見逃されがちなメトロイドヴァニア10選、独自の世界観と遊びで存在感を放つ作品たち
2026年09月11日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
メトロイドヴァニアの新作が増え続けるなか、知名度の陰に隠れた良作を見つけるには少し踏み込んだ情報収集が必要です。今回は、独自の神話や戦闘システム、探索の手触りによって高い個性を持ちながら、多くの人にはまだ十分知られていない10作品を取り上げます。ジャンルの定番から意図的に距離を置く作品もあり、近年のメトロイドヴァニアがいかに多様化しているかが分かるラインアップです。
神話や時代性をゲーム体験に落とし込んだ作品
10位のImp of the Sunは、インカ神話やペルーの歴史に根差した世界観を大きな特徴とする作品です。物語だけでなく、主人公の能力、舞台、敵、音楽までが文化的背景と結び付いており、単に異国風の意匠を借りた作品ではなく、ひとつの文明を旅しているような感覚を目指しています。プレイ時間は約6時間と短く、ゲームシステム自体に革新的な要素があるわけではありませんが、堅実なアクションが神話や舞台設定を引き立てます。原文筆者は、ペルーの歴史を題材にしたOri and the Blind Forestがどのような作品になるかを想像させるタイトルとして紹介しています。
9位のAdventure of Samsaraは、現代的なメトロイドヴァニアの流行とは異なる方向性を打ち出した作品です。8ビット時代のゲームを思わせる表現を取り入れながら、探索の速度を抑え、反射神経だけに頼らない位置取りと忍耐を重視しています。敵との対峙では、素早く攻撃を繰り返すよりも、相手の動きを見て適切な場所を確保することが重要です。2025年9月4日にリリースされ、レトロな画面作りと現代的な感覚のバランス、細かなアニメーション、豊かな雰囲気が評価されています。原文筆者は、似た方向へ収束しつつある近年のジャンルに対し、本作が新鮮な息吹をもたらす存在だとしています。
6位の9 Years of Shadowは、Halberd Studiosのデビュー作でありながら、大規模なメトロイドヴァニアを作り上げた作品です。Talos Castleを舞台に、美しいアニメーション、精密なピクセルアート、印象的な音楽を組み合わせています。ゲームプレイに大きな変革をもたらすタイプではないものの、内容は洗練されており、展開やアクションにも変化があります。原文では、約10時間にわたる冒険を満足度の高いものにしている点が紹介され、現在はMariachi Legendsを手がけている同スタジオへの期待にも触れられています。
立体探索や複合ジャンルで広がるアクション
8位のBlue Fireは、2D横スクロールが中心となってきたメトロイドヴァニアを、3D空間で表現した作品です。立体的なステージで繰り広げられるアクロバティックな移動と戦闘が特徴で、進行に合わせて能力や挑戦の種類が増えていきます。複数のバイオームを巡るなかで、戦闘とプラットフォームアクションのリズムが変化し、難しさに翻弄されながらも操作を身につけた後には大きな達成感を得られる構成です。技術面には粗さが残ると原文筆者は指摘していますが、3D化への挑戦そのものが作品の個性を損なうことはなく、ゼルダの伝説を思わせる冒険として評価しています。
7位のPrincess Pomu and the 5 Moonsは、Mega ManとHollow Knightから影響を受けたことを隠さず、近接攻撃と遠距離攻撃を組み合わせています。パンチや尻尾による攻撃に銃器を加えた戦闘システムは、単純な模倣にとどまらず、攻撃の組み合わせを増やすほど戦い方と移動の選択肢が広がる設計です。新たな能力や遠距離武器を手に入れると、過去のエリアへ戻る場面でも、以前とは異なるルートや対処法を試せるようになります。作品はアートを題材にしたメタ的な物語にも取り組み、ピクセルアートやサウンドトラックにも力を入れています。PCとNintendo Switch向けに2025年6月26日にリリースされました。
5位のLast Vanguardは、武器を中心に据えたメトロイドヴァニアで、機械との戦争に抵抗する物語を描きます。手描きのアートと、プレイスタイルを変化させるRPG要素を組み合わせており、能力の取得だけでなく、進行に伴う成長そのものが戦い方へ影響します。多数のボス、バイオーム、武器、能力が用意され、荒廃した戦場の雰囲気と、キャラクターや敵のコミカルなデザインが対照を成しています。原文筆者は、ゲームプレイの奥行きを継続的に提示する意欲的な作品である一方、ほとんど知られていない現状を惜しんでいます。
4位のMark of the Deepは、海賊と古代のラヴクラフト風の恐怖を組み合わせた作品です。海上の無法者を題材にしながら、Death's Doorを思わせるゲームプレイと、見下ろし型の視点を採用しています。戦闘はテンポが速く、レベルは縦方向の広がりと相互接続された構造を持ち、世界設定も物語を支えます。意欲的な設計には技術面のつまずきもあるとされていますが、リリース後1年にわたるアップデートと新コンテンツによって改善が進められました。PC、PS5、Xbox Series X/S、Nintendo Switch向けに2025年1月24日に発売され、クリアまでの目安は約15時間半です。
独自の操作感と完成度で印象を残す作品
3位のMomodora: Reverie Under the Moonlightは、探索、ボス戦、プラットフォームアクション、成長要素を無駄なくまとめた作品です。2016年3月4日にリリースされたタイトルで、リスト内では比較的よく知られた作品に位置付けられています。ソウルライクな傾向を持つため、戦闘は厳しめですが、敵の動きを見極めて慎重に進める手応えがあります。独自の世界観と美術表現も特徴で、各要素がばらばらに存在するのではなく、ひとつのまとまった体験として機能している点が紹介されています。
2位のLaika: Aged Through Bloodは、メトロイドヴァニアにバイクのスタントアクションを組み合わせた異色作です。Trialsを思わせる車体操作を軸に、移動と戦闘の両方を組み立てる必要があり、単なる奇抜なアイデアではなく、独自の仕組みを遊びとして成立させています。刺激の強いビジュアルと復讐を描く物語も特徴で、成熟した内容を含む展開が主人公と出来事への感情移入を促します。万人向けとはいえない一方で、目新しさだけに頼らず、新しいものを作ろうとする姿勢と完成度を両立した作品だと原文筆者は評価しています。2023年10月19日にリリースされました。
1位に選ばれたPipistrello and the Cursed Yoyoは、ゲームボーイアドバンス時代の見た目と手触りを再現しながら、ヨーヨーを中心にした遊びを組み込んだ作品です。戦闘、探索、プラットフォームアクション、環境パズルのすべてが、ヨーヨーを投げた際の反動や跳ね返りと結び付いています。そのため、単にレトロな外観を再現するだけではなく、ヨーヨーならではの挙動から新しい状況や解法を生み出します。ボス戦、会話、アートスタイル、レベルデザイン、能力に至るまで細部へのこだわりが行き届いているとされ、懐かしさと新鮮さを同時に味わえる構成です。
原文筆者は、Pipistrello and the Cursed Yoyoについて、過去のゲームを思い出させるだけでなく、現在この作品を遊べること自体を楽しませてくれる点を重視しています。ヨーヨーというひとつの軸から多彩なゲームプレイを展開し、数分おきに新しい仕掛けへ驚かされるような工夫を盛り込んでいるとのことです。今回の10作品は、神話や戦争、海賊、バイク、3Dアクションといった題材の違いだけでなく、ジャンルの定型からあえて外れることで独自性を獲得した作品群でもあります。知名度だけでは見つけにくいメトロイドヴァニアを探しているなら、それぞれ異なる入口からジャンルの魅力を確かめられるラインアップです。