← 最新記事一覧

『Wardogs』が1週間未満で200万本突破、Bulkhead CEOがクランチを公言

2026年09月16日 | #ゲーム | VGC

『Wardogs』が1週間未満で200万本突破、Bulkhead CEOがクランチを公言

BulkheadのFPS『Wardogs』が、アーリーアクセス開始から1週間足らずで200万本を販売しました。大ヒットの裏側で、CEOのジョー・ブランマー氏は、同社がマーケティングで「透明性や正直さ」を掲げているわけではなく、伝える内容を選んで明確にしているだけだと説明しています。さらに、開発終盤にはクランチ(長時間労働)を意図的に用いたことも明らかにしました。

「買わない理由」を示したマーケティング

本作はアーリーアクセスの日程を告知する動画として、「買わない理由10個」を紹介する企画を公開しました。動画では、Call of DutyやBattlefieldのような人気FPSと異なる点を並べ、それらの作品を求めるプレイヤーには本作が合わない可能性をあらかじめ示しています。

ブランマー氏はThe Game Businessの取材で、この動画が成功すると制作時点から分かっていたとしています。Call of Dutyを遊びたい人に対して「本作を買わないでほしい」と明確に伝える方針は、Bulkheadと本作のマーケティング全体に一貫していたとのことです。一方で、それを必ずしも「正直で透明性のあるやり方」とは呼んでいません。

伝える情報を選ぶ姿勢を明言

ブランマー氏は、同じ取材で「私たちは透明でも正直でもない。明確にしているだけだ」と説明しました。現時点では、ある情報について透明性を示すことが同社の利益になる一方、活動のすべてを公開しているわけではないとしています。

その結果、ファンの間でBulkheadが透明で正直な企業だというイメージが形成され、逆に何かを公開しない場合、それまでのブランドイメージから離れたと受け取られる新たな問題が生じるとも語りました。ブランマー氏は、自身が在宅勤務によるゲーム開発を支持していないことや、スタッフにクランチを求める考えを持っていることを隠していないとしています。

開発終盤にクランチを実施

本作のリリースまでの道のりは厳しく、ブランマー氏は2025年12月、Bulkheadの約100人のスタッフに対して、解雇の可能性があると伝えました。他社の仕事を得られるなら転職するよう勧めたものの、本作の成功によってスタジオは存続できる状況になったとのことです。その過程で、リリースを間に合わせるための手段としてクランチが使われました。

ブランマー氏によれば、直近3カ月間は本作がチームの家族との生活よりも重要になっていたといいます。ただし、現在は逆の状態に戻す必要があるとBulkheadも認識していると説明しました。コンソール版の早期リリースを求める声に対しては、これ以上スタッフを追い込まないとして拒否し、発売時期は2028年になるとしています。また、チーム全員に12月の休暇を与える方針も明らかにしました。

採用方針とスタッフへの報酬

ブランマー氏は、クランチに問題があるという批判は正当だと理解しており、可能な限り避けようとしているとしながらも、必要になる場合があることは隠していないと話しました。そのうえで、制作物と成果に強い関心を持つスタッフは高く評価される一方、そうでない人は奴隷のように働かされていると感じるだろうと説明しています。

さらに、SNS上でクランチに反対する発言を繰り返している応募者については、その人物がBulkheadで幸せになれないと判断し、採用しないことがあると明言しました。スタッフのSNSを確認していることも認めています。ブランマー氏は、クランチに参加したスタッフには「人生を変えるほど」の報酬を与えているとしていますが、具体的な金額は明らかにしていません。