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『Sonic Pico Park』レビュー、ソニックらしい驚きに満ちた協力パズルだが短さと再プレイのしにくさが惜しい

2026年11月05日 | #レビュー | DualShockers

『Sonic Pico Park』レビュー、ソニックらしい驚きに満ちた協力パズルだが短さと再プレイのしにくさが惜しい

ソニック35周年を記念した協力型パズルアクション『Sonic Pico Park』は、仲間と笑い合える良質なパーティーゲームです。ソニックらしいスピード感と驚きが詰まっている一方、ボリュームは控えめで、クリア後に何度も遊び返したくなる作りではありません。今回のレビューは、短い収録内容を最大限に楽しめる人数で遊べるかどうかが満足度を左右するという前提で書かれています。

『Sonic Pico Park』は、協力プレイが主体の『Pico Park』にソニックの要素を組み合わせた作品です。発売日は2026年11月12日で、対応機種はPC(Steam)、Switch、Switch 2、PS5、Xbox One、Xbox Series S/Xです。開発はTecopark、発売元はSegaが務めています。

ドット絵の魅力と『Pico Park』らしい協力プレイ

筆者はドット絵が好きで、お気に入りのキャラクターが頭の大きなミニサイズになり、短いアニメーションで個性を見せる姿に魅力を感じたといいます。ただし魅力はそれだけにとどまりません。

本作は『Pico Park』と同じく、チームワークがクリアの鍵となる協力ゲームです。最低2人から遊べ、最大8人まで参加できます。筆者は他の2人のライターと遊び、人数が増えるほど楽しさも増すと感じました。短いステージが、2つの意味で大騒ぎになるとのことです。

『Pico Park』の協力パズルは、ソニックの持ち味であるスピード感ともよく合っています。元の『Pico Park』をゆっくりに感じた人でも、本作はテンポよく進みます。操作しづらくなったり、仲間と考える時間がなくなったりすることもありません。

一方で、『Pico Park』の名を広めたような意外性のある仕掛けは少なめです。子どもや家族連れでもイライラしにくいようにした調整と筆者は推測しています。それでも、わざと指示に従わず笑いを取りにいく「妨害役」の余地は残されています。

ステージには、ボタンや数字つきの足場、ブロックといった『Pico Park』の仕掛けに加え、スプリング、ループ、リングなどソニックの要素が配置されています。全体ではソニック側のギミックのほうが多く、ファンが気づける驚きも豊富です。そのためソニックのゲームとしての存在感が強く、35周年にふさわしい一本になっていると評価しています。ただし、パーティーと同じく、いつかは終わって思い出になるものだとも述べています。

短いボリュームと価格のバランス

ソニックファンが知っておくべき点として、本作は長く遊べるゲームではありません。『Pico Park』自体のクリアは約3時間で、本作で遊べる内容をすべて遊ぶのにかかった時間は、筆者のプレイ時間表示で約4時間30分でした。その分、価格は妥当だと筆者は考えています。仲間の1人が悪ふざけをすれば、5分で終わるステージが15分かかることもあり、みんなが笑い叫んで復帰できなくなるのは協力ゲームの定番だと述べています。

ソニックのゲームとしては「空腹を満たす軽食にはなるが、飢えた人の腹を満たすほどではない」というのが筆者の見方です。ただし、友人が笑いを提供してくれれば、多少は満足できるかもしれないとも書いています。

記念作品としての出来と気になる点

『Pico Park』ならではの要素を取り除いても、土台には楽しいアクションゲームがあります。そこに各ソニックキャラクターの個性が加わることで体験が完成し、両作品が混ざり合った独自のスタイルが生まれています。ソニック好きの友人を、シリーズの世界に引き込むきっかけにもなりそうです。

記念作品として着地は決まっているものの、あちこちに仕込まれた驚きの代償として、ゲームの個性が薄れる場面があると筆者は指摘します。そうした場面にも『Pico Park』らしさは残り、新旧の要素をどう組み合わせて攻略するかという新しい課題が生まれます。ただ、ここ10年ほどのノスタルジックな引用に飽きたファンにとっては、鍵を鳴らして気を引かれているように感じられるかもしれません。筆者自身は、これは冷めた見方だとしています。ステージやモードを通じて見ると、ソニックの仕掛けを『Pico Park』流のアクションとパズルに落とし込んだ面白い工夫のほうがずっと多いという印象です。

遊び返しにくさと総評

ソニックの初心者も、心配する必要はあまりありません。長居しすぎない作りで、サイドモードもいくつか用意されています。友人を増やして参加させ、誰かを蚊帳の外にしないことも可能です。とはいえ、一度すべてクリアしたあとで、同じグループが繰り返し集まる姿は想像しにくいと筆者は述べます。それでも、パーティーが永遠に続かなくてもよく、仲間と過ごした騒がしく楽しい時間こそが数時間のプレイ後も心に残る、というのが筆者の考えです。

総評として、本作は『Pico Park』の定番を一段引き上げた作品です。ソニックならではのスタイリッシュさと素早い判断力を加え、ソニックにとって目新しいわけではないカオスな要素を、『Pico Park』のユーモアで高めています。短い収録内容に詰め込まれたシリーズへの愛情や、ドット絵よりはるかに大きく感じられるキャラクターの個性も魅力です。今年ファンが期待していた作品ではないかもしれませんが、必要としていた作品であり、ふさわしい作品だと筆者は結んでいます。

良かった点は、短くても考えさせられるステージ設計、ソニックらしい魅力と驚き、そして適した人数で遊ぶほど得られる満足度の高さです。気になる点は、ノスタルジーにやや頼りすぎていることと、繰り返し遊びにくいことです。友人と集まって短時間で盛り上がりたい人に向いた一本といえます。