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『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』先行映像で見えた魅力と2つの懸念

2026年09月15日 | #発売情報 | DualShockers

『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』先行映像で見えた魅力と2つの懸念

古典的な冒険を現代向けに再構築する『Tomb Raider: Legacy of Atlantis』は、映像の美しさや探索・パズルの作り込みに期待を持たせる一方、謎解きのヒント機能とスキル解放システムに懸念も残る内容となっています。gamescom 2026で披露されたプレイセッションでは、往年のララ・クロフトを思わせるアクションや、遺跡を舞台にした新たな仕組みが紹介されました。2027年2月12日の発売が予定されており、対応機種はPS5、Xbox Series X|S、Switch2、PCです。

古典の再解釈として見せる美しい遺跡

原文筆者は、gamescom 2026で本作のプレイ映像を見ながら、開発チームによるリアルタイムの解説と質疑応答を受けたとしています。実際にコントローラーを操作する形式ではなく、用意された区間を見学するプレゼンテーションだったため、ゲーム全体の完成度を判断するには限界があるとも指摘しています。公開されたのは開発側が自信を持つ場面である可能性が高く、製品版のすべてを反映しているとは限らないという前提でのプレビューです。

それでも、画面の見栄えについては好印象だったとのことです。屋外の開けた場所は明るく鮮やかな色彩で描かれ、洞窟や墓所は暗く不気味な雰囲気に仕上げられています。遺跡の建築や周囲に置かれた考古学的な物品にも細かなデザインが施され、探索の舞台そのものに興味を持たせる作りになっていると原文筆者は見ています。

本作では、開発初期の一部アセットに「AI-assisted」、つまりAIの支援を受けた仮素材が使われていたことがすでに話題になっています。開発チームは、それらを製品版に向けて人の手で置き換える、または改良したと説明しているとのことです。原文筆者はこの点について読者それぞれの判断に委ねつつ、今回見た映像にはAI生成物に見えるものはなかったとしています。少なくとも、公開された範囲では環境美術への違和感は目立たなかったようです。

ララらしさを残したアクションと探索

本作は初代Tomb Raiderを再構築する作品であり、古典的な主人公とゲームプレイを現代の表現に置き換えることが大きなテーマになっています。映像では、クラシックな衣装を身に着けたララが両手にハンドガンを構え、崖をよじ登ったり、地形を acrobatic に移動したりする場面が登場しました。開発チームは、初代を意識した複数の象徴的な衣装やコスチュームを用意し、ゲーム内でアンロックできると説明しています。

こうした衣装は単なる見た目の変更にとどまらず、シリーズの原点への敬意を示す要素として受け止められています。新しいシステムを取り入れながらも、ララの外見や身のこなしには過去作を思わせる部分が残されており、原文筆者は古くからのファンが現代的な再解釈を楽しめる可能性に触れています。

新要素としてはクラフトシステムも披露されました。ララは周囲で素材となるアイテムを拾い、クラフトメニューを開いて回復用のフラスコや、一時的な強化・防護効果を持つアイテムを作成できます。シリーズにクラフトを加えることを不安視する向きもあるものの、原文筆者は探索中に集めたものをその場で活用できる仕組みとして、ゲームにうまく機能するのではないかと見ています。

戦闘では、洞窟内で大量のコウモリに向けてララが銃撃する場面が示されました。一定数を倒すと群れが散っていく展開で、敵を撃ち続けるだけでなく、周囲の環境と敵の動きを見ながら進む場面になるようです。また、壁の内部を移動しながらララを狙うヒョウとのミニボス戦も紹介されました。敵が壁の中を走り回る音を空間音響で把握し、飛びかかってくるタイミングに備える演出が特徴となっています。

一方、今回もっとも強く印象に残ったのは、戦闘よりも墓所の探索とパズルだったと原文筆者は述べています。デモでは、天井から剣が落下する初代の「Damocles Room」を再構築した場面が披露されました。特定の剣を意図的に落とし、その剣の上へ飛び移ることで部屋を進み、先へ続くルートを確保していきます。遺跡を歩き回り、登れる場所を探し、仕掛けを利用して進行する構造こそが、本作の最大の魅力になりそうだと評価されています。

懸念1:便利すぎるスキャナーの謎解き支援

ララが使えるスキャナーには、2種類の役割があります。ひとつは、世界に置かれた物品へ向けることで、その対象の現実世界での歴史や本作の世界設定に関する情報を表示する機能です。遺跡の装飾品や周辺の物体を調べるたびに、簡単な図鑑やコーデックスの項目を読める仕組みで、作品に歴史的・教育的な要素を加えるものとなっています。

原文筆者はこの用途を高く評価しており、部屋にあるものを片っ端からスキャンして新しい知識を得る遊び方ができそうだとしています。単に通過するだけだった背景のオブジェクトに意味を持たせ、探索そのものへの動機を作る機能としては、Tomb Raiderの遺跡探検と相性がよいと見られています。

ただし、同じスキャナーにはパズルを直接解説する機能もあります。たとえば施錠された扉へ向けると、「この扉を開くには4つの宝石が必要です。足りない宝石をすべて見つけて扉を開けましょう」といった具合に、必要な手順を具体的に提示します。何を探すべきか、いくつ必要なのかがすぐに分かるため、探索の方向性を見失いにくい反面、自分で仕掛けを観察して答えを導き出す余地を大きく狭める可能性があります。

この機能は使わないこともできますが、存在する以上、プレイヤーが困ったときに頼りやすい仕組みです。原文筆者は、プレイヤーがAIに謎解きの答えを尋ねるような機能だと揶揄される可能性があると指摘しています。近年は、次に何をすべきかをすぐに示す誘導が強すぎるゲームへの批判も起きており、本作のスキャナーも同じ議論を呼ぶのではないかと見ています。

懸念2:プレイスタイルを変えるスキル解放

もうひとつの懸念は、ララに新たなスキルを覚えさせるアンロックシステムです。質疑応答では、この要素に関する質問が多く寄せられたとのことです。開発チームによれば、スキルは必須ではなく、プレイヤーが好みのプレイスタイルに合わせてララを調整するためのものです。スキルを一切使わなくてもゲームをクリアでき、ララが別人のように変わるわけではないと説明しています。

しかし、実演された具体例には疑問が残りました。デモ担当者が広い部屋の向こうにある標的を拳銃で撃とうとしたところ、通常のララでは射撃が不正確で命中させられませんでした。そこで遠距離での命中精度を高めるスキルを解放すると、直後から同じ標的に当てられるようになったといいます。

この変化について、原文筆者は「さっきまでは届かなかった標的が、スキルを解放しただけで撃てるようになる」という設計に違和感を覚えたとしています。プレイヤーの技術や位置取りではなく、アンロックの有無によって成功・失敗が決まるように見えたためです。スキルによって攻略が楽になること自体は問題ではないものの、今回の見せ方では、必要性の薄い成長システムを追加したように感じられたと批判しています。

開発チームは、これらのスキルがなくても本編を最後まで進められると改めて説明しています。一方で、スキルを取れば明らかに一部の行動が簡単になるため、プレイヤーがどの程度の恩恵を受けるのか、また探索や戦闘の手応えを損なわずに機能するのかは、製品版を確認するまで判断できません。

発売時期と対応機種

本作は2027年2月12日に発売予定です。対応プラットフォームはPS5、Xbox Series X、Xbox Series S、Switch2、PCで、1人用タイトルとして提供されます。原文では開発元としてCrystal DynamicsとFlying Wild Hog、パブリッシャーとしてAmazon Gamesが記載されています。

原文筆者は、今回のデモを見た段階では、古典的な作品への敬意を保ちながら現代向けの冒険へ作り替えようとしているゲームだと受け止めています。グラフィック、遺跡の探索、クライミング、パズルには期待できる一方、スキャナーによる過剰な誘導と、スキル解放によって能力差を補う設計には不安があるとのことです。これらの機能が製品版でどのように調整され、実際の探索体験を支えるものになるのかは、発売を待って確かめる必要があります。