『GTA 6』の60fps動作はコンソールで困難か、Digital Foundryが30fpsの安定性を分析
2026年08月29日 | #ゲーム | GamesRadar+
『GTA 6』で60fpsモードを期待するユーザーにとって、厳しい見通しを示す技術分析が公開されました。Digital Foundryは公開映像を分析し、ベースモデルのPS5では高い描画品質と広大なオープンワールドを維持しながら、比較的安定した30fpsで動作していると指摘しています。Rockstar Gamesは現時点でフレームレートの仕様を正式発表していませんが、現行コンソールでの60fps実現は極めて難しい可能性があります。
PS5版はネイティブ1440pから4Kへアップスケールか
Digital Foundryは、本作の「Extended Look」映像を細かく検証しました。映像のアップロードに関する制約があるため、完全なフレームレート分析は不可能だったとしつつも、ベースモデルのPS5ではネイティブ1440pでレンダリングし、そこから4Kへ単純なアップスケールを行っているように見えると分析しています。
高精細なキャラクターや車両、建物、自然環境を含む映像を1440pで描画しながら、30fpsの出力を維持している点は、Digital Foundryにとっても注目すべき要素です。確認できた範囲では、フレームレートは「比較的安定しており、ペースも整った30fps」で、目立つ落ち込みはごくまれな単一フレームのドロップに限られるとのことです。
CPUとGPUを限界まで使う設計が60fpsを阻む
Digital Foundryは、この安定性から、RockstarがPS5のCPUとGPUの処理負荷を細かく調整し、ハードウェアを最大限に使い切るよう設計していると見ています。高解像度の映像を出力するだけでなく、密度の高いオープンワールドと大量の群衆を同時に処理する必要があるため、30fpsから60fpsへ引き上げるには単純に描画性能を増やすだけでは足りないとしています。
同サイトの分析では、「これほど複雑な世界を30fps向けに調整されたコンソールのZen 2コアで動かす場合、60fpsの達成は普段あまり見られないほど本当に困難になる」と説明されています。特に群衆の処理やオープンワールド全体のシミュレーションはCPUへの負荷が大きいと考えられ、コンソール版で60fpsを実現する余地を狭めているようです。
PS5 Proでも大幅な改善は期待しにくい
PS5 Proは、ベースモデルのPS5より多くのGPU性能を利用できます。本作にはPS5 Pro向けの強化要素が用意されることは分かっていますが、Rockstarがパフォーマンスモードを導入するかどうかは、報道によればまだ決まっていません。
仮にPS5 ProでGPU性能を追加投入できたとしても、フレームレートが大きく向上するとは限らないとDigital Foundryは分析しています。理由は、問題の中心がGPUだけではなく、細部まで作り込まれたオープンワールドや広大な群衆システムなど、CPU性能を強く要求する要素にもあるためです。PS5 Pro向けの映像面の強化と、60fps動作の実現は別の問題になりそうです。
PC版でも60fpsには高性能CPUが必要か
現時点でPC版の詳細は示されていませんが、PC向けハードウェアはすでにPS5 Proを大きく上回る性能を持つ構成も存在します。それでも、コンソール版で30fpsを基準に調整された世界を60fpsで動かすには、最新世代の高性能CPUが必要になる可能性があります。
Digital Foundryは、PC版が登場した場合も、少なくとも最新かつ最上位クラスのCPUを使わなければボトルネックを避けにくいとしています。具体的には、近年のRyzen X3Dシリーズのような高性能CPUが必要になる可能性に言及しました。これはPCのGPUを強化すれば解決するという話ではなく、CPU側がゲーム世界の処理に追いつけるかが重要になるという見方です。
なお、今回の見解はRockstarによる公式仕様の発表ではなく、公開映像をもとにした技術分析です。実際の製品版で解像度やフレームレートの設定がどうなるか、またPS5 Pro向けにどのようなモードが用意されるかは、今後の公式情報を待つ必要があります。
過去のシリーズ作品では、GTA 4とGTA 5がXbox 360およびPS3で発売された当初、フレームレートが大きく落ち込む場面がありました。今回分析された30fpsが製品版でも安定して維持されるなら、近年の基準では60fpsに届かなくても、メインライン作品としては長年のシリーズで最も安定した動作になる可能性があります。もっとも、30fps固定が購入をためらわせるかどうかは、最終的な画質やゲーム内容と合わせてユーザーが判断することになります。