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『Well Dweller』のボス戦ベスト10、逃走劇から女王との最終決戦までを順位付け

2026年10月30日 | #ゲーム紹介 | DualShockers

『Well Dweller』のボス戦ベスト10、逃走劇から女王との最終決戦までを順位付け

2026年のインディーゲームを代表する1本となった『Well Dweller』は、Kyle Thompson氏が長年メトロイドヴァニアで試行錯誤を重ねてきた成果です。独自のスタイルと遊びやすさが見事に両立しています。移動アクション、つながり合う各バイオーム、引き込まれるストーリー、優れた映像と音楽まで、このジャンルでも屈指の完成度を持つ作品と評価されています。

現代のメトロイドヴァニアらしく、本作の魅力は家族を救う旅の前に立ちはだかるボスにも詰まっています。ここでは、ゲームプレイ、アート、音楽の魅力が際立つボス戦を、筆者の評価でベスト10として紹介します。

10位 The Hunter:追われる緊張感を味わう逃走劇

『Ori and the Blind Forest』から受け継いだ良い要素は、正面から戦うのではなく逃げて切り抜けるボス戦だと筆者は述べています。The Hunterとの対決はまさにその形です。

ボスとは言い切れないものの、描写の積み重ねから重要な存在だと感じさせるキャラクターです。Glimmerの一族のために食料を探しに彼の住処へ入る場面から始まります。暗い環境に獲物が並ぶ中でゆっくりと進行し、本人はなかなか現れず、緊張が途切れません。やがて家に戻ると巨大な手が現れ、家族を連れ去ってしまいます。この場面が作品全体の雰囲気を決定づけます。

仕組みとしては素直なプラットフォーム面ですが、テンポと空気づくりは見事で、本作がソウルライクな純粋なボス戦だけの作品ではないと予感させるとのことです。

9位 Lady of the Drains:弾幕と雑魚の連携が光る

『Well Dweller』のボスはどれも悪夢に出そうな不気味さを備えていますが、それを実感するのがLady of the Drainsです。王国の配管を進むと、子どもたちが邪悪な存在にさらわれた経緯が明らかになります。やがて小さなエレベーターで猛スピードで下降する中、その存在に執拗に追われます。

筆者は取り巻きが出てくる戦闘が苦手だそうですが、この戦いではLady of the Drainsの弾と小型の敵の攻撃がうまく交互に組まれており、弾幕ゲームに近い手触りになっています。静的な戦場や直線的な構成が多いジャンルの中で、状況に変化をつけようとする姿勢が成功した例だとしています。

8位 Forest King:涙を流す王との消耗戦

各バイオームは終盤で待つボス戦を支える設計になっており、その代表がForest Kingです。多くの敵が人を食おうとする怪物である中、この戦いは反射神経とジャンプを求められつつも、貢ぎ物を受け取って眠りに戻りたかっただけの王の涙に彩られています。

戦闘前も戦闘中も悪者としては描かれませんが、終盤の戦いなので、それまでに得た移動スキルをすべて使わなければ突破できません。筆者は、攻撃と全方位からの脅威の回避を両立させなければならない点から、最も手強いボスの1体に挙げています。演出と威厳も気に入っているそうです。

7位 The Swarm:序盤で味わえる本作の縮図

The Swarmは、ボス戦で繰り返し出会う多面的な悪夢のような世界を、早い段階で見せてくれます。最初はハエの群れが不規則なリズムで襲ってくる煩わしい戦いですが、背景にあった頭蓋骨を群れがつかむと、一気に恐ろしい場面へ変わり、戦いの難度も倍増します。

足の生えた頭蓋骨が群れを率いるため、虫の動きはより統率が取れ、目的を持ったものになります。序盤のボスですが、手持ちの手段が限られるため相当な難しさがあります。それでも、本作の遊び方に必要なことを一通り教えてくれる戦いだと筆者は述べています。

6位 Lida the Terrible:印象的なビジュアルと遊びの融合

予告編や宣伝画像を見た人なら、Lida the Terribleの姿を目にしたことがあるはずです。メトロイドヴァニア史上でも屈指のビジュアルデザインだと筆者は評価しています。牢から逃がしたかわいらしいウサギが、台所用品を振りかざして襲いかかる巨大な魔女に変貌する光景は、長く記憶に残ります。

戦闘でも、この見た目がうまく生かされています。食卓を舞台に、さまざまな速度と方向で飛んでくる包丁や血まみれのよだれをかわしていきます。ボスの中では易しい部類だとしつつ、すべてが極端に難しくなくても満足感は得られると筆者は述べています。

5位 Starsinger:背景で予告される二重の戦い

本作は各エリアの終わりに待つ相手を事前にほのめかすことが多く、その最良の例がStarsingerです。この宇宙的な存在がやがて首を落とすことになる体が、遠くでせり上がって戦いの準備を告げる演出は印象に残ります。

戦闘そのものは、ものすごい反射神経を要求されます。弾が上下を含むあらゆる方向から降り、また昇ってくるため、縦横の位置取りを極めなければなりません。第2段階では激しさが一気に増し、息をつく間もありません。月が亡骸を支配する場合と亡骸が月を支配する場合で攻撃が変わるため、実質的に二重の戦いになっており、そのバランスは見事だと評されています。

4位 The Colony:複数の脅威を相手にする醍醐味

複数のボスを同時に相手にする戦いは、数秒ごとに発想を切り替える必要があり、うまく作られていれば非常に報われます。The Colonyがその例です。

ゲーム中でも特に個性的な遊びの区間を越えると、報酬として、漂着して記憶を失った船乗りたちとの大規模な戦いが待っています。彼らはそれぞれ自作の装置で攻撃してきますが、やがて奇妙な合体体になります。

筆者は、ここから戦いの質が落ちると認めています。接触と放物線を描く砲弾を避けるだけの相手になるためです。それでも前半の中毒性が高く、大きな問題にはならないとのことです。本来の形が保たれていれば全体で最高のボスだったはずだと述べており、現状でも4位に十分値すると評価しています。

3位 Dollmaker's Mirror:最も独創的な仕掛け

本作で最も独創的な戦いがDollmaker's Mirrorです。主人公を2つのアバターに分ける鏡という仕掛けは、頭を使わなければ攻略できません。

前半は細部への注意とパターンの見極めで攻撃を避ける戦いです。後半は集中力の勝負で、わずかなミスで全体が崩れます。Glimmerが1人ではなく2人になるため、飛んでくる弾はどちらかで避けても、もう一方でも避けられるとは限りません。危険は倍になる一方、ダメージを与える機会も増えます。リスクとリターンが高まることで緊張感が増し、秒ごとに得られる高揚感は代えがたいと筆者は述べています。

2位 Gravedigger:対等に渡り合う一騎打ち

本作は、『Hollow Knight』のような回避と攻撃を繰り返すだけのボス戦の影響を避けようとしてきましたが、Gravediggerでは一度だけその流れに乗れます。

筆者が特に好きなのは、素早い人型の敵と戦い、攻撃パターンを完全に覚えて、いつどの方向へ避け、どこで攻めるかを見極めるタイプのボス戦で、この一騎打ちはまさにそれです。Gravediggerは平均的な戦いよりずっと速く、攻撃できる隙もはるかに少ないため、本作で唯一、ソウルズボーン風の考え方に切り替える必要があります。ほかのボスと同様に飛び道具も使いますが、近接の物理攻撃が多く、本作全体のスタイルに対する見事な気分転換になっているそうです。

1位 The Queen:すべてを注ぎ込んだ最終決戦

最高の戦いは、やはりクライマックスです。家族と人類を執拗に追ってきたThe Queenが、ついに恐ろしい素顔を見せます。

Kyle Thompson氏は、解放したすべての能力を使わせるための課題をこの戦いに詰め込んでいます。ジャンプ、スライディング、滑空、よじ登りを駆使して、あらゆる方向から飛んでくる攻撃をかわします。火の玉、動くチェーンソー、トゲの床、落ちてくる檻、破片をまき散らす爆弾、突進してくるマトリョーシカなど、想像以上の要素が盛り込まれています。

筆者のようにストーリーに入り込んでいれば、マッチを顔に打ち込むたびに顔が歪んでいく様子から、王国を圧政から救うために女王を討つという感覚を強く味わえます。とどめの一撃は非常に印象的な形で決まりますが、作品への敬意からネタバレは避けるとのことです。あらゆる点で素晴らしい『Well Dweller』の仕上げにふさわしい戦いだとしています。