『Gears of War: E-Day』キャンペーン体験、開戦の惨状を想像以上に重く描く
2026年08月26日 | #ゲーム | GamesRadar+
人類の4分の1が24時間あまりで失われた「Emergence Day」を、本作は英雄的な反撃よりも、統制を失った都市の崩壊として描きます。原文筆者が体験した第2幕では、工業都市KalonaがLocustの襲撃によって死に瀕し、Marcus FenixとDominic Santiagoが各地の戦線を支えることになります。遮蔽物を状況に応じて使い分ける新たなカバーアクションと、戦争の悲惨さを前面に出した物語が印象に残ったとのことです。
崩壊するKalonaでの戦闘
戦場となったKalonaには、数時間前まで人々が暮らしていた痕跡が残されています。橋を奪還する場面では、乗員が死亡した車が道路を埋め、列車の車内には乗客の遺体が残されています。川の向こうにあるスタジアムは軍事拠点へと転用され、兵士のなかには観戦チケットを持っていた者もいると描かれます。
Locustは橋を押し渡り、側面からも回り込んできます。1カ所に留まって撃ち続けるだけでは押し切られるため、状況に応じた移動が必要です。遠くの壁へ移動しようとしたMarcusが、近くの低い瓦礫の裏へ身を伏せる場面もあり、従来のカバーシューターのように狙った遮蔽物へ必ず移動するのではなく、周囲の地形を利用して生き残る仕組みになっています。
戦闘は敵味方ともに耐久力が高く、Locustの歩兵を倒すには身をさらして撃ち続けるか、短い射撃を繰り返す必要があります。近接攻撃は開けた場所では狙撃兵に反撃されやすく有効性が下がる一方、橋を上げる制御室のような狭い場所では、銃撃から肉弾戦へ切り替わります。
敵AIには不安も残る
原文筆者は、遮蔽物の配置や戦場の構成には工夫を感じた一方、Locustの行動には物足りなさを感じています。這い回るCrawlerやミサイルを撃つ大型の敵なども登場しますが、組織的に動く通常兵ほどの戦術的な脅威にはなっていないとのことです。
側面攻撃が機能しない場面もあり、敵が横から撃たれている味方に気づかず立ち尽くすことがあるとされています。体験版の戦闘自体は楽しめたものの、キャンペーン全体で敵の知性が十分な変化を生み出せるのか、原文筆者は懸念を示しています。
戦争の重さを和らげる仲間たち
本作の登場人物は、まだ2幕の段階でも長く付き合ってきた仲間のような存在感を持っていると、原文筆者は伝えています。後のシリーズで生存が分かっている人物がいる一方、そうでない人物については、失うことを想像するだけでつらくなるほど感情移入できるとのことです。
世界が燃え上がるなかで兵士たちが冗談を交わす描写には、第二次世界大戦を題材にしたドラマBand of BrothersやThe Pacificに通じる雰囲気があります。遺体や肉片が散乱する制御室で、新兵が上官へ律儀に戦果を報告してから仲間にからかわれる場面や、DomがMarcusの失敗談を語る場面が、極端に重い物語のなかで息継ぎの役割を果たします。
一方で、Kalonaの描写からは現実の戦争を連想させる痛ましさも感じられると原文筆者は述べています。華やかな自動車販売店や人でにぎわっていた駅が、絶望の場所へ変わる様子を通じて、単なる派手な戦闘ではない民間人への暴力と、その代償をさらに掘り下げてほしいとしています。単一都市を舞台にした構成と、周囲の状況に対応するカバーシステムは、シリーズを現代向けに刷新する意欲の表れだと評価されています。