『Reality Fracture』でSplinter Twinコンボがリミテッドに復活
『Reality Fracture』のリミテッドでは、かつて競技シーンを席巻したSplinter Twinコンボが、最速で4ターン目に成立する可能性があります。特殊枠の再録カードSplinter Twinと、セット収録の青いコモンDivining Duelistを組み合わせる2枚コンボで、遭遇する確率は低いものの、対策を怠るとそのままゲームを終わらせられます。ドラフトやシールドでは、相手のデッキ次第で構え方を変えられる除去が重要になりそうです。
Splinter Twinコンボの仕組み
Splinter Twinは、クリーチャーに付ける赤のオーラです。エンチャントされたクリーチャーをタップすると、そのクリーチャーのコピー・トークンを1体生成できます。コピーは速攻を持つため、生成されたターンから攻撃可能です。
Divining Duelistは、瞬速と、戦場に出たときに別のクリーチャー1体をタップまたはアンタップできる能力を持つ青のクリーチャーです。まずDivining Duelistを戦場に出し、その後でSplinter Twinを付けます。Divining Duelistをタップしてコピーを生成すると、速攻を持つコピーが戦場に出ます。コピーの能力で元のDivining Duelistをアンタップし、再びタップして新しいコピーを作ることで、この手順を何度でも繰り返せます。
最終的には速攻を持つDivining Duelistのコピーが大量に並び、攻撃によって相手のライフを削り切れます。相手が途中で投了しなければ、無限に近い数のトークンで攻撃されることになります。重要なのは、コンボに必要なカードが2枚だけであること、そしてクリーチャー側が瞬速を持つため、相手のターン終了時にも展開できることです。
リミテッドでの出現率と脅威
Splinter Twinは、『Reality Fracture』の「スペシャルゲスト」枠に含まれる10枚のカードのうちの1枚です。一方、Divining Duelistはセット内の青いコモンとして収録されます。過去のSplinter Twinデッキで同じ役割を担ったPestermiteやDeceiver Exarchに近い立ち位置のカードで、今回のセットは意図的に往年のコンボを再現できる構成になっています。
ただし、プレイ・ブースター1パックからSplinter Twinを開封できる確率は約550分の1、割合にすると0.18%にすぎません。ドラフトで自分が開けるパックや、他のプレイヤーから回ってくるパックの数を考慮すれば遭遇率は上がりますが、Divining Duelistも同じプレイヤーが確保しなければなりません。そのため、毎回コンボを警戒して動く必要があるほど頻繁に成立するわけではないと考えられます。
それでも、成立した場合の速さは無視できません。Splinter Twinは、2011年から2016年にかけてモダンで大きな存在感を示した後、8年間にわたって同フォーマットで禁止されていました。2枚で完結することに加え、4ターン目から勝負を決められ、瞬速を持つ展開役の存在によって相手に早い段階から除去を構えさせる点が、当時の強さにつながっていました。
Splinter Twinは2024年にモダンで解禁されましたが、現在のゲーム環境では目立った影響を与えていません。ゲーム全体のカードパワーが過去10年で大幅に上昇し、2016年当時ほどの脅威ではなくなったというのが、解禁時の説明でした。しかし、カードパワーが比較的抑えられるリミテッドでは、わずかな成立機会でも決定的な差になり得ます。
有効な対策とプレイの判断
リミテッドではもともと除去が重要ですが、今回のコンボを意識するなら、相手のターンにも使えるインスタント速度の手段を優先したいところです。原文では、Break Under Pressure、Extended Absence、Wrath of the Bloodmaneが見かけたら確保したい除去として挙げられています。なかでも、青1マナで唱えられるUnsummonは、Divining DuelistやSplinter Twinが付いたクリーチャーを手札に戻せるため、少ないマナでコンボを妨害できる有力な回答とされています。
反対に、ソーサリー速度の除去はコンボへの対策として機能しにくい点に注意が必要です。相手のターン終了時にDivining Duelistを瞬速で出され、そのまま自分のターンにSplinter Twinを付けられる展開では、ソーサリーを構えていても間に合いません。また、3マナを超える呪文は、相手が4ターン目の勝利を狙える状況では、唱える前にゲームが終わる可能性があります。
相手が赤青、いわゆるイゼットのデッキを使っている場合でも、毎回コンボだけを警戒して3ターン目のマナを残すべきとは限りません。Splinter Twinを開封し、さらにDivining Duelistを確保している確率は低いため、3ターン目に強力な呪文を使えるなら、通常どおり展開する判断も合理的です。可能性が低いコンボのためにプレイパターンを大きく変える必要はないと、原文筆者は説明しています。
一方、自分がイゼットデッキを組めているなら、コンボの存在そのものを駆け引きに利用できます。実際に2枚を揃えていなくても、相手に「瞬速のDivining DuelistやSplinter Twinを持っているかもしれない」と思わせれば、相手が除去や展開をためらう場面が生まれます。コンボは成立させるだけでなく、脅威として見せることにも意味があります。
ノスタルジーを意識したカード構成
本作は、過去の象徴的なカードを別バージョンとして登場させる方針も特徴です。Snapcaster Mageを思わせるStingcaster Mageや、往年のTarmogoyfの再録などが収録されており、Splinter Twinコンボの復活もその流れに位置付けられます。懐かしさを演出するカードでありながら、リミテッドでは実際に勝敗を決める可能性があるため、ドラフトやシールドに参加する際は、低確率のコンボとして頭に入れておく価値があります。