『Phantom Blade Zero』のルーツは20年前に作られた7ドルのRPGツクール製インディーゲーム
2026年10月29日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
アクションゲーム『Phantom Blade Zero』は突然現れた作品のように見えますが、その源流は20年前、開発者が趣味でRPGツクールを使って作ったインディーゲームにあります。発売前の時点で、アナリストの間では販売本数がすでに100万本を超えているとの見方も出ており、大きな飛躍を遂げた作品といえます。
学生時代に作った『Rainblood: Town of Death』
クリエイティブディレクターで、開発元S-GameのCEOを務める「Soulframe」ことLiang氏は、発売前のコメントで次のように振り返っています。「20年前、まだ学生だった頃に、初めてのインディーゲーム『Rainblood: Town of Death』を完成させました。RPGツクールで作った趣味のプロジェクトです。当時の限られた技術で、思い描いていたファンタジー世界を作り上げました。それが『Phantom World』で、伝統的な中国の武侠をベースに、身体改造やパラレルワールドといった要素を盛り込んだものです」
Liang氏はこれまでにも、『Phantom Blade Zero』を『Rainblood』の「精神的な生まれ変わり」と表現しています。新作の規模は圧倒的に大きくなっていますが、両作の共通点は見て取れるとのことです。『Rainblood: Town of Death』はGamersGateで現在も7ドルで販売されています。一般的なRPGツクール製ゲームよりはるかに完成度が高く、幻の古いアニメを思わせる独特の絵柄が特徴です。
Liang氏は当時を、こう語っています。「あの頃は、自分の人生やキャリアがどこへ向かうのか分かっていませんでした。ゲーム作りは留学中の心の支えにすぎませんでしたが、気づけば人生で最も大切なものの一つになっていました」
全力を注いだ『Phantom Blade Zero』
『Rainblood』はその後シリーズ化され、約2000万人のファンを抱えるまでになりました。ただし、多くの作品は中国国外では発売されていません。『Phantom Blade Zero』ははるかにグローバルな舞台に立つ作品で、S-Gameはこのタイトルに全力を注いでいるようです。
Liang氏によると、チームはほかのプロジェクトを中止し、『Phantom Blade Zero』の制作規模を拡大し続けたといいます。「ゲーム作りは、必ずしも合理的な営みではありません。ときには、情熱と少しの狂気がゲームに最も豊かな味わいをもたらします」と話しています。
評価にもつながった献身
その献身は報われつつあるようです。GamesRadar+のレビューでは「戦闘は見た目も手触りも素晴らしい、GOTY候補」と評価されました。初期のMetacriticスコアでも、2026年を代表するアクションゲームの一つに位置づけられています。ただし筆者は、2026年は同ジャンルに素晴らしい作品が多い年だとも述べています。
Liang氏は最後にこう語っています。「このゲームの根っこは、苦労と不安の中にあった学生時代に作ったインディーゲームにあります。同時に、私たちが注ぎ込めたすべてが詰まっています」