『グランド・セフト・オート6』未公開映像流出、パッケージ版廃止への抗議が引き金に
ハッキング集団「Cyberleek」が、ロックスター・ゲームスの新作『グランド・セフト・オート6』の未公開ゲームプレイ映像を複数回にわたり流出させ、物議を醸しています。この流出は、本作のパッケージ版(物理ディスク)が提供されないことへの抗議を目的としているとのことです。
パッケージ版廃止への抗議と脅迫
Cyberleekはまず、火曜日に2本の短いゲームプレイ映像を公開しました。これらの映像には、未公開だった近接戦闘や、シリーズでおなじみの「手配度6」システムが復活している様子が映し出されていました。映像はCyberleekの公式サイトへと誘導しており、そこにはロックスター・ゲームスおよびパブリッシャーであるテイクツー・インタラクティブへの抗議声明が掲載されていました。
声明では、テイクツーが『グランド・セフト・オート6』をパッケージ版なしでリリースする決定を批判し、デジタルゲーム配信の長期的な未来に対する懸念を表明しています。また、限定コスメやゲーム内ショップを含む本作のアルティメットエディションにも不満を述べていました。Cyberleekは、テイクツーがリリース計画を変更しない場合、さらに多くの映像を公開すると脅迫しています。
さらなる流出とコミュニティの反応
水曜日の朝には、Cyberleekは脅迫を実行に移し、主人公の一人であるジェイソンが制限区域で複数の人物にテーザー銃を使用する映像を公開しました。この映像には「No physical discs? Then more leeks!(物理ディスクがない?ならもっとリークだ!)」という透かしが入っていました。同日中には、さらに4本目の映像も公開されています。
こうした流出が続く中、デジタルゲームのサポート終了時に法的保護を求める団体「Stop Killing Games」のようなグループは、Cyberleekとの関係を否定しています。Stop Killing Gamesは、目的の一部は共通しているものの、ハッキング集団の行為は違法であるとソーシャルメディア上で指摘しました。また、Cyberleekがこの騒動を利用して仮想通貨や怪しげなミームコインを宣伝していることにも言及し、「このような行為は破壊的であり、誰の助けにもならない。それどころか、私たちのコミュニティの評判を傷つけ、変化を起こす機会を危険にさらす」と声明で述べています。
流出映像の信憑性とファンの反応
テイクツー・インタラクティブは、流出した映像がアップロードされた場所から削除する対応に追われています。しかし、これにより映像の共有が止まることはなく、その内容を巡る議論が活発化しています。Kotakuが指摘するように、Cyberleekが共有した映像は少なくとも1年前、あるいはそれ以上古いものである可能性が示唆されています。最終的なゲームは流出した内容と大きく異なる可能性は低いものの、映像の古さによっては、11月19日に発売される本作とかなり異なる部分があるかもしれません。
この点は重要で、一部のファンは流出したゲームプレイ映像に失望を表明しています。また、映像の品質が再録画やアップロードのたびに低下していることもあり、グラフィックのダウングレードを懸念する声も上がっています。流出したゲームプレイは、プレイヤーを惹きつけるために厳選されたものではないため、ロックスター・ゲームスが公式に公開する映像が、本作の実際の姿をより正確に示してくれるでしょう。
Cyberleekはテイクツー・インタラクティブの怒りを恐れている様子はなく、最後に公開された映像では、ゲーム内のカットシーンでパブリッシャーに向けた皮肉めいたメッセージが示されています。ジェイソンが乾杯を提案し、陰謀論を信じる本作の登場人物であるカル・ハンプトンに「スーツを着た男たちが最終的に黙らせることを決めるまで、人生を楽しめ」と語りかけると、ハンプトンは「彼らは俺について何も知らない。俺はVPNを使っている!」と返答しています。