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『Exodus』の選択は時間の隔たりを越えて文明と人間関係を変える

2026年09月11日 | #発売情報 | Game Informer

『Exodus』の選択は時間の隔たりを越えて文明と人間関係を変える

選択型RPGで問われる「自分の選択は本当に意味を持つのか」というテーマに対し、『Exodus』は光速航行による時間の遅れを組み込むことで、決断の影響を長期的かつ多層的に描こうとしています。数時間の冒険を終えて帰還したとき、故郷では数年、場合によっては数十年が経過している可能性があり、その間に文明も仲間との関係も変化します。原文筆者は開発元のArchetype Entertainmentで数時間のプレイを体験し、選択が単なる会話分岐にとどまらない仕組みを確認したとしています。

光速航行が選択の意味を変える

本作の世界観の根幹にあるのが、光速に近づくほど移動する側の時間が遅くなる「時間の遅れ」です。主人公Jun Aslanは、作中で複数回の光速航行に出ます。本人にとっては数時間から数日、長くても数週間ほどの旅でも、通常の時間が流れる故郷の惑星Lidonでは、数か月、数年、あるいは数十年が経過します。

この設定によって、プレイヤーは決断の結果をすぐ確認できるとは限りません。ある選択をしたあとに長い航行へ出れば、帰還した時点で社会の状況が大きく変わり、Junが選んだ道を故郷の人々がすでに受け入れている、あるいは深刻な問題に直面している可能性があります。決断の結果を見届けるために時間を進めなければならず、選択後の世界を自分の目で確認するまでに大きな空白が生まれる点が特徴です。

仲間との関係も、この時間の仕組みに左右されます。会話中の返答や、仲間が近くにいる場面でNPCとどう接するかによって、仲間のJunに対する評価が上下します。ミッションごとに誰を連れていくかも選べるため、同行した仲間との関係を深めたり、逆に不興を買ったりする機会が用意されています。

ただし、すべての仲間が常にJunと行動をともにするわけではありません。ナラティブディレクターのDrew Karpyshyn氏は、数年に及ぶ不在のあいだに関係をどう維持するのかが重要になると説明しており、特定の主要ミッションでは、誰と旅をし、誰を残すのかが大きな意味を持つとしています。原文筆者は具体的な展開を確認していないものの、仲間を残す判断が、時間の経過後に関係の悪化や別の問題として返ってくる可能性を指摘しています。仲間を置き去りにした結果が重大な損失につながる構図は、作品の大きな影響元の1つである映画Interstellarにも通じるものです。

レムナントをめぐる分岐と文明の行方

物語上の大きな決断には、「レムナント」と呼ばれる高度なCelestial技術の遺物が関わります。原文筆者がプレイ中に回収した「Logos」は、非常に高度な百科事典のような存在です。Lidon自体もCelestialの技術を基盤に築かれた惑星であり、JunはLogosの知識を社会の発展に利用するか、そこから新たな技術をリバースエンジニアリングするかを選ぶことになります。

前者を選べば、既存のCelestial技術をさらに活用し、Lidonの基盤を発展させる道に進みます。一方で、Celestial技術に依存せず、Logosから独自の技術を生み出す道もあります。後者では社会がより自立できる一方、発展度は低下する可能性が示されています。どちらを選んでも単純な善悪には収まらず、文明の自立と高度な技術の恩恵のどちらを重視するかが問われます。

Archetype Entertainmentは、こうした2択の大きな分岐を「ブレークポイント決定」と呼んでいます。Junにはわずかな予知能力があり、決断の前に未来の断片を抽象的なイメージとして見ることができます。Celestial技術を拒む選択ではドーム状の船のようなものが示され、技術を受け入れる選択では巨大な蛇のような存在が映し出されます。これらが何を意味するのか、また実際にどのような未来へつながるのかは、航行を終えて時間が進んだあとに明らかになる仕組みです。

この分岐は、仲間をどの時点で同行させるかという判断とも結びつきます。長い航行に出るJunとともに旅をする仲間だけでなく、故郷に残される仲間も、Junが選択した未来の中で生きることになります。プレイヤーが文明の方向を決めても、その影響を受けるのは主人公だけではありません。

文明の状態を示す「Dynasty」

Junの予知能力と選択の影響を確認できるのが、メニュー内の「Dynasty」タブです。ここには過去の出来事からLidonの最終的な運命までを示すタイムラインが表示されます。原文筆者が体験した序盤では、Lidonは「Rot」にのみ込まれる運命にあり、これが物語を動かす危機として設定されています。

同じ画面には、Lidonの社会を構成する3つの要素に対応したポイントも表示されます。緑は文化、青は科学、赤は軍事を表しており、プレイヤーの選択によって各カテゴリーの数値が変化します。最終的な物語の展開は、これらの水準によって異なるとされています。

ブレークポイント決定の前に表示される未来のイメージは、単なる演出ではありません。各選択によってどのカテゴリーのポイントを獲得できるのかを確認できるため、プレイヤーは目の前の利益だけでなく、文化、科学、軍事のどれを伸ばすのかも考慮できます。仲間との関係、直後に起きる出来事、長期的なストーリー、Dynastyのポイントという複数の要素を比較しながら決断することになります。

長期的な結果はまだ明かされず

原文筆者は、プレイ中に選択へ至るまでの要素は詳しく確認できたものの、実際に何年も先の結果がどうなるのかまでは体験していません。Archetype Entertainmentが発売前に物語の最大の見せ場を明かしたくない意図から、長期的な結末を伏せているためです。そのため、現時点で物語がどれほど柔軟に変化するのかを完全に評価することはできないとしています。

一方で、選択によって文明の発展方針、社会の状態、仲間との関係、そして時間経過後の世界そのものが変わる設計は確認できました。原文筆者は、プレイヤーがその場で何を最優先するかを決め、別のカテゴリーへの悪影響を受け入れる必要がある点に期待を寄せています。本作はPS5、Xbox Series X/S、PC向けに2027年4月7日に発売予定です。