ボードゲーム『Nemesis』はハロウィンに本物の恐怖を味わえる、ホラー系では数少ない一作
2026年10月28日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
ハロウィンの夜に友人と遊ぶホラーボードゲームとして、GamesRadar+は『Nemesis』を推しています。狭く息苦しい船内で、エイリアンの脅威と仲間への疑いに挟まれる体験が、ほかのホラー系ボードゲームにはない怖さを生んでいるといいます。
怖いホラーボードゲームは意外と少ない
ホラーはボードゲームの題材として人気があり、『Betrayal at House on the Hill』『Arkham Horror』『Horrified』など、不気味な雰囲気の作品は数多くあります。ただ、筆者によると、それらのどれも特別に怖いわけではありません。友人同士がテーブルを囲み、おしゃべりしながら楽しく遊ぶ形式では、恐怖を持ち込むのが難しいためです。その結果、多くのホラーボードゲームはスラッシャー映画よりも、対話型の『スクービー・ドゥー』に近い印象になると指摘しています。
唯一の例外が『Nemesis』だというのが筆者の見立てです。
映画『エイリアン』そのものの設定
『Nemesis』は、一言でいえば映画『エイリアン』です。名称は変更され、著作権表記も外されていますが、中身は同じだと筆者は述べています。プレイヤーは老朽化した宇宙船に閉じ込められ、顔に噛みつこうとしたり、胸に胎児を植え付けようとしたりする異星の怪物から、協力して生き延びなければなりません。
筆者が怖さの理由としてまず挙げるのは、容赦のない難易度です。筆者自身、生き残った回数よりも死んだ回数のほうが桁違いに多いそうです。いつ脱落してもおかしくないという恐れが、恐怖を生み出していると語っています。
ゆっくり高まる緊張感
もう1つの特徴は、ゲームが進むにつれて少しずつ高まる緊張感の作りです。序盤、プレイヤーは冬眠ポッドから目覚めますが、状況は分かりません。床には死体が転がり、冬眠による記憶障害のため、船内の構造も覚えていません。船の配置はランダムに決まるので、手探りで探索を進めることになります。
探索中に立てる物音は、やがてエイリアンのIntruders(侵入者)を引き寄せます。Intrudersは凶暴で、戦闘は最後の手段にすべきだとされています。ほかのプレイヤーの助けがあれば勝算は大きく上がりますが、いつも頼れるとは限りません。
協力プレイに潜む裏切り
全員で協力するとはいっても、そこには但し書きがあります。各プレイヤーは開始時に秘密の目標を持っており、大半は穏当なものの、企業から与えられた目標には、仲間を見捨てることを少し必要とするものがあるためです。
この仕組みがグループ内に疑心暗鬼を生みます。あの人は本当に助けに来てくれるのか。エンジンを直したという話は本当なのか。上着の下にIntruderの卵を隠しているのはなぜか。筆者はこうした疑いが生まれる点を高く評価しています。
プレイヤーの死因は、通気口から現れる怪物に襲われるか、船が爆発するかが多いそうです。しかし筆者は、本当の怪物は人間だと言います。置き去りにされ、爆発に巻き込まれ、燃える部屋に閉じ込められ、深宇宙へ送られた経験があり、その裏切りは忘れないと書いています。
3種類の『Nemesis』と、予定されるLegacy版
現在『Nemesis』には、無印の『Nemesis』、『Nemesis: Lockdown』、『Nemesis: Retaliation』の3種類があります。Legacy版も予定されており、筆者は心待ちにしています。
『Nemesis: Lockdown』の舞台は秘密の研究基地です。『Nemesis: Retaliation』は、無印が『エイリアン』なら『エイリアン2』にあたる作品で、プレイヤーは精鋭の海兵隊員を演じます。どれも同じ体験の別バージョンです。筆者は無印を勧めていますが、現在は入手が難しく、Amazonでも在庫切れです。定価より高い価格なら見つかりますが、続編は比較的安価に買えるため、そちらから始めるのもよいとしています。最新の『Nemesis: Retaliation』は広く流通しています。
筆者は、どのバージョンでも楽しめるとしたうえで、『Nemesis』を物語が自然と生まれる作品だと評しています。友人と過ごすハロウィンの夜にふさわしい一本として紹介しています。