『GTA 6』の13年待ちが示すAAAゲームの長寿化
AAAゲームの開発が長期化するなか、13年ぶりの新作を待つ状況そのものが、過去作を長く遊び続けられる環境を生み出しています。Gamescomで注目を集めたのは新作だけではありません。『GTA 6』の長い開発期間と、The Witcher 3への継続的なサポートは、ゲーム業界が「新しい作品を出すこと」だけでなく、「すでにある作品を生かし続けること」にも価値を見いだしていることを示しています。
Gamescomの話題を奪った26分の映像
Gamescomは現在のゲーム業界で重要度の高いイベントとされる一方、話題性では課題も残っています。今回のOpening Night LiveはGeoff Keighley氏が約2時間半にわたって進行しましたが、その直後、Netflixで公開されたGrand Theft Auto 6の26分間のトレーラーに大きく注目を奪われました。原文筆者は、両方の企画が長時間の映像でも成立することを示したと見ています。
Opening Night Liveは、6月のSummer Game Festと12月のThe Game Awardsの間に位置するイベントです。8月末のタイミングで新映像を初公開したい企業がどれほどいるのか、という難しさもあり、Rockstar Gamesのような大手がNetflixとの提携を選べるなら、必ずしもこの舞台を使う必要はありません。今回の構成では、最後に登場したThe Witcher 3の無料アップデートと拡張コンテンツが、イベントの目玉としては地味だと受け止められる余地もありました。
中国・韓国発のAAA作品が存在感
一方で、イベントには中国や韓国の開発会社が西側市場で足場を築こうとする動きも表れています。大きなトレーラーのひとつは、Genshin Impactで知られるHoYoverseの新作NodusFallでした。もうひとつは、“アニメ版GTA”とも紹介されるAnantaの再登場です。
原文筆者は、両作がAAAゲームの勢力図を外部から変えようとする先頭集団に含まれるとしています。過去にも、既存の大手路線を外側から再定義した例としてRockstar GamesやCD Projekt Redがありました。Anantaについては、筆者が非常に良い評判を耳にしているとも記しており、単なるイベント向けの新情報ではなく、今後の市場に影響を与える作品として期待を寄せています。
長期開発の裏側で過去作が生き残る
次作の登場まで13年を要したことで、前作GTA 5は3世代のゲーム機にわたって展開され、GTA Onlineも成長を続けました。AAA作品の開発費と制作期間が膨らみ、シリーズの新作を何年も待たされる状況は批判されがちです。しかし原文筆者は、目新しさだけを追い求めるあまり、すでに作られた作品の維持や再発見を忘れてはいけないと主張しています。
CD Projekt Redも、Cyberpunk 2077への対応などで計画に影響を受け、The Witcher 4には時間をかけています。その結果、2015年に発売されたThe Witcher 3には、2度目のリマスターにあたる更新が行われ、全所有者向けの無料アップデートとして提供されます。さらに、主人公Geraltの物語を締めくくる新たな3番目の拡張コンテンツも用意されました。
原文筆者はThe Witcher 4の情報を見たい気持ちはあるとしながらも、後継作の開発中に前作を丁寧かつ惜しみなく手入れするCD Projektの姿勢を評価しています。新作発表の瞬間ほど派手ではなくても、10年以上にわたって遊べる作品を作り、後の世代のプレイヤーにも見つけやすくする取り組みは、ゲームという媒体への愛情を示すものだとしています。