『Pony Island 2』のトレーラーがGTA 6の披露を上回る存在感
2026年08月29日 | #ゲーム #発売 | Polygon
GTA 6の大規模な映像公開が注目を集めた一方で、同じ週に披露された『Pony Island 2』のトレーラーが、原文筆者にとってそれ以上に強く印象に残る結果となりました。華やかな大作とは正反対の方向性を持つ本作は、ジャンルやゲームの枠組みそのものを揺さぶる内容を見せています。Windows PC向けには4月27日に発売されます。
GTA 6と並んで浮かび上がった異色作
原文筆者は、GTA 6の映像について期待に応える出来だったと評価しています。史上最も期待されているゲームともいえる作品だけに、初めての長尺映像には非常に高いハードルが設定されていましたが、Rockstarはそれを乗り越えたとの見方です。映像で描かれたLeonidaを探索できることや、Birdman、Phil Collinsの楽曲を聴きながら遊べることにも期待を寄せています。
ただし、Gamescom後に原文筆者が最も頭から離れなくなったのは、そのGTA 6ではありませんでした。Gamescomの配信で見落とした人も多いかもしれない本作の映像こそ、いま最も気になっているゲームだとしています。大型タイトルや、既存作品の成功例を思わせるゲームが並んだ配信の中で、予測不能な映像を見せた作品がかえって目立った形です。
Daniel Mullins氏が手がける続編
本作は、Daniel Mullins氏が手がけた2016年のPony Islandの続編です。前作は、ゲームの外側にあるはずの画面やプレイヤーの認識を作品内へ取り込む、いわゆる第四の壁を破るゲームデザインで知られました。Mullins氏は、デッキ構築型ゲームのInscryptionでも高い評価を得ていますが、本作は同作とそのまま同じゲーム性を持つわけではありません。
一方で、両作品には精神的なつながりがあります。奇妙なコメディーと心理的ホラーの境界を行き来し、プレイヤーの予想を裏切りながら内容や体験が変化していく点です。原文筆者は、本作もその方向性から外れていないように見えるとしています。
トレーラーが示した予測不能な構成
今回の映像は、まず一人称視点の不気味な場面を見せたかと思うと、レトロ風のミニゲームや不穏な実写映像を連ねるモンタージュへと移行します。ひとつのジャンルや遊び方に留まらず、異なる形式を次々に切り替える構成です。
この展開は、Inscryptionを序盤のローグライク要素だけで判断できないことを知っているプレイヤーなら、ある程度なじみ深く感じるかもしれません。もっとも、トレーラーだけでは本作が最終的に何を目指すゲームなのか、具体的な内容までは明らかになっていません。Steamページでは、本作を「時間、神話、神性、そしてビデオゲームをめぐる幻想的な旅」と説明していますが、それ以上の詳細は示されていないとのことです。
大作と実験作が同じ市場にある意味
原文筆者が強く評価しているのは、GTA 6の華々しいショーケースと同じ週に、本作のような作品のトレーラーが公開されたことです。両者は規模も見た目も大きく異なりますが、その対比によって、ビデオゲームという媒体には「こうでなければならない」という決まりがないことが際立ったとしています。
一方には、莫大な規模と細部へのこだわりを追求するオープンワールド作品があります。もう一方には、ゲームのジャンルや構造を解体し、何が起こるのか簡単には説明できない体験を目指す作品があります。原文筆者は、両者とも開発者がゲームで可能なことの限界を押し広げているという点では、見た目以上に近い存在かもしれないと論じています。
Gamescomのような大規模なショーケースを見ていると、似た方向性の作品が続き、ゲーム業界全体が停滞しているように感じる場合もあります。しかし原文筆者は、主流から少し離れた場所に目を向ければ、その倦怠感を打ち消すような新しい発想が見つかると指摘しています。本作のトレーラーは、まさにその一例として紹介されています。