戦闘システムが完成度の高い名作JRPG5本を紹介、『クロノ・トリガー』から『EarthBound』まで
2026年10月30日 | #ゲーム紹介 | Polygon
ターン制バトルのRPGでは、攻撃、防御、魔法、アイテムといった基本の選択肢が並ぶのが一般的です。この単純な型でも仲間と世界を救う冒険は十分楽しめますが、テンポが悪かったり爽快感に欠けたり、戦闘が長引いたりすると、途中で投げ出してしまう人も少なくありません。
そんな中、数十時間遊んでも味わい続けられるところまでこの形式を引き上げた作品がごくわずかにあります。Polygonは、そうしたJRPG 5本を選びました。絶妙なバランスで長く愛されているものもあれば、思い切り崩して遊べるのが魅力のものもあり、どれも長年プレイヤーを引きつけています。
5位 Chrono Trigger(1995年)
パーティが3人までのRPGは編成の幅が狭く、物足りなく感じることがあります。Chrono Triggerはその点で優れた例外だと評されています。二人技や三人技は、パーティの組み合わせと各キャラクターの個性をそのまま反映した強力な技です。
氷や水が弱点のボスにはクロノ、マール、カエルを、魔法より物理攻撃を重視したい場面ではロボとエイラを入れる、といった具合に編成を考える楽しさがあります。リアルタイムのアクション性とターン制の戦略性がほどよく両立しており、2020年代にFF7リメイク3部作が試みていることを、1995年の時点で実現していたとされています。
4位 Final Fantasy Tactics(1997年)
スクウェア・エニックスのグリッド型シミュレーションRPGで、ジョブは全部で33種類あります。どのキャラクターも、ほぼ自由にどのジョブでも極められます。
白魔道士なのに斧が得意、剣士なのに時間を加速・減速させる魔法を使えるといった変わった組み合わせも作れます。同じキャラクターを戦闘ごとにまったく別のジョブにすることも可能です。
ただし、この自由度は状況に応じて使いこなすことが前提です。戦闘は容赦なく難しく、ストーリー上の重要な戦いには、きっちり育て上げた部隊で臨む必要があります。昨年発売され、やや難度が抑えられたIvalice Chroniclesのリメイク版でも同様です。
3位 Persona 4(2008年)
Final Fantasy Tacticsと同様、アトラスのダンジョンRPGであるPersona 4も、状況に合った手段を用意してプレイヤーが臨むことを前提にしています。ターン制バトルの土台は、強みと弱点です。炎や雷といった属性魔法が弱点の敵もいれば、刺突や斬撃などの物理攻撃に弱い敵もいます。主人公や仲間も同じです。
攻撃ボタンを連打するだけではなく、状況をよく見ることが求められる設計です。敵の弱点を突くとダウンさせて追加のターンを得られ、場の敵を全員ダウンさせると(敵が1体だけでも同様)、全員で襲いかかる高威力の総攻撃を放てます。
これは時々楽しめるおまけではありません。何時間も続くダンジョンを生き延びるには、通常の戦闘でもこの仕組みをできるだけ活用する必要があります。2027年2月18日にはPersona 4 Revivalの発売が控えていますが、原作の戦闘に改善すべき点はあまり見当たらないとされています。
2位 Final Fantasy 7(1997年)
FF7リメイク3部作の、アクションとターン制を素早く切り替える戦闘も楽しめるものの、筆者は1997年のオリジナル版にあるマテリア・システムに格別の愛着があるとしています。壊れ性能と言えるほど自由度が高いシステムです。
クラウドは剣士、バレットは遠距離型の壁役といった固定的な役割にキャラクターを縛らず、カスタマイズの幅を広げて試行錯誤を促します。
たとえば、「ラストアタック」と「フェニックス」を連結スロットに入れておけば、そのキャラクターのHPが0になった際に全員を確実に復活させられます。「カウンター」と「4連斬り」を組み合わせれば、敵のどんな攻撃にも4回の反撃を返せます。こうした組み合わせで、最も手強い戦闘でも拍子抜けするほど簡単になることがあります。それでも、ゲームを完全に攻略してしまった感覚ほど楽しいものはない、というのが筆者の見方です。
1位 EarthBound(1994年)
糸井重里氏による風変わりな名作のターン制バトルは、JRPGの中でも極めて基本的な部類です。それでも、特に際立つ点が3つあります。
1つ目は、レベルの低い敵との戦闘を自動でスキップできることです。お金、アイテム、経験値はそのまま入手できます。筆者は、もっと多くのゲームが、いやすべてのゲームがこうするべきだと述べています。
2つ目は、ジェフのロケットです。爆弾や使い切りの魔法のように、敵にダメージを与える消費アイテムは、たいてい役に立たないものです。しかしEarthBoundでは、使えるのは4人のうちジェフだけで、高価なビッグロケットやマルチロケットなどになると圧倒的な威力を発揮します。値は張りますが、ボス戦では欠かせません。隠れた武器商人を探し、限られた持ち物の枠をやりくりし、重火器を買うために資金を貯める過程が、戦略をさらに楽しくしています。
3つ目は、有名な「ローリングHPメーター」です。仲間が瀕死になっても、回復の技やアイテムを使える猶予がわずかに残っています。うまくいくことは多くなく、素早い操作が必要で、敵の攻撃ターンでないことも祈らなければなりません。それでも、仲間を瀬戸際から引き戻せたときの高揚感は格別だとしています。