『No Law』は戦闘とステルスを問わず自由な攻略に対応するサイバーパンクRPG
2026年09月07日 | #ゲーム紹介 | GamesRadar+
サイバーノワールRPG『No Law』では、ステルス、会話、探索、銃撃戦をプレイヤーの好みに合わせて組み立てられます。舞台となるPort Desireでは、同じ目的に対して複数の侵入方法が用意され、店内の小物や環境ギミックまで利用した攻略が可能です。Neon Giantは、プレイスタイルによって経験値を増減させるような誘導を避け、プレイヤー自身が街との関わり方を決める作品を目指しています。
昼と夜で表情を変えるPort Desire
Port Desireは、東南アジアと地中海沿岸の文化的な要素を取り入れた都市として描かれています。昼間は緑の植物や行き交う人々、街中を走り回る動物によって活気が感じられる一方、夜になると人通りが減り、怪しげな人物が目立つようになります。ネオンの光が街の色を塗り替え、昼間に見えていた緑も荒涼とした景観へ変わっていくということです。
主人公のGrey Harkerは、街の細部を見逃さない、無愛想ながら徹底した探偵として描かれます。原文筆者は、密度の高い都市を観察する視点として、Harkerの性格が機能していると紹介しています。ただし、すべての場所を調べ尽くす必要はありません。クリエイティブディレクターのArcade Berg氏は、「No Lawに間違った遊び方はない」と説明しており、物語の進め方や探索の深さをプレイヤーに委ねる方針を示しています。
本作では車両を運転できないため、街の各所へは徒歩で向かうことになります。その代わり、建物の上下方向を含めた立体的な構造が用意されており、1つの建物だけでも長時間探索できるよう設計されています。Berg氏によれば、道中で見かける扉はすべて入れる対象になっているとのことです。街を単なる移動用の背景として扱うのではなく、建物や店舗を細かく調べながら進むこと自体が、ゲームプレイの一部になります。
同じ任務を異なる方法で攻略
プレビューでは、Port Desireの紹介後、行方不明になった情報提供者を探すため、集合住宅へ侵入する任務が示されました。この任務には複数のアプローチがあり、原文筆者はステルス中心の進め方と、正面から敵を排除する進め方を体験しています。
ステルスルートでは、建物の外にいる警備員を避けながら高所へ移動します。途中で見える窓の向こうには、扉を開けたまま眠っている警備員がいます。建物内では、1950年代のギャング映画に登場しそうな下品な管理人が進行を妨げますが、会話と簡単な調査パズルによって上階へ進む許可を得られます。ただし、部屋へ直接入ることはできません。
そこで、先ほど見つけた眠っている警備員のいる部屋へ忍び込み、汚れた通気ダクトを経由して目的の部屋へ向かいます。ダクト内にはゴキブリが走り、通過するとクモの巣が破れるなど、移動経路にも環境の反応が用意されています。単に決められた隠し通路を進むのではなく、周囲の状況を観察した結果として侵入ルートを選べる構成です。
一方、戦闘を選ぶ場合は、補給のために立ち寄ったコンビニエンスストアの時点から行動が変わります。Frick氏によるデモでは、店員を銃撃して店内の品物を奪い、当局が到着する前に立ち去りました。集合住宅では、先ほどステルスで利用した高所へ移動し、SMGと爆発物で中庭の警備員を一掃しています。建物の管理人も排除し、いくつかの施錠された扉を越えた先でマスターキーを入手することで、調査パズルを解かずに上階の部屋へ進みました。
このルートでは、眠っている敵にテーザー銃を使う場面も登場します。敵を殺害するか、電撃で無力化するかという選択も含め、同じ戦闘重視の方針でも対応を変えられる仕組みです。経験値については、戦闘を多く選んだからといってステルス中心の場合より多く得られるわけではありません。開発側は、特定のプレイスタイルを報酬で優遇するのではなく、目的に対する手段の多さを重視しています。
店舗の品物と環境を利用したクラフト
街の店舗では、商品をメニュー上の一覧から選ぶのではなく、棚に並んだ品物を実際に見て回れます。補給品を店員から購入することも、盗むことも可能です。店舗の入口にある来店チャイム用センサーも操作対象として表示され、原文筆者が用途を疑問に思ったところ、後の展開でクラフト素材としての役割が明らかになりました。
センサーは手榴弾と組み合わせることで、接近した相手に反応する地雷へ変えられます。単独では意味がなさそうな環境オブジェクトにも、武器や爆発物と組み合わせる用途が設定されています。トレーラーでは、手榴弾をRoombaに取り付け、遠隔操作できる爆弾として使う例も紹介されていました。プレビューで確認できた組み合わせは一部にとどまり、ほかにどのようなアイテムを組み合わせられるのかは明らかにされていません。
こうした仕組みは、戦闘前の準備にも、探索中の思いつきにも利用できます。警備員を避けるための通路を探すだけでなく、周囲にある機器を罠へ変えたり、敵の配置に合わせて爆発物を使ったりできます。原文筆者は、環境に置かれた小物が単なる装飾ではなく、操作やクラフトの候補として存在している点に注目しています。
プレイ内容によって住民の反応も変化
暴力的な行動を重ねるほど、Port Desireの市民はHarkerを恐れるようになります。戦闘を選んでも任務そのものは進められますが、街の住民から見た主人公の印象が変わるため、プレイヤーの選択は単なる戦闘方法の違いにとどまりません。Neon Giantは、プレイヤーがどのように遊んだかに応じて本作が反応する仕組みを盛り込んでいます。
原文筆者は、探索量、侵入方法、会話、戦闘、クラフトのいずれもプレイヤーの判断に委ねられている点を評価しています。Harkerの外見にも、現時点でほぼ唯一の明確な制限があり、口ひげを外すことだけは正しい遊び方ではないと説明されたとのことです。
『No Law』は2027年の発売を予定しています。今回のプレビューで示されたのは、複数の攻略手段を持つ集合住宅への侵入任務と、Port Desireの一部にすぎませんが、Neon Giantは徒歩で移動できる密集した都市、調査可能な建物、環境を利用したクラフトを組み合わせ、遊び方を固定しないRPGを目指しています。