ホラー『Mouthwashing』がPS4、PS5、Switch、Xbox Series X/Sで発売、Game Passにも対応
2026年10月29日 | #発売情報 | Eurogamer
Wrong Organdが開発したホラーアドベンチャー『Mouthwashing』のコンソール版が登場しました。対応機種はPS4、PS5、Switch、Xbox Series X/Sで、Game Passでも配信されています。2024年にPC向けに発売された本作は高い評価を受けており、Eurogamerはハロウィンに合わせて遊ぶホラーとして強く薦めています。
宇宙貨物船を舞台にした一人称ホラー
本作は一人称視点のホラーアドベンチャーです。プレイヤーは、1年間の任務の途中にある商業宇宙貨物船「Tulpar」の乗組員5人の中に身を置きます。積み荷の中身は明かされていません。「墜落の0日前」と表示される冒頭のシーンですぐに事態が悪化し、不穏な空気がその後も強まっていきます。
Eurogamerによると、本作はジャンプスケアに頼るゲームではありません。閉所的な環境デザインや音響、方向感覚を狂わせる構成とテンポ、プレイヤーの想像で補わせるローファイな見た目によって、不快感をじわじわと積み上げるつくりだそうです。船内の通路は、乗組員が追い詰められて修復用フォームを使うほど狭くなっていきます。空間が崩れていく様子が、登場人物たちの精神状態と重なって見えるとのことです。軽めの謎解きも楽しめるものの、評価の中心は予想以上に強い印象を残すストーリーに置かれています。
時系列が前後する物語と、深まる人物描写
物語は時系列が入り乱れ、息つく間を与えません。場面の切り替えにはデータモッシュのような演出が使われ、壊れたシステムファイルを後から復元して見ているような感覚になります。切り替わるたびに、今がいつで、自分が誰なのかさえ分からなくなることもあります。Eurogamerは、観る側を信頼した知的な作品だと評しています。
登場人物の描き方にも繊細さがあるそうです。たとえば、ある乗組員は運送会社のキャラクター像の近くで眠ります。この像は、人が近づくと音声を発します。その理由は説明されませんが、2周目をプレイすると、自分の身を守るための小さな行動だったと分かります。繰り返し遊ぶほど細部への気配りに気づき、報われる作りだと紹介されています。
登場人物の1人については、極めて忌まわしい存在だと筆者は書いています。『Modern Warfare』3部作のシェパードや、『Tony Hawk's Underground』ファンにとってのエリック・スパロウに並ぶほどだそうです。自己愛的な人物が妄想を深めていく過程は、筆者にとって鳥肌が立つものでした。
心理的な崩壊が生む恐怖と、終盤の独白
本作の恐怖は、乗組員の精神が崩れていくことと、その結果として起こる暴力から生まれます。暴力描写は少なく、美化もされていません。ただし、最も陰惨な行為の多くはプレイヤー自身が操作している場面で起こります。筆者は何度か思わず顔をしかめたと振り返っています。
終盤には、筆者がこれまでにゲームで聞いた中で最も心を動かされた独白の1つがあるとのことです。この独白は乗組員の1人だけでなく、プレイヤーに向けた、責任を取ることについてのメッセージです。すでに取り返しのつかない状況で、効果はないかもしれない最後の決断が残されます。筆者はこのメッセージが心に響いたと述べています。
Eurogamerは本作を、今年のハロウィンにふさわしい、ひと味違うホラーとして気軽に薦められる1本としています。PCでは以前から高い評価を集めてきた作品が、今回のコンソール展開とGame Pass配信によって、より多くのプレイヤーの手に届くことになります。