『Mass Effect Universe』は大戦から600年後が舞台だったと元「Mass Effect Council」メンバーが明かす
2026年10月24日 | #その他 | DualShockers
EAがBioWareの閉鎖を正式に発表したのと同じ週、次期『Mass Effect』の仮称『Mass Effect Universe』も無期限で棚上げになったことが明らかになりました。これを受け、開発に関わっていたと主張するオーストラリアのコンテンツクリエイターDanticsが、同作の舞台設定やゲーム内容の詳細を明かしています。
BioWare閉鎖と未発表の新作
『Mass Effect Universe』は、シリーズ5作目の本編として長く待たれていた作品です。2020年のThe Game Awardsで公開された漠然としたコンセプトトレーラーを除けば正式発表はなく、存在はほぼ噂の域にとどまっていました。
BioWareの閉鎖後には、元従業員の1人が未公開のトレーラーをリークしました。ゲームエンジン上の映像とされるものが2分間収められています。プロジェクトの行方が分からない現状では、この映像が目にできる唯一の映像になる可能性も十分にあります。一方で、もはや情報を出しても問題が生じにくい状況になったことから、ほかの詳細も少しずつ伝わり始めています。
Danticsは、自身がいわゆる「Mass Effect Council」の一員として開発に関わっていたと説明しています。開発中のBioWareの内部事情を知る立場で、フィードバックも行っていたとのことです。同氏は、実際に完成していれば盛り込まれていたはずの要素を数多く挙げました。内容は同時公開の動画でも詳しく語られています。
舞台はリーパー戦争から600年後
Danticsによると、本作の舞台は『Mass Effect 3』で描かれたリーパー戦争のクライマックスから600年以上後の世界です。3作目でどのエンディングを選んでいても、シェパード司令官の功績は何世紀にもわたって受け継がれているとされています。
銀河は3つの主要勢力に分かれています。1つ目は人間、クローガン、バタリアンに、その他のさまざまな小勢力を加えた勢力です。2つ目は評議会種族による独自の同盟で、3つ目はジェスが占めます。3勢力は、華々しい戦争が続く状態ではなく、冷戦のようなにらみ合いの状態にあるといいます。
主人公は「ジョン・ウィックとジェームズ・ボンドの中間」
ゲームプレイについて、Danticsは具体的な仕組みまでは語っていません。ただ、カスタマイズできる新たなN7エージェントは、ありきたりな兵士ではなく「ジョン・ウィックとジェームズ・ボンドの中間」のような存在だと表現しています。
主人公には実験的な技術が埋め込まれており、環境の操作、透視、遠隔起動、近接でのエグゼキューションといった能力が使えるとのことです。ミッションは手作りで、Hitmanのように進め方に自由度があるとされています。仲間同士の掛け合いもより動的になり、衝突や意見の対立も描かれるほか、ロマンスについても「骨抜きにされてはいない」と述べています。
「ファンのためのMass Effect」だった
Danticsは、最後に本作への思いを次のようにまとめています。「私が見た限り、BioWareは存在しない誰かのためではなく、私たちファンのためにMass Effectを作っていました。素晴らしい出来でしたが、もう遊べないかもしれません」
原文の筆者は、この発言をシリーズのファンだけでなくゲーム開発に関心のある人にとっても重い言葉だと受け止めています。筆者は、本作が企業側の中途半端な要望に応えるものではなく、ファンが10年近く待ち望んだ体験を届けようとする、非常に野心的なプロジェクトだったようだと見ています。
現状では、救いのある結末は見えていません。原文によれば、資金力のある出資者の支援、クラウドファンディングの動き、カナダの政治家Avi Lewisが提案したような国による救済策などがない限り、『Mass Effect Universe』が世に出る現実的な道はなく、当初目指していた形での実現はなおさら難しい状況です。