『Diablo V』はディアブロ勝利後のサンクチュアリを描く新作に
2026年09月16日 | #発売情報 | Xbox Wire EN
ディアブロがすでに勝利した世界を舞台にする新作『Diablo V』が、BlizzCon 2026で発表されました。開発チームは、荒廃したサンクチュアリで生き残った人々の物語と、Diablo IVで培ったシネマティックなキャンペーンをさらに発展させる方針を語っています。発売時期は2029年とされ、Netflixによるアニメシリーズも発表されています。
ディアブロが勝利した世界を描く新作
今回の発表は、シリーズ30周年と、これまでに1億3000万人以上のプレイヤーがディアブロの世界を訪れた節目のイベントで行われました。BlizzConの会場ではロゴが煙と灰の中から現れる演出が披露され、開発者のTiffany Wat氏は、長く制作してきた内容をようやく世界に伝えられたことに大きな達成感があったと振り返っています。Matt Zimmerman氏も、ロゴが完成していく過程を見ながら「本当にこれを作るんだ」と実感したと話しています。
『Diablo V』の物語で軸になるのは、悪魔の侵攻を英雄たちが食い止める従来の構図ではありません。トレーラーに登場した「Sanctuary Falls」という言葉が示すように、ディアブロがサンクチュアリを制圧した後の世界が描かれます。生存者はごくわずかで、希望を見つけることさえ難しい状況です。
Wat氏によると、物語の舞台には生き残った人々が集まるキャラバンが登場し、そこに残された小さな希望と人々の物語を描くとのことです。荒廃し、物資や安全な場所が限られ、生き延びることそのものが困難になった世界を通して、これまでとは異なるサンクチュアリの暗部を掘り下げます。Zimmerman氏は、地獄がサンクチュアリへ侵入した痕跡や、侵攻によって人類に何が起きたのかを、世界の景観や色彩でも表現していくと説明しています。
キャンペーンのさらなる強化を目指す
開発チームは、次の時代の作品を作るにあたり、シリーズのプレイヤー層を一括りにしていないとしています。物語やキャラクターを重視する人、ダークファンタジーの雰囲気を好む人、キャラクタービルドや理論構築、装備集めを楽しむ人、友人と協力して遊ぶ人など、30年の歴史の中でさまざまなプレイスタイルが生まれてきたためです。Zimmerman氏は、それぞれのプレイヤーにとって本物のディアブロらしい体験とは何かを考え、必要な機能を組み合わせていると話しています。
具体的なゲームシステムはまだ明かされていませんが、開発現場では「最高のキャンペーンを作る」という方針が掲げられているとのことです。Zimmerman氏は、Diablo IVがストーリーテリングの新たな基準を作ったと説明し、リリスという複雑さを備えた敵役、印象的な映像、プレイヤーの立場が物語の外側から中心へ移っていく構成を評価しました。
そのうえで本作では、Diablo IVで得た知見を引き継ぎ、シネマティックな物語をさらに良くすることを目指します。開発者は詳細をまだ語れる段階ではないとしながらも、これまでのシリーズ作品で積み重ねた要素を単に再利用するのではなく、新たな物語体験へ発展させる考えを示しています。
また、Netflixによるディアブロのアニメシリーズも発表されました。番組内では内容や公開時期などの詳細は明かされず、Wat氏は「今日は話せない」としています。一方で、Netflixとの提携によってサンクチュアリの物語をより多くの人へ届けられることに、開発チームも強く期待しているとのことです。
Diablo IVの記念シーズンで過去を再訪
番組では新作だけでなく、Diablo IVの次期シーズン「Season of Hell’s Legacy」も取り上げられました。会話の冒頭ではシーズン15として紹介されていますが、Dan Tanguay氏の説明では「Season 13」と呼ばれており、番組内で表記が一致していません。内容としては、シリーズ30周年を記念し、過去のディアブロ作品を振り返る旅をテーマにしたシーズンです。
プレイヤーを導く役割として、Deckard Cainが復活します。彼とともに3人のDark Wanderersが登場し、プレイヤーは彼らを倒して救済することになります。Dark Wanderersからは「悪の欠片」を取り出せ、それを自分の力として利用できる仕組みです。Tanguay氏は、これらの欠片をソウルストーンの残響のようなものだと説明しています。
欠片は単なる装備品ではなく、成長させることで固有能力を強化できます。たとえばBaalの欠片にあたる「破壊の欠片」を使うと、Baalを象徴する能力を解放でき、レベルアップによって効果を追加しながら最終形へ近づけていきます。さらに欠片の成長はWar Plansのツリーにも影響を与え、エンドゲームのアクティビティに修正を加えられるとのことです。つまり、悪の力を手に入れることがキャラクターの攻撃力だけでなく、終盤の遊び方そのものにも関わります。
BlizzConのデモに登場したMephistoも、このシーズンで再登場します。開発チームはデモ限定にせず、プレイヤーが別れを惜しまずに済むようシーズン内へ残したと説明しており、Skovosを探索して手がかりを追うことで出会える可能性があるとしています。
2027年にはAmazonとジャベリンが登場
Diablo IVでは、2027年前半にAmazonが新クラスとして追加されます。Amazonは規律を重んじる兵士として設計されており、無制御な怒りを前面に出すBarbarianとは異なり、狙いを定めて戦う精密さが特徴になるとのことです。同時に新武器種としてジャベリンも追加されます。
Amazonは弓による長距離攻撃に加え、ジャベリンで中距離から攻撃でき、遠距離と近接を素早く切り替えられます。開発中の方向性の1つとして挙げられたのがSkirmisherで、敵陣へ入り込んで連続攻撃を仕掛け、すぐに離脱する「ヒット・アンド・アウェイ」に近い操作感を目指しています。
用意されるアーキタイプとしては、SkirmisherとRangerに加え、Amazon専用のChampionとCommanderが紹介されました。Championは剣と盾を使って敵へ接近する型で、バナーなどによる支援能力も備えます。Barbarianのような激情型ではなく、状況を見極めて攻撃する戦士として差別化されます。
Commanderは、Amazonたちが部隊や大隊として戦う姿をプレイヤーキャラクターの操作へ落とし込む方向性です。ValkyrieやVallochを指揮し、姉妹たちとともに敵へ立ち向かう戦い方になるとされています。Tanguay氏は、過去作でAmazonを主力クラスとして遊んでいた経験にも触れ、ジャベリンを投げると雷へ変化し、分裂して周囲の敵を攻撃する能力に特に期待していると語りました。