『Star Wars Zero Company』はXCOM系戦略ゲームとして高評価、技術的な問題も指摘
2026年08月26日 | #ゲーム #レビュー | VGC (review)
『Star Wars Zero Company』はXCOM系戦略ゲームとして高評価、技術的な問題も指摘
『Star Wars Zero Company』は、XCOM系のターン制戦闘にキャラクター重視の物語を組み合わせた戦略アドベンチャーです。原文筆者は、戦闘の自由度と仲間たちのドラマを高く評価する一方、物語の分岐の少なさや技術的な問題を指摘しています。
戦況を覆す自由度の高いターン制バトル
本作では、敵の撃破や目標の確保、脱出地点への到達を目指して部隊を指揮します。高所から狙撃兵で敵を仕留めたり、前衛役を単独で目標地点に向かわせて味方が援護射撃を行ったりと、状況に応じた多様な戦術を選べます。
狙撃兵は高所とオーバーウォッチを活用しやすく、ジェダイは敵陣へ突入してライトセーバーやフォースで敵を排除する役割を担います。既存キャラクターのカスタマイズに加え、新たな仲間の加入も可能で、クローン・トルーパー中心の部隊や近接戦闘に特化した編成などを作れます。
一方で、部隊編成の自由度に対して物語や任意ミッションの対応は十分ではなく、同じ内容を繰り返す場面もあるとのことです。拠点で読めるフレーバーテキストや世界観の描写は充実していますが、ジャンルを革新した作品と比べると見劣りすると原文筆者は述べています。
傷を抱えた仲間たちが物語を支える
物語の主人公は、かつて共和国軍に所属していた傭兵のHawksです。部下を多数失った悲劇を経て、現在は共和国と分離主義勢力のどちらにも属さない傭兵部隊「Zero Company」を率いています。
時代背景はクローンの攻撃とシスの復讐の間で、銀河では無実の人々を集合意識に従う超兵士へ変える疫病が広がっています。Hawksは、同じくこの脅威に因縁を持つ6人の仲間とともに、黒幕であるThe Coilの拡大を阻止することになります。
仲間たちには、反乱に加わることになった鉱石王族のJae Mordant、自我を得て共和国を離れたクローンのTrick、師をThe Coilに殺されたジェダイ・パダワンのTel-Reaなど、それぞれに異なる背景が用意されています。原文筆者は、主人公自身の掘り下げは軽妙な掛け合いに偏っているとしつつ、仲間たちには感情移入でき、戦闘中も彼らを守りたいと思えると評価しています。
仲間が2回以上戦闘不能になると永久離脱が発生し、そのキャラクターを失う仕組みもあります。ただし、原文筆者の通常難度でのプレイでは誰も失わなかったため、緊張感を求めるなら難度を上げる必要があるとしています。
スター・ウォーズの可能性を引き出した一作
本作では、共和国軍や分離主義勢力だけでなく、ハットなどとも一時的に手を組むことになります。しかし、自分たちの都合で行動する傭兵という設定にもかかわらず、選択によって物語の展開が大きく変わる仕組みはなく、道徳的な葛藤も十分に描かれていないとのことです。
原文筆者は、Mass Effectのように主人公の人格や周囲からの見られ方を変化させる要素が不足している点を惜しんでいます。その一方で、戦闘は一手ごとの判断が重要な「チェスのようなゲーム」として成立しており、仲間たちの個人的な物語も予想以上に強い感情を引き出したと評価しています。
技術的な問題が複数存在し、物語や任意ミッションにも弱点はありますが、それでも原文筆者は、近年のスター・ウォーズ作品のなかでも特に優れた作品のひとつと結論づけています。戦闘やキャラクターに大きな革新はないものの、その完成度によって、停滞していたシリーズの新たな可能性を示しているとのことです。