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『Reality Fracture』で「何枚でも入れられる」青のインスタントが登場

2026年09月18日 | #発売情報 | Polygon

『Reality Fracture』で「何枚でも入れられる」青のインスタントが登場

『Magic: The Gathering』の新セットReality Fractureから、通常の4枚制限を無視してデッキに何枚でも入れられるインスタント「Sphinx’s Approach」が登場します。3マナで2枚ドローできるうえ、墓地に同名カードが4枚あれば、ライブラリーから任意のSphinxクリーチャーを直接戦場に出せるカードです。特殊なデッキ構築を要求しながら、条件がそろわなくても一定の役割を持てる点が注目されています。

「何枚でも入れられる」能力を持つ初のインスタント

Magic: The Gatheringの構築デッキでは、基本土地などの例外を除き、同じ名前のカードは通常4枚までしか入れられません。しかし一部のカードには、この制限を無視して同名カードを何枚でも採用できる能力が記されています。Wizards of the Coastは、Relentless Ratsが現代的な形でこの仕組みを広めたことから、社内でこの能力を「relentless」と呼んでいるとのことです。

これまでにはRelentless Rats、Shadowborn Apostle、Rat Colony、Persistent Petitioners、Dragon’s Approach、Slime Against Humanity、Templar Knight、Hare Apparent、Tempest Hawk、Cid, Timeless Artificerなどが存在しました。今回のSphinx’s Approachは、その系譜に加わるだけでなく、この能力を持つ初のインスタントとなります。MagicのリードデザイナーであるMark Rosewater氏も、Reality Fractureのプレビュー開始前に、「デッキにはCARDNAMEという名前のカードを何枚でも入れられる」という文章を持つインスタントが登場すると予告していました。

3マナで2枚ドロー、5枚そろえばSphinxを呼び出す

Sphinx’s Approachのコストは、無色1マナと青2マナです。解決時にはカードを2枚引き、その後、自分の墓地にあるSphinx’s Approachを4枚、唱えたこの呪文とともに追放できます。そうした場合、ライブラリーから好きなSphinxクリーチャー・カードを探し、直接戦場に出します。

仕組みの基本は、先行カードであるDragon’s Approachを青向けに置き換えたものです。Dragon’s Approachは相手にダメージを与え、条件を満たすと大型のDragonを戦場へ出します。一方のSphinx’s Approachはダメージの代わりにカードを2枚引き、最終的にSphinxを呼び出します。Reality Fractureの舞台であるHexhavenがSphinxを強く押し出していることも、このデザインと結びついています。

重要なのは、特殊な能力が成立しなかった場合でも、Sphinx’s Approachが完全な無駄札にはならない点です。インスタントタイミングで3マナを支払って2枚引く効果は突出した性能ではないものの、通常のドロー呪文として機能します。デッキの大部分を同じカードで埋める構築では、コンボが完成するまで何もできないカードを大量に抱えることが弱点になりがちですが、本作はその問題をある程度避けています。Reality Fractureでは、既存カードの中から新カードと組み合わせられるものを探す動きがすでに見られるため、競技フォーマットでの活用にも関心が集まりそうです。

Sphinx of the Chimesや墓地利用と好相性

特に相性が良い候補として挙げられているのが、2012年のReturn to Ravnicaで登場したSphinx of the Chimesです。5/6の飛行クリーチャーで、同名の土地でないカードを2枚捨てることで、カードを4枚引く能力を持ちます。通常、Commanderでは基本土地以外のカードを1枚しか入れられないため、この能力は使いにくいものでした。しかしSphinx’s Approachなら、デッキ内に同名カードを大量に用意できます。

Sphinx’s Approachが4枚墓地に置かれた後、別のSphinx’s Approachを唱えてSphinx of the Chimesを直接戦場に出せば、手札にあるApproachを2枚ずつ捨てて4枚ドローを繰り返せます。CommanderやPioneerでは、ライブラリーの大部分を一気に掘り進められる構成を試すプレイヤーがすでに現れているとのことです。

もう1体の候補が、Murders at Karlov Manorで登場したConspiracy Unravelerです。7マナの6/6クリーチャーで、墓地にあるカードを調査して合計値10以上にすることで、呪文のマナ・コストを支払わずに唱える仕組みを持ちます。墓地に捨てられた3マナのSphinx’s Approachも、後続の強力な呪文を無料で唱えるための材料にできます。

大量採用のリスクと墓地を使った短縮策

もちろん、Sphinx’s Approachを大量に入れれば、そのまま強力なデッキになると保証されたわけではありません。3マナのドロー呪文をライブラリーの大部分に採用するのは大きな制約であり、5枚のApproachを順番に唱えてSphinxを呼び出すなら、合計15マナが必要です。必要な枚数を手札にそろえ、墓地へ置くまでに時間がかかる点も無視できません。

ただし、5枚をすべて通常通り唱える必要はありません。自分のライブラリーを削るセルフミルや、墓地にカードを送り込む戦略を使えば、Sphinx’s Approachを4枚墓地へ置き、次に唱えた1枚でただちにSphinxを探せます。通常のデッキ構築ルールを書き換えるカードは、こうした墓地利用や特化型コンボを試すきっかけになりやすく、今回も多様な構築が検討されることになりそうです。

Reality Fractureは10月2日に世界同時リリース予定です。Wizards of the Coastによれば、全カードの画像ギャラリーは9月18日に公開される予定です。