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『ポケモンカードゲーム』30周年記念商品の販売で騒動 英店舗が著名人への特別扱いを否定

2026年09月18日 | #その他 | IGN

『ポケモンカードゲーム』30周年記念商品の販売で騒動 英店舗が著名人への特別扱いを否定

英国のポケモンカード販売店で、30周年記念セットを求めて長時間並んだ客の多くが商品を買えないまま帰る事態が起きました。店の前に著名人カップルが車を止め、列を飛ばして大量購入したとの投稿が拡散した一方、店舗側は「先に入店させた事実も、追加の商品を渡した事実もない」と説明しています。騒動を受け、店舗のSNSには多数の低評価レビューが寄せられています。

30周年記念商品の販売で店頭が混乱

騒動の舞台となったのは、イングランド南部のチェルムズフォードにあるゲーム・コレクター用品店Geek Retreat Chelmsfordです。同店は、最新の30周年記念セットを販売する特別販売に参加した多数の店舗のひとつでしたが、需要に対して用意された在庫が少なく、開店後まもなく品切れになりました。

店外では数百人規模の客が待機していたとされ、販売状況を撮影した動画には、商品がなくなったことを知った来店者たちが混乱する様子が映っています。SNS上の複数の投稿によると、店側は転売対策として、開店前に店舗の正面へ並ばないことや、付近に駐車・滞留しないことを客へ案内していたとのことです。

その場にいた客の投稿では、リアリティ番組などで知られるStacey Solomon氏とJoe Swash氏が、複数の家族とともに店舗正面へ車を止め、列を経ずに入店したと主張されています。ファンアカウントWeLovePokémonは、2人が「列の先頭を飛ばし、在庫の大半を購入した」と投稿し、開店時には200人以上がまだ待っていたものの、残された商品は約10個だったと訴えました。

店舗は特別扱いを否定

批判が広がるなか、Geek Retreat ChelmsfordはFacebookで声明を発表しました。店舗側は、30周年記念セットの販売について、客の公平性を保ち、転売を減らすことを目的に運営方法を決めたものの、需要を満たすだけの在庫は最初から用意できなかったと説明しています。商品を購入できなかった客が失望することは理解しているとしつつ、その不満を従業員へ向けないよう呼びかけました。

声明では、従業員に対する暴言や攻撃、脅迫は受け入れられず、スタッフを脅したり虐待したりした人物は今後店舗を利用できないとしています。一方で、正当な意見や改善要望には耳を傾ける姿勢も示し、今回の品切れへの不満と、現場スタッフへの攻撃は分けて考えるよう求めました。

著名人への対応については、店側は2人が来店することを外で見かけるまで知らなかったと説明しています。開店前に入店させたわけではなく、追加の在庫を渡したわけでもなく、商品は全員に適用した「1人につき各商品1個」の購入制限の対象だったとのことです。店舗側によれば、2人は開店時に列の2番目に位置しており、従業員が列を飛ばすことを認めた事実はないとしています。

ただし、店側は2人がどこに駐車したのか、本人たちと子どもたちが合計でいくつの商品を購入したのかについては説明していません。また、通常利用している一部の客には事前予約を認めていたことも明らかにしました。需要が供給を大幅に上回る状況では、どのような販売方法でも失望する客が出ることは避けられなかったとしています。

客からは異なる主張が相次ぐ

店舗の声明後も、Facebookページには否定的なレビューが投稿され続けています。ある投稿者は、店が25個のETBを発注していたこと、転売対策として開店前に並ばないよう客を追い返していたことを挙げたうえで、著名人が来店した際に対応を変えたと批判しました。その投稿では、2人が店の前に駐車し、家族とともに他の客を通り過ぎ、在庫の大半を持ち帰ったとされています。

別の投稿者は、2人が購入した商品をWhatnot上で転売するためだったと主張し、店舗が客側の問題であるかのように声明を出したと非難しました。さらに別の投稿では、客に対して「午前11時30分までは並ばない」「店の前に車を置いたり、たむろしたりしない」と告知していたにもかかわらず、2人と同行者が店舗正面に車を止めて入店したとされています。

その投稿者は、2人が店から出たあと、約10人の客が商品を購入したところで品切れを知らされたと説明し、数百人が購入機会を失ったと批判しました。これらはあくまで来店者側の証言であり、店舗側が否定した「列を飛ばした」「大半の在庫を購入した」という点を裏付ける確定的な情報は、記事時点で示されていません。

背景にある転売問題と深刻な品薄

今回の騒動は、記念商品の人気だけでなく、近年のポケモンカードをめぐる転売や盗難の問題も浮き彫りにしました。希少カードの価値が高まったことで、新商品の発売時には転売目的の購入者が集まり、店舗によっては発売日前から数日間待機する客が現れています。英国、フランス、米国の店舗周辺では、無人の椅子を置いて順番を確保したように見せる「ゴーストチェア」も問題になっているとのことです。

新商品は頻繁に完売しており、需要に生産が追いついていない状況が続いています。記事では、昨年だけで100億枚のカードが印刷されたと紹介されていますが、それでも人気商品の発売時には在庫不足が解消されていないとしています。今回の店舗も、発売に向けて在庫を確保したものの、来店者全員へ行き渡らせることはできませんでした。

販売方法をめぐる店舗側の説明と、現場にいた客の証言には食い違いが残っています。著名人が本当に列を飛ばしたのか、購入数が他の客より多かったのか、駐車場所が事前の案内に反していたのかについて、店舗から追加の説明は出ていません。現時点では、在庫不足を背景に、特別扱いを疑う客の不満と、従業員への攻撃を止めようとする店側の主張が対立している状況です。