『Mouthwashing』がGame Pass配信開始、Switch・PS4・PS5・Xbox Series X向けにも発売
Wrong Organが開発したサイコロジカルホラー『Mouthwashing』が、Switch、PS4、PS5、Xbox Series Xで発売されました。あわせて、Xbox Game Passでも本日から配信が始まっています。Windows PC向けには2024年のリリース以来すでに提供されており、ハロウィンに合わせて対応機種が一気に広がった形です。
約3時間で描かれる宇宙船の心理ホラー
『Mouthwashing』は、貨物宇宙船を舞台にした物語主導のホラーです。小惑星に衝突して宇宙で立ち往生した乗組員たちが、少なくなっていく物資の中で追い詰められていきます。多くの乗組員は墜落を生き延びますが、Curlyだけは瀕死の重傷を負います。全身を包帯でミイラのように巻かれ、充血した目だけがのぞくCurlyの姿は、本作で繰り返し登場する不気味なイメージだと筆者は述べています。
物語は、閉ざされた空間で人々が正気を失っていく「キャビンフィーバー」ものの定番を踏まえています。筆者は、1997年にヴィンチェンゾ・ナタリ監督が手がけたホラー映画『CUBE』との共通点も挙げています。本作の宇宙船に死の罠はありませんが、乗組員同士の不信と暴力が高まっていく様子は、希望のない人々を閉所に押し込めたときに生まれる緊張関係に通じるとのことです。
筆者が「2年間忘れられない」と語る理由
筆者は、2020年代のホラーゲームにはバイオハザード関連の複数作品、復活を遂げたサイレントヒル、『Signalis』のような名作インディーなど候補が多いとしたうえで、最も心に残っているのが本作だと語っています。プレイ時間は約3時間です。
本作は2024年のリリース当時、『Astro Bot』や『Silent Hill 2』といった大作に挟まれながらも、口コミで評価を広げ、Steamの隠れた名作として支持されました。筆者は、その怖さは安易なジャンプスケアではなく、逃れようのない心理的な苦痛にあると評価しています。物語は、墜落前から船内で起きていた日常的な恐ろしさを少しずつ明らかにします。無責任な会社や乗組員同士の不穏な関係を知るほど、船が限界まで追い込まれた人々の火薬庫になる運命だったことが理解できるといいます。SFの舞台でありながら、壊れた人々が自分を苦しめるものとともに閉じ込められる、人間的な恐怖の物語だと筆者は述べています。
筆者は、今回のタイミングで多くのプレイヤーに本作が届くことを願っています。内容面では冒頭に多くの注意書きが必要な不快な作品だとしつつ、人間性が奪われていくさまを描いた重要な作品だとも評価しています。ハロウィンの週末に1、2回で遊び切れば、相当にひどい休日になるだろうと、筆者は冗談めかして勧めています。