『GTA 6』の流出映像は成功に影響しない 元Rockstar技術責任者がHot Coffee騒動と比較
『GTA 6』では10本のゲームプレイ映像と全体マップが短期間に流出し、Take-TwoとRockstarが投稿者の特定を進めています。一方、元Rockstar開発者のObbe Vermeij氏は、今回の流出は作品の成功を脅かすほどではなく、過去の「Hot Coffee」騒動のほうがはるかに深刻だったと指摘しました。Netflixで予定されている本作の公式発表にも影響が出る可能性がありますが、現時点で内容の変更予定はないとのことです。
6日間で10本の映像とマップが流出
「CyberLeek」を名乗るアカウントは、6日間で本作のゲームプレイ映像10本と全体マップの画像を公開しました。さらに、暗号資産を利用した投票で次に公開する映像を決める動きも見せており、流出は止まっていません。
Take-Twoは投稿者の特定に向け、Microsoft、Discord、X(旧Twitter)に情報開示を求めています。しかし、Rockstarは流出の経緯や関係者をまだ把握できていないとBloombergが報じています。社内では怒りや困惑が広がり、経営陣がスタッフに士気を保つためのメールを送っているとのことです。
Netflixでは、来週に本作を初めて正式公開する期間限定の独占発表が予定されています。Take-TwoとRockstarはこの発表を延期する計画を立てていないとされていますが、先行して映像が出回ったことで、発表のインパクトが弱まる可能性はあります。
元Rockstar責任者は「取るに足らない」と指摘
1995年から2009年までRockstar Northに在籍し、技術責任者を務めたObbe Vermeij氏は、今回の流出による影響を小さく見積もっています。同氏は、Rockstarが他社よりも長く情報を伏せるマーケティング方針を取っていたため、起きたのは公開前の映像が少し先に出ただけだと説明しました。
Vermeij氏によれば、将来プレイする人の90%はインターネットで断片的な映像を探しているわけではなく、ネタバレを避けたい人も多いとしています。そのうえで「流出は取るに足らない。チームは多少うんざりしているだろうが、それ以上ではない」と述べ、本作は長期にわたって売れ続ける作品になるとの見方を示しました。
ストーリーの核心に関わるカットシーンまで流出した場合についても、同氏は悪影響を認めつつ、プレイヤーはそれでもゲームを遊ぶだろうとしています。現時点で、ストーリー上重要な映像が公開された事実は確認されていません。
過去のHot Coffee騒動とは規模が違うとの見方
Vermeij氏が比較した「Hot Coffee」は、2005年にGrand Theft Auto: San Andreasで発覚した未完成の性的ミニゲームをめぐる騒動です。ディスクに残されたコードを改造ツールで有効化できたことで政治的な批判を招き、米国での販売停止やレーティング変更、Rockstarに対する高額な和解金支払いにつながりました。
同氏は当時を振り返り、「Hot Coffeeでは米国の店舗からゲームを引き上げなければならず、新バージョンが完成するまで18歳以上のレーティングでしか販売できなかった」と説明しています。Rockstar共同創業者のDan Houser氏も、2025年10月にLex Fridman氏の番組で、同騒動によって会社が何度も崩壊しかけたと語っていました。
流出映像の中身から、CyberLeekが本作の開発用ビルドを入手しているのではないかとの推測も出ています。これについてVermeij氏は、仮に開発用ビルドであっても開発機でしか動作せず、現時点で市販のPS5上で動くビルドが存在するとは考えにくいとしています。
Take-TwoとRockstarは、今回の流出について公式声明を出していません。