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『GTA 6』は犯罪行為を物理システムで描き逃走と戦闘を大きく進化

2026年09月02日 | #ゲーム | GamesRadar+

『GTA 6』は犯罪行為を物理システムで描き逃走と戦闘を大きく進化

『GTA 6』で注目されるのは、細部の作り込みが単なる見た目の豪華さにとどまらず、犯罪を実行して逃げ切るまでの遊びそのものに結び付いている点です。公開された映像では、戦利品をバッグとして実際に持ち運ぶ仕組みや、服装・車・顔を手掛かりに追跡する新たな指名手配システムが確認されています。原文筆者は、Rockstar Gamesがシリーズの基本を作り直すのではなく、これまでの要素がなぜ存在していたのかを掘り下げ、混沌とした楽しさを損なわずに発展させていると評価しています。

作り込みを遊びに変える新たな方向性

Grand Theft Autoシリーズの魅力は、犯罪を題材にしながら、プレイヤーが物語を進めるだけでなく、街に存在して好きなように騒ぎを起こせる自由さにあります。原文筆者は、Saints RowやSleeping Dogsのような作品でさえ「GTAのようだが……」と説明されがちだとし、本シリーズの犯罪サンドボックスには独自の純度があると説明しています。世界の中で生活し、車や武器を使って騒動を起こすこと自体が、犯罪劇のミッションを追うのと同じくらい有効な遊びになっているためです。

本作では、Lucia CaminosとJason Duvalという2人の主人公が、フロリダを思わせるLeonida州を舞台に犯罪の世界を駆け上がります。2人は単なる交代可能な主人公ではなく、複数のミッションで互いを支えながら行動する「犯罪のパートナー」として描かれています。これまでの映像では、銃撃戦の最中に一方が敵を引き付け、もう一方が援護する場面や、テキストメッセージで状況を伝え合う場面が確認されました。

原文筆者は、Red Dead Redemption 2で見られた舞台上演、主人公の衛生状態、天候によって変化する馬の描写などを、世界に没入させる優れたディテールの例として挙げています。一方で、それらの多くは物語を進めるうえで無視しても問題のない要素でした。本作では、細部の描写が戦闘や逃走、犯罪の進め方に影響を与えるため、Red Dead Redemption 2で培われた表現が、よりゲームプレイに直結する形で発展しているとしています。

その方向性は、麻薬の受け渡しが失敗し、警察の急襲に巻き込まれる場面からも読み取れます。JasonとLuciaが怪しげな施設へ向かう場面では、シネマティックな演出から操作画面への移行が滑らかに行われ、そのまま建物内の銃撃戦へつながります。警官が会話を待たずに発砲し、銃撃によって人体が薄い壁へ叩き付けられるなど、戦闘は周囲の環境と一体になって展開します。過去作よりも射撃やカバーへの移行が滑らかになり、複雑な集合住宅の内部でどこから危険が現れるか分からない緊張感を強めています。

バッグで変わる犯罪ミッション

映像の中で原文筆者が特に強い関心を示しているのが、犯罪で手に入れた品物をバッグとして扱う仕組みです。麻薬や現金を奪った際、それらが即座に画面上の数値へ変換されるのではなく、キャラクターが実際にバッグを拾い、肩に掛けて運びます。Jasonは受け取ったバッグを背負ったまま廊下へ移動して遮蔽物に身を隠しており、戦闘の流れを止めずに戦利品を確保していました。

この仕組みによって、金銭は単なる通貨の表示ではなく、犯罪の進行状況を示す物理的な存在になります。店から現金を奪ったとしても、バッグを持ってその場を離れ、目的地まで届けなければ仕事は終わりません。原文筆者は、犯罪を題材にしたゲームであれば、報酬を実際に拾い、保管し、運び出す行為のほうが自然で分かりやすいと述べています。何を奪ったのか、まだ安全な場所へ運べていないのかが、UIの数字を確認しなくてもキャラクターの姿から把握できます。

バッグは見た目だけの演出ではなく、戦闘方法にも影響します。別の場面では、Luciaが複数のバッグを抱えた状態で廃ビルから脱出し、片腕がふさがっているため、ショットガンを片手で撃ってリロードしています。戦利品を多く持つほど、単純に身軽な状態と同じようには戦えない可能性が示されています。銃撃戦に勝つことと、奪ったものを失わずに逃げ切ることが別の課題になる設計です。

店を襲う場面では、Luciaが入店前から銃を背中側に隠し、店員をすぐに刺激せずに行動する様子も描かれました。危険物を目にしたNPCが現実的に反応し、場合によっては自分で法を執行しようとするような動きも見せます。ガソリンスタンドの強盗では、怒った店員がJasonとLuciaに銃撃を加え、2人は戦利品を手にしたまま逃走しました。犯罪を開始する瞬間だけでなく、周囲の人物がどう反応し、どのように現場を離れるかまでが一続きのシステムになっています。

逃げ切るまで終わらない指名手配

本作では、シリーズの象徴でもある指名手配システムにも大きな変更が加えられています。従来は犯罪を重ねるほど星の数が増え、警察の追跡が激しくなるという分かりやすい仕組みでした。原文筆者によれば、今回のシステムでは、警察に直接目撃されていない犯罪も、JasonとLuciaの犯罪者としてのプロフィールに蓄積されます。そのうえで事件が通報され、捜査が始まると、警察は顔、服装、使用した車を手掛かりに2人の行方を追います。

公開された逃走場面では、2人が車で路地へ入り、一時的に追跡を振り切っています。しかし、路地で視界から消えただけでは逃走成功になりません。車を乗り捨てて焼却し、別の目立たないバンへ乗り換えた段階で、ようやく追跡をかわすための現実的な手段が整います。それでも指名手配状態そのものは解除されず、画面上の星は白から赤へ変化します。サイレンが鳴り続けるなか、警察の捜索範囲に戻らないよう、身元を隠して行動する必要があります。

この構造では、店員からバッグを奪って現場を離れるだけでは強盗の成功とはいえません。戦利品を確保し、追跡をかわし、車や服装などの痕跡を処理して安全な場所へ到着するところまでが、ひとつの犯罪として扱われます。原文筆者は、GTA 5の強盗にも派手な逃走は存在したものの、本作ではこの段階的な逃走が通常のゲームシステムとして整理されているようだと指摘しています。逃走の途中で一度見失わせても安心できないため、プレイヤーは「どれだけ長く暴れられるか」だけでなく、「どうすれば本当に追跡を終わらせられるか」を考えることになります。

運転モデルも、よりタイトで現実感のある方向へ調整されています。細い道路や複雑な街路は、単に移動するための空間ではなく、追手を振り切る技術が問われる場所になります。車両の操作が洗練されたことで、高速で走り抜けるだけの逃走ではなく、路地の選択、車の乗り換え、周囲からの視線を避ける判断が重要になるとみられます。

2人の能力と日常活動

JasonとLuciaの個性は、武器や特殊能力だけでなく、日常の活動とも結び付いているようです。これまでに、バスケットボール、ジムでのトレーニング、レスリングなど、多数のサイドアクティビティが確認されています。これらは単なる寄り道ではなく、2人の性格や身体の状態を描く要素として機能する可能性があります。食事の量やジムでの運動によって身体つきが変化する描写もあり、サイドアクティビティがキャラクターの成長や犯罪能力へどの程度影響するのかは、現時点では明らかになっていません。

低い姿勢で角を利用して敵を待ち伏せし、集中能力で時間の流れを遅くして狙いを定めるJasonの戦闘場面では、敵の弱点が赤や黄色で表示されます。能力の基本的な方向性はGTA 5のMichaelを思わせますが、弱点を狙う要素によって、単なるスローモーション以上の戦術性が加わっています。

一方、Luciaは同じミッションで銃を取り上げられ、侵入してきた傭兵と近接戦を繰り広げます。ハイヒールで敵を刺す場面や、ジムで鍛えた身体を使ってストリートファイターのように敵と戦う場面からは、彼女が近距離戦を得意とする可能性が示されています。ただし、Jasonは銃、Luciaは近接戦という役割分担がゲーム全体で固定されるのか、それともプレイヤーの行動や身体の成長によって変わるのかは判明していません。

また、2人の関係性にも変化が用意されているようです。キャラクター切り替えの場面では、2人をつなぐハートマークと怒りを示す絵文字が表示され、何らかの理由で関係が悪化した可能性をうかがわせます。現時点で公開されたメインミッションでは、2人が別々に動くよりも、互いに援護しながら戦う場面が中心です。高級なパーティー会場が武装集団に襲撃されるミッションでは、Jasonが照明の少ない上階で銃撃を担当し、Luciaが武器を持てない状況で敵と格闘します。演出上の役割分担なのか、プレイスタイルに応じて変化する要素なのかは、今後の情報を待つ必要があります。

本作はPS5とXbox Series X/S向けに展開され、発売日は2026年11月19日と案内されています。原文筆者は、細部を増やすことで自由な犯罪劇の楽しさが薄れるのではないかという懸念が、今回の映像で和らいだとしています。バッグを持って逃げる、車を処分して身元を隠す、2人で援護し合うといった仕組みは、いずれも派手さのために追加された要素ではありません。犯罪を実行し、戦利品を守り、追跡を振り切るという本作の基本的な遊びを、より具体的で説得力のあるものにするための進化として描かれています。