくく、1人プレイは厳しい

ALTER-BOYが開発する『OZARK』は、協力プレイにも対応した2.5D横スクロール型のホラーシューターです。Resident EvilやDead Spaceを思わせる雰囲気が魅力ですが、先行プレイでは戦闘の不安定さや、1人プレイの厳しさが目立ちました。

名作ホラーへの懐かしさを感じる導入部

物語は、カナダ北部の施設で救助と回収にあたる任務から始まります。チームを乗せた航空機が現地付近に墜落し、仲間とはぐれた主人公は、危険な施設を目指して暗い森を進みます。森を抜ける序盤には、Resident Evilのアークレイ山脈を思わせる緊張感があります。

ただし、序盤の不穏な雰囲気は次第に薄れ、施設の奥へ進むまで緊張感が続きにくい場面もありました。森に潜む脅威が周囲にも広がっていると感じさせる、異様な物音などの演出がもっとあれば、冒険の危険さを早い段階から伝えられたはずです。恐怖を盛り上げる演出は後半ほど目立つものの、導入部には改善の余地があります。

狙いを定めにくく、戦闘も不安定

全8ステージを進めるには銃や道具を使いこなす必要があります。地面を滑る動きには手応えがありますが、障害物を乗り越える操作は、腰ほどの高さの箱にもぎこちないジャンプを使う仕組みです。プレイを続けるうちに、できるだけ使いたくないと感じました。

戦闘では、照準を上げ下げして狙い直す仕組みがうまく機能していません。敵が複数いる部屋では狙いが定まらず、爆発物に照準が合って自分が巻き込まれることもありました。敵を狙えても、至近距離からのショットガンが外れたり、銃が反応せず撃てなくなったりします。横から見る視点では敵とのわずかな位置のずれもつかみにくく、戦闘を難しくしています。

敵の動きにもばらつきがあります。意味なく走り回ったあと、突然正確に撃ってくることがあり、接近しすぎると互いに攻撃できないまま距離を取り直す場面もありました。こうした問題が重なり、序盤のステージでも同じ戦闘に何度も苦戦しました。

難易度は6段階ありますが、プレイした範囲では差がほとんど感じられませんでした。難易度の説明によると、敵の射撃精度と、武器の反動や命中精度が変わる仕組みです。しかし、最低難度でも最高難度でも、敵に見つかって倒される展開は大きく変わりませんでした。難易度の数に見合う違いがなく、遊びやすさにもつながっていない印象です。

協力プレイを想定した作りで、1人では苦戦

『OZARK』は1人でも、オンラインまたは画面分割の協力プレイでも遊べます。ただ、先行プレイでは協力プレイを強く想定した作りに感じられました。1人で進むと敵が複数の方向から押し寄せ、難易度を変えても戦闘の厳しさはあまり和らぎません。敵との戦闘に加え、銃撃を受けながら端末を操作したり、警報を止めたりする場面もあります。

隠れて進む方法も試しましたが、ステルスはまだ粗削りです。敵の視線判定が安定せず、見通しのよい場所でも気づかれないことがあれば、少し位置を変えただけで撃たれることもありました。隠れて敵を倒した直後に警報が鳴ることもあり、警報を避けるための行動が報われない場面があります。

2人対戦のモードも用意されていますが、1人で参加した場合は、動かない相手を一撃で倒す内容でした。現状では、意味のある対戦モードというより、物足りなさが残ります。施設の怪物の群れと戦うモードがあれば、作品の内容やResident Evilの「マーセナリーズ」モードにも通じる遊びになったでしょう。

雰囲気は魅力、発売までに戦闘の調整が必要

『OZARK』は、Dead SpaceやResident Evilを思わせる美術や設定に、懐かしさを感じられる作品です。短時間で楽しめるホラーアクションを目指す方向性にも魅力があります。一方、戦闘は照準や命中の不安定さが目立ち、難易度の調整も十分とはいえません。

1人でも協力プレイでも公平に楽しめる作品を目指すなら、1人で進む場合の厳しさを見直す必要があります。現状では、難易度にかかわらず敵との戦闘で行き詰まりやすく、気軽に遊べる体験にはなっていません。調整が進んだあと、最初から最後まで遊んだときにどう感じられるのか、改めて確かめたい作品です。