『GTA: San Andreas』は開発費約1000万ドルで、売上総額が約6億ドルに達したと試算されています
2026年10月07日 | #その他 | GamesRadar+
『GTA: San Andreas』は、開発費が約1000万ドルと報じられた一方、販売本数から試算すると売上総額は約6億ドルに達した可能性があります。GTA 6の開発費が10億ドルを大きく超えるとも推定される現在、ゲーム制作費が約20年でどれほど膨らんだかを示す数字として注目されています。
販売本数と当時の価格から導いた試算
ベテラン開発者のDel Walker氏がオンラインで紹介したUSA Todayの2006年の記事によると、San Andreasは2004年10月の発売から約16カ月後までに1200万本以上を販売しました。全てが定価の50ドルで売れたと仮定すると、単純計算で売上総額は約6億ドルになります。ただし、これは販売本数に基本価格を掛けた概算で、Rockstar Gamesや発売元のTake-Two Interactiveが実際に得た金額を示すものではありません。
この販売本数は、いわゆる「Hot Coffee」騒動をめぐる報道でも取り上げられ、NBC Newsなどの記事にも記録されています。
開発費は1000万ドル未満との証言も
The Wall Street Journalの2004年12月21日付記事は、San Andreasの開発費を1000万ドルと報じました。同日付のOttawa Citizenは、当時Take-Twoの社長だったPaul Eibeler氏の発言として「1000万ドル未満」と伝えています。記事によると、2004年当時の1000万ドルは、現在の価値に換算すると約1800万ドルです。
近年は、1000万ドル未満という予算が、中規模の「AA」作品の目安として語られることがあります。フランスの小規模スタジオSandfall Interactiveが手がけたターン制RPG、Clair Obscur: Expedition 33も、予算は1000万ドル未満とされています。筆者は、かつて同程度の予算で新作GTAを作れたことが、約20年間の開発費の上昇をよく表していると指摘しています。
大型化するGTAとオンライン収益
筆者は現在のGTAを、Rockstarの実績や資金力、多数の社員と外部スタッフがあって初めて、この規模と品質で実現できる超大型企画と位置づけています。記事ではGTA 6の通常版は80ドル、全要素を含むUltimate Editionは100ドルと紹介されています。
Walker氏は、San Andreasが「DLCやマルチプレイ、マイクロトランザクションなしで約6億ドルを稼いだ」と知ることを、「裸足でダンクシュートを決めるのを見ているようだ」と表現しました。一方、筆者によれば、GTA 5の利益の大部分は数年にわたるGTA Onlineの収益化から生まれています。GTA 6も、次の大型オンライン要素を展開するための基盤となる作品だと筆者は見ています。
Hot Coffee騒動と当時の予言
Hot Coffee騒動の発端となったのは、ゲーム内に成人向けの内容を隠していたとして、ロサンゼルス市検事局が2006年1月に起こした訴訟です。問題となった場面は、改造ツールを使った場合にのみ閲覧できるものでした。販売店が一時的にゲームを店頭から撤去したことで、売上に影響した可能性があります。一方で筆者は、騒動が注目を集めたことで、撤去の前後に販売が伸びた可能性もあると述べています。
2004年の新聞記事には、Halo 2の開発費をめぐるMicrosoftの広報担当者の発言も掲載されていました。「優れたゲームを作るコストは上がり続けていますが、業界がコスト増を抑える方法を探しています」という言葉です。筆者は、当時すでに語られていた開発費の上昇が、現在の状況を言い当てていたと振り返っています。