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『The Elder Scrolls 6: Sentinel』の舞台はハンマーフェル、船と巨大ロボットが関わる可能性をIGNが設定から考察

2026年11月04日 | #ゲーム紹介 | IGN

『The Elder Scrolls 6: Sentinel』の舞台はハンマーフェル、船と巨大ロボットが関わる可能性をIGNが設定から考察

『The Elder Scrolls 6』のタイトルが『Sentinel』であることが正式に確認されました。舞台はタムリエル北西部のハンマーフェルです。IGNの筆者は、地理や設定上の位置づけから、本作に「船」と「巨大ロボット」という2つの要素が登場する可能性が高いと考察しています。ここでは、その根拠となるロア(世界設定)を整理して紹介します。

ハンマーフェルとセンチネルの位置づけ

ハンマーフェルは『Daggerfall』や『The Elder Scrolls Online』にも登場した地域です(『Arena』にも登場しますが、筆者は最近遊んだという人は嘘をついていると冗談めかしています)。そのため本作は、シリーズ本編のなかでも比較的よく知られた土地を描く作品になります。

センチネルは都市であり王国でもあり、イリアック湾の南岸、ハンマーフェル州の北端に位置します。西のアリクル砂漠や沿岸部から、東のドラゴンテイル山脈まで広がる地域です。レッドガードが最初に築いた入植地で、タムリエルの設定上きわめて重要な海洋都市とされています。

地理や建築は北アフリカや中東の影響が強く、街は古典期のバグダッドのように描かれることが多いといいます。中心には美しいドーム型の宮殿と尖塔があり、ヤシの並ぶ運河や、市場と露店であふれる庶民の地区が広がります。『Daggerfall』ではダガーフォール市に次ぐ重要な場所でした。海を挟んだダガーフォールとは歴史的なライバルで、筆者はローマとカルタゴがシチリアをめぐって争った関係にたとえています。両者の争いの中心は、ハイロック沖の漁村の島ベトニーです。かつてセンチネルの保護領でしたが、ダガーフォールがセンチネルの海軍を沈めたことで状況が変わりました。

船を巡る噂とレッドガードの海洋文化

この地域は海軍の伝統が豊かで、地中海との共通点も多いと筆者は指摘します。イリアック湾には小さな島が数多くあり、設定にも船にまつわる話が数多く出てきます。レッドガードは、ブレトンが魔法の民であり、帝国人が会計に長けているのと同じように、海洋民族であることが文化の核になっています。

そのため、「『The Elder Scrolls 6』には船を使った要素が入る、あるいは入る予定だった」という、何十億年も前からあるような古い噂とも筋が通ると筆者は述べています。実際にどうなるかは分からないとしたうえで、シリーズの各作品が独自の売りを持つなら、船は本作の特徴になり得るとしています。『Skyrim』にはドラゴン、『Oblivion』には地獄への門、『Morrowind』には巨大なキノコがありました。

湾の外には、レッドガードの故郷である沈んだ大陸ヨクダや、大きな島国ストロス・ムカイがあります。ストロス・ムカイは、Bethesdaが三人称視点のスピンオフに挑戦した『The Elder Scrolls Adventures: Redguard』の舞台です。この作品は大きな成功とはなりませんでしたが、規模と手作り要素の関係についてスタジオに多くを学ばせたといいます。その結果、英国の2倍の広さのマップを誇った『Daggerfall』と、1パーセント程度の広さの地域にはるかに多くの見どころを詰め込み、コンソールにも進出してスタジオの名を広めた『Morrowind』とで、方針は大きく変わりました。

Bethesdaはこの手作りの世界づくりを『Starfield』まで貫きました。『Starfield』は1000の惑星からなる銀河を舞台にしていますが、手続き生成の似通った拠点が点在し、決められた道から外れる動機も乏しかったと筆者は述べます。筆者自身は『Starfield』を気に入っているものの、スタジオが本来の魅力から離れてしまった作品だという見方にも同意しています。

それでも、『Starfield』で成功した部分もあると筆者は言います。乗組員を割り当てて冒険に出られる、動く拠点としての宇宙船です。また、組み立て式の簡単な仕組みで高い自由度を持たせた、人気の高い船の建造要素もありました。これらが『Sentinel』に引き継がれるとは限らず、引き継がれても複雑さが保たれるとは限りません。ただ、同様の方向性を取ること自体は、すでに前例があるといえます。

巨大な存在とヌミディウム

Bethesda作品には、怪獣のような巨大な存在の前例もあります。『Fallout 3』のリバティ・プライムより前に、『Oblivion』の終盤ではデイドラの王子メエルーンズ・デイゴンが帝都を襲いました。彼を退けられたのは、9階建てほどのドラゴンとして現れたアカトシュの化身だけでした。『Skyrim』のドラゴンも、巨大な存在の侵略を退けることが作品の軸になっているという点で当てはまります。さらに『Morrowind』は、ダゴス・ウルが2体目のヌミディウムを作ろうとするのを阻止する物語でした。

ヌミディウムは、神の心臓を動力とする巨大なドワーフ製の機械です。かつてセンチネルが周辺地域を征服するために使った大量破壊兵器の設計図に基づいています。

『Daggerfall』のあとにヌミディウムは破壊され、その破片はハンマーフェルとハイロックの各地に散らばりました。湾の底に沈んだものもあれば、砂漠に埋まったものもあるかもしれないと筆者は推測しています。なお、『Oblivion』や『Skyrim』などのゲーム内の書物『The Warp in the West』には、対立する各勢力がヌミディウムを使って自分に都合のよい『Daggerfall』の結末を実現し、すべてがまとめて正史になったという、込み入った現実の衝突が記されています。筆者はこれを逃げ道とも呼べるとしつつ、プレイヤーの選択をすべて尊重しようとして生じる問題をうまく解決していると評価しています。

ティーザーの言葉が示すもの

最近公開された『Sentinel』のティーザーの最後には、モス・プリーストのヤザーが、エルダー・スクロールの予言を読み解こうとして、恐ろしい未来のかすかな像しか得られなかったという引用文が表示されました。文面は「失われた未来、覆された勝利、運命によって散らされた時の砂」です。

筆者は、ロアの多くがそうであるように、この文も難解で二重の意味を持つと見ています。「時の砂」は、ワープ・イン・ザ・ウェストの中心にあった地域として、時間のゆがみに巻き込まれたアリクル砂漠を文字どおり指す可能性があります。「覆された勝利」は、シリーズ史上の多くの戦いが当てはまりますが、最も当てはまりそうなのは『Daggerfall』の結末でのセンチネルの「勝利」です。このときセンチネルは広い沿岸地域の首都となり、争っていた都市国家や領地は、現在の4つの王国にまとめられました。センチネル、ブレトンのダガーフォールとウェイレスト、オークのオルシニウムです。この勝利が覆るとは、それらの領地が再びばらばらになることを指すのかもしれません。

もう1つの可能性は、『Skyrim』直前の出来事です。長年の戦争のあと、帝国は裏切り者のアルドメリ自治領と、ホワイトゴールド協定による不安定な平和を結んでいました。協定は、タロス信仰の禁止、皇帝直属の諜報組織ブレイズの解散、そしてハンマーフェル南部のハイエルフへの割譲を定めていました。このうちタロス信仰の禁止は、『Skyrim』の内戦の物語に深く関わっています。割譲はセンチネルのレッドガードの反発を招き、彼らは間もなく帝国を離脱しました。

アルドメリ自治領との戦いとヌミディウムの再構築

筆者は、『Sentinel』がこの紛争の続きを描くと考えるのは無理のない推測だとしています。ハンマーフェルの一部をアルドメリ自治領が占領していて、プレイヤーがその解放を任される展開もあり得ます。あるいは、戦争に決着をつける兵器を作る計画に加わるのかもしれません。たとえば、巨大なドワーフ製のロボットです。ワープ・イン・ザ・ウェストで散らばったヌミディウムの破片を集めて組み立て直すのは、RPGの物語の動機としては定番に思えるといいます。

しかもハイエルフ相手に使うのは、特にふさわしいと筆者は述べます。ヌミディウムは古代ドワーフの造った兵器で、いくつもの重要な戦争に使われてきました。なかでも建国皇帝タイバー・セプティムが、サマーセット島でアルドメリを屈服させるために使ったことで知られます。民間人を含む全住民に向けて大量破壊兵器が放たれたこの出来事は、ハイエルフが人間の種族、特に帝国人を嫌う大きな要因とされています。アルドメリ自治領にとってヌミディウムは、帝国に主権を奪われた瞬間を象徴する文化的トラウマであり、その支配はオブリビオンの動乱の終わりまで続きました。『Skyrim』の「アルドゥインの壁」にもこの巨大な機械は描かれています。UESPによれば、ヌミディウムが使われるたびに時間のゆがみが生じるとされ、壁画はその時間のゆがみに関わるドラゴンボーンの予言の一部です。

ロルカーンの心臓とエルダー・スクロール

では、ろうそくの明かりの世界で、何がこのような機械を動かせるのでしょうか。答えは神の心臓です。『Morrowind』の主人公は、ロルカーンの心臓(レッドマウンテンの心臓)を破壊して、2体目のヌミディウムの建造を阻止しました。これはエルダー・スクロールの世界でも最重要の品の1つで、巻物そのものより重要かもしれないと筆者は述べています。

『Sentinel』は、シリーズに繰り返し登場しながら、まだ十分には理解されていないエルダー・スクロールの起源を扱うという噂があります。巻物は、読み解く者の視力を奪うほどの力を持つと信じられており、管理するのは盲目の学者集団であるモス・プリーストです。宇宙創造の副産物であり、時間や空間などあらゆるものの断片で、存在の根底にあるコードが書かれた天上の羊皮紙だとされています。ヌミディウムの動力に必要な心臓の持ち主、行方不明の神ロルカーンは、巻物が生まれたときにその場にいました。ムンダスをだまして、エルダー・スクロールの宇宙を創らせたのが彼だからです。

筆者は『The Elder Scrolls 6』を、『Daggerfall』以来の壮大な架空の歴史の集大成になりそうだとみています。その歴史には、以降のすべての主人公が深く関わっています。ロルカーンの心臓とヌミディウムの破片を歴史の中で追い、センチネルとアルドメリ自治領との戦いの中でそれらが最終的に組み直されるのかもしれません。ロルカーンが死んだとされるのは、イリアック湾のバルフェリア島にあるアダマンタイン・タワーです。そこに彼の何かが残っていて、プレイヤーが回収することになる可能性もあります。筆者は冗談として、巨大なドワーフ製のロケットで月へ行き、ロルカーンのつま先を取り戻す展開まで思い描いています。分からないと断りつつ、遊んでみたいと語っています。

筆者は結びで、『The Elder Scrolls 6』は熱心なファン向けの小ネタが詰まった作品になるだろうと述べています。そして、2038年に遊ぶのが待ちきれないと皮肉を込めて締めくくっています。