『Saros』のボス戦はHousemarqueとNixxesの協業で誕生、全員が3つのフェーズを持つ演出重視の戦いに
2026年10月23日 | #ゲーム紹介 | PlayStation.Blog EN
『Saros』のボス戦は、HousemarqueとNixxesが緊密に連携して作り上げました。PlayStation.Blogでは、Nixxesのコンテンツチームがボス開発の舞台裏と、各ボスの狙いを紹介しています。なお、記事にはボスに関するネタバレが含まれるため、注意が必要です。
HousemarqueとNixxesの役割分担
Housemarqueは、クリエイティブビジョンや世界観、戦闘の言語、ビジュアルコンセプト、そして同スタジオらしいバレットヘル(弾幕)の要素を担当しました。Nixxesは、エンカウンターのデザイン、アニメーション、環境、ライティング、技術的な実装を通じて、ボスを形にしています。
『Saros』のボス戦は、体力が多いだけの敵ではなく、演出まで含めて作り込まれた戦いです。そのため開発は最初から密接な協力のもとで進められました。ボスのコンセプト、ビジュアルの方向性、VFXの個性はHousemarqueが手がけ、Nixxesはアニメーション、環境、技術設計、ボスの挙動、攻撃の実装を担当しています。最終的なレビューはHousemarqueが行いました。
開発は、ビジョンやゲームプレイ上の目標、ビジュアルの方向性をまとめたブリーフィングから始まります。そこからNixxesが独自の案を提示し、初期のプロトタイプや最初のプレイ可能版を作成。イテレーションとプレイテスト、仕上げを重ねて完成させました。
『Saros』のボスを形づくる原則
すべてのボスには、見た目、手触り、遊び方がそれぞれ変わる3つのフェーズが用意されています。1回の戦闘時間は3分から8分ほどです。ただし、Saros: Zenithはよりタイトなアーケード体験になるとのことです。
難しさの中心は、ボスの挙動、アリーナの変化、環境ハザード、弾やビーム、物理攻撃です。シールド、ジャンプ、パリィ、ダッシュといったアクションを使わせる設計で、優れたボスの攻撃はプレイヤーを慌てさせるのではなく、狙いを持って動かせるものだと考えられています。
また、プレイヤーが倒されたときには、次の4点を基準に確認したそうです。
なぜ負けたのか理解できるか。次に何を変えればよいか分かるか。理不尽ではなく自分のミスだと感じられるか。そして、もう一度挑みたくなるか。
各ボスの特徴
Prophet:壁のように立ちはだかる最初のボス
序盤で戦う導入のボスであり、最初の大きな試練です。進行の大きな妨げにならずに、『Saros』のボスがどのようなものかを伝えることが狙いでした。ドラマチックで脅威を感じさせつつ、ボス戦の構造や求められることにプレイヤーを慣れさせる戦いになっています。
Architect:空を舞うボス
巨大な塔の頂上で戦う、ゲーム中でも特にドラマチックな一戦です。事前に伏線が示されたうえで、ボスは全力で攻撃を仕掛け、環境を破壊しながら最後まで攻め続けます。崩れていくアリーナが戦いの軸となり、グラップルフックが欠かせません。ボスと戦うだけでなく、アリーナの中で生き延びるための戦いでもあります。
Shepherd:最大級のスケールを誇るボス
嵐の海に浮かぶ船が舞台で、ゲーム中最大のボスであり、最も視覚的な見せ場となる存在です。威圧的なスケールを持ち、戦いの終盤には恐ろしい変貌を遂げます。攻撃の中心は触手で、かわしたり飛び越えたりしながら戦います。触手はアリーナを狭め、思わぬ方向から攻撃を発生させます。クライマックスでは、傾斜したアリーナで対峙します。
Priestess:幻と変身を操る魔術のボス
幻影と変身を使い、現実離れした不思議な雰囲気の戦いです。フェーズごとの個性も際立っています。旅がまだ終わっていなくても、このボスが最後の相手かもしれないと感じさせることを狙ったそうです。幻影のクローンとの戦いから、宙に浮かぶ大規模なアリーナへと展開し、戦闘、パズル、プラットフォーミングを組み合わせて生き延びることになります。
King:直接的で力が試される最後のボス
ラスボスとして、ストレートで激しく、プレイヤーの腕前が問われる戦いを目指しました。物語上も重要な場面であり、その重みを反映する必要があったといいます。戦いは、制御されて容赦のない状態から、より荒々しくなり、最後は野性的で予測しづらい姿へと変化します。複雑な仕掛けには頼らず、これまでに学んだすべてを試す内容で、熟練が最も重要になります。
振り返りと『Saros: Zenith』への期待
Nixxesのコンテンツチームにとって、『Saros』のボス制作は素晴らしい機会でした。公平で、スリルがあり、もう一度挑みたくなる戦いを目指し、それぞれのエンカウンターで記憶に残る瞬間をどう作るかを考えたそうです。何より、このゲームを特徴づける速くて反応の良い、高強度のアクションをHousemarqueと密に協力して作れたことが大きかったとしています。
Saros: Zenithでは、Housemarqueの新モード「Overlord Rush」で、これらのボス戦に再び挑めます。より新鮮で速く、繰り返し遊びやすい形で楽しめるとのことです。Nixxesは、プレイヤーがどう挑戦し、リーダーボードの頂点を目指すのかを楽しみにしています。