『Drunken Goddess Reflux』、AIによる模倣作品への懸念からSteam体験版の公開を中止 12月8日発売予定
ショットグラスを使ったロシアンルーレット風のアニメゲーム『Drunken Goddess Reflux』を手がけるAlliance Artsは、10月19日に予定していたSteamでの体験版の一般公開を中止すると発表しました。AIを使った模倣作品が作られかねないという懸念が理由で、代わりに参加人数を限定した非公開のプレイセッションを実施します。本作は2026年12月8日に、PC(Steam)向けに発売される予定です。
体験版の公開中止とその理由
本作は4月の発表以降、開発は比較的順調に進んでいるように見えていました。ゴースト調のピンクや紫を基調とした映像と、「自分を殺してしまうほど愛してくれる悪魔とのショットグラス・ロシアンルーレット」と表現されるゲーム性が特徴です。今回、12月の発売日が明らかになったことで、発売までの道筋もいっそう明確になっていました。
発売日の発表では10月19日に体験版を配信すると告知されていましたが、Steamの更新情報で計画の変更が伝えられました。一般向けの公開は取りやめとなり、「限られた参加者による非公開のプレイセッション」に切り替わります。直前の変更となったことについて、Alliance Artsは謝罪しています。
開発側は懸念点の一覧で、「体験版の内容から、本作の見せ方やゲーム性を真似た作品がAIなどのツールで短期間のうちに作られ、本作の発売前に公開されるおそれがある」と説明しました。体験版を広く公開すれば、AIで手軽に作られた類似作品が出回る可能性があるということです。発売まで数か月という時期に、そうした作品が先に出れば、発売に影響が出かねません。
ゲーム業界で広がるAIへの警戒
こうした不安の背景には、AIがゲーム業界に予想外の形で入り込んでいる状況があります。たとえば、『Elden Ring』と『Super Mario 64』、あるいは『Call of Duty: Modern Warfare 2』と『Skate』を組み合わせたようなMODが、ここ数週間のあいだにSNSで繰り返し話題になっています。議論を呼ぶこの技術が日々新しい形で広がるなか、Alliance Artsはリスクを取らない判断をしました。
非公開セッションの形式
もうひとつの懸念として、プレイ映像の投稿や配信に関する制限が挙げられています。開発側は、そうした制限を「現時点では適切に扱い、管理できる状況にない」と説明しています。限られた体制では、ほぼ制限のない体験版の利用を管理しきれないため、非公開での実施を選んだ形です。
開発側は「そのため、非公開の環境でオンラインプレイセッションを行います」とし、参加要件と、プレイ映像の投稿や配信に関するルールを事前に確認し、同意した人が対象になると述べています。参加を希望する人は、Steamの告知で案内されているDiscordサーバーに参加するよう呼びかけられています。