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『ゼルダの伝説 時のオカリナ』リメイクで懸念される不気味な恐怖演出

2026年09月12日 | #その他 | Polygon

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』リメイクで懸念される不気味な恐怖演出

『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のリメイクは、絵本のような美しいビジュアルだけでなく、シリーズ屈指の恐ろしい演出をどう再現するかが注目点になりそうです。原文筆者は本作を、王道の童話やハイ・ファンタジーであると同時に、悪夢のような怪異を描くホラーゲームでもあると位置づけています。豊かで現代的な映像表現が、独特の不気味さを損なわないかが焦点です。

童話的な世界に潜む恐怖

本作の世界は、古い物語の挿絵を思わせるロマンチックで緑豊かな方向性が特徴です。原文筆者は、リメイク版のハイラル平原についても、密度の高い絵本のような表現を目指していると考えています。しかし、優れた童話には、華やかさの裏側に不安や恐怖が潜んでいます。

その性質は、巨大な魚の体内に入り込み、内部を探索して脱出を目指す場面にも表れています。王女を救う冒険や壮大なファンタジーだけではなく、奇妙で大仰な幻想世界としての側面が、本作の魅力と恐ろしさを形作っています。明るく牧歌的に見える場所でも、突然、現実離れした怪異に直面させられる構成です。

スカルチュラやリーデッドが生む悪夢

代表的な存在が、巨大なクモの姿をしたスカルチュラです。頭蓋骨を思わせる角ばった模様を背負い、耳障りなひっかき音を響かせたあと、思いがけない場所から落下してくるため、単なる敵以上に不意打ちの恐怖を感じさせます。

カカリコ村の廃屋では、さらに直接的な恐怖が描かれます。クモの巣だらけの屋敷には、欲深さの罰としてスカルチュラへ変えられた一族が住んでおり、クモの背中に浮かぶ歪んだ顔を通じてリンクに語りかけます。呪いを解くにはゴールドスカルチュラを集める必要があり、ゲーム内でも大規模な収集要素につながりますが、その設定自体が非常におぞましいものです。

村の墓地にある王家の墓には、リーデッドも登場します。乾ききったゾンビのような姿をしたこの敵は、異様な叫び声でリンクをその場に縛りつけます。見た目、音、動きを封じるゲームシステムが一体となっており、原文筆者は任天堂が生み出した敵の中でも特に恐ろしい存在だと評しています。

ボトム・オブ・ザ・ウェルと怪物たち

墓地の井戸を空にしたあとに進むボトム・オブ・ザ・ウェルは、自然の洞窟ではありません。壁の中に骸骨が閉じ込められた、湿っぽく陰惨な拷問部屋のような小規模ダンジョンとして描かれており、原文筆者はその雰囲気をディアブロのようだと表現しています。

そこでは、白く細長い手足で冒険者を囲い、地中から姿を現して襲いかかるデッドハンドも待ち受けています。さらに、壁から伸びる悪魔的な手のウォールマスターは、まず影と遠くのうなり声で存在を知らせ、その後リンクを床からつまみ上げます。姿を見せる前の音や影を利用した演出が、単純な戦闘以上の不安を生み出します。

リメイク版で問われる音と質感

原作の怪異が強烈に感じられる理由として、原文筆者は、音が少なく、反響だけが目立つ独特のサウンドスケープを挙げています。リメイク版では音がより豊かで現代的になるとみられるため、こうした空白や響きが失われれば、恐怖の質も変わる可能性があります。

一方、今回確認できた範囲の音は、少なくとも比較的安全でロマンチックな場所では理想的に聞こえたとのことです。スカルチュラの姿も確認されましたが、リーデッドやデッドハンドが、細部まで作り込まれた新たなアートスタイルでどのように表現されるかはまだ分かりません。霧や夕暮れの金色に彩られた美しい映像に惑わされず、本作は今年最も恐ろしいゲームになるかもしれない、というのが原文筆者の見立てです。