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『Diablo 5』は2029年春に向けて早期発表へ Blizzardが方針転換

2026年09月17日 | #発売情報 | Polygon

『Diablo 5』は2029年春に向けて早期発表へ Blizzardが方針転換

Blizzardが『Diablo 5』を異例ともいえる早い段階で発表し、発売時期を2029年春と示したことが注目を集めています。映像やコンセプトアートなどの公開にとどまった一方、Diablo 4の大型拡張をこれ以上予定しない方針も明らかになり、シリーズの運営方針が大きく転換したことが見えてきました。

早期発表と2029年春の発売時期

本作の存在や開発そのものは意外ではありません。しかし、発表時点から2029年春という具体的な時期を掲げたことは、予想外の動きでした。発売までまだ長い期間が残されている一方、Diablo 4のファンが想定していたよりも続編の登場は早く、Blizzardが今後の計画を明確に示そうとしていることがうかがえます。

発表時に披露されたのは、シネマティックティーザー、いくつかのコンセプトアート、そして試作段階のインベントリUIなどです。ゲーム内容について具体的に語られた範囲は広くありませんが、Blizzardは少なくとも、続編を長期的な計画として社内外に示す段階へ進んだとしています。

ゲーム業界では、完成まで何年もかかる作品を早期に発表することは、現在では一般的な手法とはいえません。発表後の長期的な宣伝活動、発売延期、ファンの不満につながるリスクがあるためです。Blizzard自身も過去にはこうした問題を理解しており、近年は早すぎる発表を避けてきました。BethesdaのTodd Howard氏も、The Elder Scrolls 6を早く発表しすぎたことを後悔していると明かしています。

Xboxの方針と相次ぐ長期計画の提示

今回の方針転換には、Xbox CEOに就任したAsha Sharma氏の存在が関係している可能性があります。Sharma氏は、Microsoft傘下の各スタジオに対し、主要フランチャイズの新作をより多く、より短い間隔で発売することを求めていると報じられています。

Xboxでは、FalloutやThe Elder Scrollsのように本編の新作が長期間登場していないシリーズにも、改めて注力する動きがあるとのことです。Falloutの本編最新作からは9年、The Elder Scrollsの本編最新作からは15年が経過しており、Obsidian Entertainmentが新たなFallout作品の立ち上げに向けて、他の計画を事実上中断したとも報じられています。

Diabloシリーズでは、Diablo 2、Diablo 3、Diablo 4の間隔がそれぞれ11~12年ほどありました。StarCraftも新作の登場から約10年が経過しています。そのため、Blizzardがシリーズの将来を早い段階で示した背景には、Xbox内で長期的な空白を避けようとする圧力があると考えられます。

Bethesdaが最近、FalloutとThe Elder Scrollsに関する幅広い計画を異例の形で公開したのも、Xbox組織の再編や人員削減への対応とみられています。Blizzardでも再編の影響がどこまで及ぶのか、スタッフはまだ見極めている段階だとされています。Xboxで特に高い成果を上げているスタジオであるため、他社より安全な立場にあると考えられる一方、不確実性の高い環境に置かれていることに変わりはありません。

この状況でDiablo 5と次期StarCraftを相次いで掲げたことは、単なるファン向けの発表ではなく、Xboxの経営陣やMicrosoftの株主、Blizzardの従業員に向けた意思表示でもあると原文筆者は分析しています。長期的にどのシリーズへ投資するのかを明確にし、スタジオの存在感を示す狙いがあった可能性があります。

Diablo 4の運営終了を早めた事情

今回の発表では、Diablo 4に今後大型拡張を追加しないことも明らかになりました。同作がシリーズの中心的なタイトルとして運営される期間は、わずか6年になる見通しです。ライブサービス型のゲームとしても、Diabloシリーズの基準から見ても短い期間です。

これまでBlizzardは、Diablo 4を長期にわたって運営し、定期的な拡張で支えていく方針を示していました。元Diabloフランチャイズ責任者のRod Fergusson氏も、その計画を繰り返し強調していましたが、現在は同職を離れています。原文筆者は、今回の方針変更と人事の変化が無関係とは考えにくいとしています。

実際には、Diablo 4からDiablo 5へ開発リソースを移し、続編の発売を前倒しする転換が起きたとみられます。Blizzardが次のDiablo 4拡張を発表しないまま時間を置けば、プレイヤーはいずれ同作の今後に疑問を抱くことになります。そのため、Diablo 5をこの時期に発表せざるを得なかった面もあったと考えられます。

Diablo 4は、常時接続のオープンワールドと積極的なライブサービス運営を採用しており、プレイヤーは長期的に続くことを期待して時間や費用を投じてきました。その前提からすれば、続編の早期発表と拡張計画の終了は、プレイヤーから見れば突然足元をすくわれるような変更です。続編の発表に対する反応が、一般的な新作発表ほど好意的ではないのも理解できると原文筆者は述べています。

古典的なアクションRPGへの回帰

もっとも、MMOに近い構造を持つライブサービス作品が、必ずしも無期限に運営できるわけではありません。MMOのようなゲームループを取り入れながら、ビジネスモデルや制作体制、ゲーム全体の設計まで完全にMMO化していない作品には、固有の寿命があります。原文筆者は、Destiny 2がストーリーの継続、システムの開発、プレイヤーの関心の維持に苦しんだ例を挙げています。

本作では、Diablo 4の常時接続型オープンワールドが採用されず、Diablo 2を思わせる、プレイするたびに変化する手続き生成マップへ戻るようです。アイテムシステムも、装備スロットを減らし、インベントリ内でアイテムの配置をやりくりする要素を重視するなど、Diablo 2に近い方向性が示されています。

これは、DiabloとWorld of Warcraftを融合させる試みが長期的にはうまく機能しなかったことを、設計そのものが認めた形だと原文筆者は分析しています。Diablo 4は大きな成功を収め、Lord of Hatred拡張も高い品質を持つとされていますが、長期ライブサービスとして負荷が表れ始めている可能性があります。衰退が避けられない段階まで運営を引き延ばすより、好調なうちに次作へ移るほうが、開発者にとってもシリーズにとっても望ましいというのが原文筆者の見方です。