『マジック:ザ・ギャザリング』全体除去の注目カード10選
『マジック:ザ・ギャザリング』で盤面を一度にリセットする「ボードワイプ」は、相手の大量展開を1枚で止められる重要なカードです。クリーチャーだけでなく、土地やアーティファクト、エンチャントまで処理できるものがあり、デッキの色や勝ち筋によって選ぶべき全体除去は変わります。ここでは、記事内で紹介されたカードの中から、効果の特徴と使いどころを整理します。
重要カードと使いどころ
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Austere Commandは、4つの選択肢から異なる2つを選んで処理できる柔軟な全体除去です。コストが3以下のクリーチャーとエンチャントをまとめて消す、大型クリーチャーとアーティファクトを除去する、といった組み合わせが可能で、自分の盤面だけ被害を抑えやすい点が強みです。小型クリーチャーを並べるデッキなら大型側を選び、重いフィニッシャーを残したい場合は小型側を選ぶなど、盤面に応じて破壊範囲を調整できます。手札で腐りにくく、カジュアルから競技的なCommanderまで採用されるカードとされています。
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Living Deathは、全員のクリーチャーをいったん生け贄に捧げ、その後に各プレイヤーの墓地にあるクリーチャーと入れ替えるソーサリーです。表面上は全員に同じ影響を与えますが、自分だけ墓地に大型クリーチャーや戦場に出たときの能力を持つカードを集めておけば、相手の盤面を空にしながら自分の軍勢を一気に復活させられます。自己切削や手札からの捨て札で墓地を準備する構成と相性がよく、単なるリセットではなく、そのまま勝利につなげられる点が特徴です。
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Armageddonは、4マナですべての土地を破壊する白のソーサリーです。クリーチャーやアーティファクトを除去する一般的な全体除去とは異なり、ゲームを支えるマナ基盤そのものを失わせます。自分の盤面がすでに優勢な状態で唱えれば、相手が反撃するための土地を奪い、勝利を固定する手段になります。一方、カジュアルなCommanderでは大量土地破壊への強い抵抗感があるとされており、採用や使用の場面には注意が必要です。墓地から土地を扱える統率者や、土地以外の資源を生み出せる構成なら、破壊後の不利を抑えられます。
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Nevinyrral's Diskは、色を問わず採用できる4マナのアーティファクトです。戦場に出た時点ではタップ状態になるため、通常は次のターンまで待つ必要がありますが、起動すればアーティファクト、クリーチャー、エンチャントをまとめて破壊できます。土地を残したまま広い範囲を処理できるため、特定の色に依存しない緊急手段として機能します。出したターンには使えず、相手に準備や対応の時間を与える点は明確な弱点です。ただし、盤面に存在するだけで起動の可能性を示せるため、相手が追加の脅威を出すのをためらわせる圧力になります。Unwinding ClockやClock of Omensと組み合わせれば、待ち時間を短縮してより素早く起動する運用も紹介されています。
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Ezuri's Predationは、クリーチャー全体を直接破壊する手段が少ない緑における、特殊な大型リセットです。相手がコントロールするクリーチャー1体につき、3/3のファイレクシアン・ビースト・トークンを1体生成し、それぞれが対応する相手クリーチャーと格闘します。小型クリーチャーやトークンを大量に並べる相手には、相手の数をそのまま自分の戦力へ変換できます。解決後に自分の側へ多数のビーストが残るため、盤面を掃除するだけでなく、次の攻撃に向けた大規模な戦力を作れるカードです。8マナと重いものの、緑のクリーチャー対策として独自の役割を持ちます。
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In Garruk's Wakeは、相手のクリーチャーとプレインズウォーカーだけを破壊し、自分の盤面を完全に残す9マナのソーサリーです。コストは非常に重く、速い1対1のゲームでは使いにくい一方、長期戦になりやすいCommanderでは一方的な壊滅を狙えます。自分のクリーチャーを再展開する必要がないため、解決直後に総攻撃へ移れる点が大きな利点です。記事では、Cabal CoffersとUrborg, Tomb of Yawgmothによるマナ加速や、EntombとSins of the Pastの組み合わせで早期に唱える方法にも触れています。盤面が膠着した終盤を、一撃で勝敗の決まる状態へ変えるカードです。
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Organic Extinctionは、アーティファクト中心のデッキで真価を発揮する10マナの全体除去です。Improviseによって、アーティファクトをタップして無色マナの支払いに充てられます。マナ・アーティファクトだけでなく、装備品やTreasureトークンも支払いに利用できるため、表示上のコストほど重くなりません。解決すると、すべてのアーティファクトでないクリーチャーを破壊し、自分の機械軍団を残せます。相手のブロッカーをまとめて失わせた直後に、無傷のアーティファクト・クリーチャーで攻撃できるため、防御用のリセットを攻撃的な勝ち筋へ変えられます。
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BoompileとScourglassは、色に依存しないアーティファクト系の盤面リセットとして紹介されています。Boompileは4マナのアーティファクトで、タップしてコイン投げに勝つと、土地でないパーマネントをすべて破壊します。結果が運に左右される代わりに、戦場に出たターンから起動でき、相手に準備の時間を与えません。Scourglassは、より遅い代わりにアーティファクトと土地を残す選択的なリセットです。安定性を取るならScourglass、即座に大きな賭けへ出るならBoompileという違いがあり、通常の除去色を持たないデッキでも盤面全体へ干渉できます。
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Merciless Evictionは、アーティファクト、クリーチャー、エンチャント、プレインズウォーカーのうち1種類を選び、その種類をすべて追放する6マナのソーサリーです。破壊ではなく追放で処理するため、破壊不能を持つパーマネントや、死亡時に誘発する能力、墓地からの再利用を狙うカードに対して有効です。複数の種類を同時に消すことはできませんが、相手のエンチャント・エンジンやアーティファクト群など、特定の種類に依存した盤面を完全に断ち切れます。多色のコントロールデッキで、通常の破壊では対処しにくい脅威を処理する手段になります。
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Earthquakeは、赤1マナに加えてXマナを支払い、飛行を持たない各クリーチャーと各プレイヤーへX点のダメージを与えるカードです。序盤は少ないマナでマナ・クリーチャーやアグレッシブなトークンを処理し、終盤は大きなXで地上の軍勢とプレイヤーのライフを同時に削れます。飛行クリーチャーには当たらないため、自分がドラゴンや天使などの飛行戦力を中心に組んでいる場合、地上だけを焼き払う使い方ができます。全体除去と直接火力を1枚で兼ねられる、赤らしい可変式のカードです。
全体除去を選ぶときの注意点
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何を残したいかを先に決めましょう。すべてを破壊するカードが常に最善とは限りません。自分がクリーチャーを多く展開しているなら、Armageddonのように盤面を直接巻き込まない手段や、Austere Commandのように対象範囲を選べるカードが候補になります。逆に、相手だけが大量展開している状況では、In Garruk's WakeやOrganic Extinctionのような一方的な効果が大きな優位につながります。
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破壊と追放の違いを意識しましょう。破壊効果は、破壊不能を持つカードや死亡時能力、墓地からの再利用によって十分な結果を得られない場合があります。Merciless Evictionのような追放は、こうした再利用手段をまとめて断てる一方、対象にできるカード・タイプを1種類に絞る必要があります。相手のデッキがどの種類のパーマネントに依存しているかを見て選ぶことが重要です。
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自分の墓地や戦場を準備してから使うカードもあります。Living Deathは、相手のクリーチャーを処理するだけでは本来の強さを発揮しません。自分の墓地へ大型クリーチャーや戦場に出たときの能力を持つカードを集めておけば、解決後の盤面差を大きくできます。全体除去を唱える前に、自分のデッキがリセット後に何を残せるのかを確認しましょう。
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コストと解決までの時間を確認しましょう。In Garruk's Wake、Ezuri's Predation、Organic Extinctionはいずれも強力ですが、必要なマナが多いため、速いゲームでは間に合わない可能性があります。Nevinyrral's Diskも戦場に出たターンには起動できず、相手に対応される余地があります。高コストのカードを採用するなら、マナ加速や、カードを早く唱えるための構成と組み合わせる必要があります。
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左右対称の効果を自分だけ有利に変える構築が有効です。Armageddonなら土地を失った後も機能する別の資源、Living Deathなら墓地に集めたクリーチャー、Organic Extinctionなら大量のアーティファクトというように、同じ効果を受けても自分の方が立て直しやすい状態を作っておくと、全体除去の価値が高まります。カード単体の強さだけでなく、解決後にどちらが先に行動できるかまで考えて採用しましょう。
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Commanderではカードの強さと卓の合意を分けて考えましょう。Armageddonのような土地全体破壊は、優勢を確定させる手段として強力ですが、カジュアルなCommanderでは強い抵抗感を持たれやすいとされています。競技性の高い環境で有効なカードでも、対戦相手が想定するゲーム体験とは合わない場合があります。使用するフォーマットや対戦環境に応じて、同じ目的をより限定的に達成できるカードも検討してください。
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飛行やアーティファクトなど、効果の範囲外にある戦力も確認しましょう。Earthquakeは飛行を持つクリーチャーを残し、Organic Extinctionはアーティファクト・クリーチャーを残します。こうした性質は弱点になる一方、自分のデッキを効果範囲の外へ寄せれば一方的なリセットとして利用できます。唱える前に、自分と相手の主要な脅威がどの種類に属するかを確認することが、全体除去を最大限に活かすポイントです。