『Marvel's Wolverine』のエンディングがアポカリプスと新たなX-Menゲームの物語を示唆
『Marvel's Wolverine』のエンディングとポストクレジットシーンは、ローガンの物語が終わっていないことを明確に示しています。アポカリプス、ジーン・グレイ、セイバートゥースを軸に、続編やスピンオフ、DLCへつながる複数の展開が用意されているようです。以下では、物語終盤の内容と、Insomniac Gamesが手がける新たなX-Menゲームとの関係を整理します。なお、本文には本作の重大なネタバレが含まれます。
ローガンの次の目的はアポカリプスの追跡
本編終盤では、ローガンがネイサニエル・エセックスと、休眠状態のミュータントを追って東京を脅かしていた巨大センチネル「マスター・モールド」を撃破します。この戦いの中でジーン・グレイはフェニックスへと変貌し、アポカリプスに向かって「私を覚えている?」と問いかけます。ゲーム序盤からボリバー・トラスク、ネイサニエル・エセックス、オメガレッドといった人物が登場しており、終盤ではX-Men世界の中心的な脅威が物語の前面に出てきます。
その後、ローガンとジーンはカナダの農場で会話します。ジーンは、過去に自分とローガンがともに暮らしていた時期について語り、2人の関係が本編中で示されていた以上に長く、複雑なものであることを明かします。カリストからセイバートゥースを追うのか尋ねられたジーンは、彼が生きているならいずれ姿を現すとして、追跡を拒否します。そして「彼と一緒に、これを何度やってきたと思っているのか」と語り、ローガンとの過去をほのめかします。
記憶を失ったローガンは、過去を思い出せないことをジーンに謝罪します。ジーンたちがこの場所で多くの人を救うだろうと話すローガンに対し、ジーンは問題が農場の周囲だけではないと返します。目覚めたばかりの新たなミュータントたちは、自分たちが関与していない理由によって、ミュータントを憎む世界に放り出されるからです。ジーンは「彼らを誰が助けるの?」と問い、今後の物語で彼女が新世代のミュータントを導く可能性を示します。
ローガンは、自分が何者だったのかを突き止めなければならないため、ここに残れないと説明します。アポカリプスなら何かを知っているかもしれないと話したところで言葉を止めますが、目的がアポカリプスの捜索であることは明らかです。一方、ジーンはカリストから助けを求められ、彼女を支援すると約束します。ローガンがアポカリプスを追う間、ジーンが別の物語の中心人物になる展開も考えられます。
セイバートゥースが新たな騎士になる可能性
最初のポストクレジットシーンでは、セイバートゥースが生存していたことが判明します。本編では屋台のカートに串刺しにされたように見えましたが、彼はアポカリプスを追って墓所のような場所へ向かいます。そこでセイバートゥースは、埃をかぶった別の「ヘリックス・エンジン」を発見します。
装置を調べる彼の背後には、青く光る目を持つ正体不明の影が現れます。アポカリプスはセイバートゥースの頭の中で、「盤面は整った。駒は動き始めた。死の番は終わった……今は戦争の時だ」と語ります。セイバートゥースがアポカリプスの新たな四騎士の一人、「ウォー」になることを示す場面と受け取れます。
本編でローガンは、かつてアポカリプスの四騎士の一人である「デス」だったことを知ります。ジーンの力によって、あるいはネイサン・エセックスの関与もあって、その運命から解放されたローガンに代わり、今度はセイバートゥースがアポカリプスの騎士へ組み込まれる構図です。ローガンが自分の過去を追い、セイバートゥースが新たな力を得ることで、両者の対立はアポカリプスを中心とした次の物語へ移行する可能性があります。
条件付きで見られる追加ミッション
もう1つのポストクレジット要素は、単なる映像ではなく、短いプレイアブルミッションです。ゲーム内の任意コンテンツ「ナイトメア・トライアル」をすべてクリアし、それぞれでブロンズ以上のランクを獲得すると、「Home」というミッションが解放されます。
このミッションでは、ローガンがジーンと暮らすカナダの農場周辺を歩きながら、ジーンが2人の過去をさらに語ります。新たな敵や大きな戦闘が描かれる内容ではなく、続編の具体的な事件を直接示す場面もほとんどありません。しかし、本編で断片的に扱われたローガンとジーンの関係を補足するエピソードとして機能しています。追加要素を最後まで遊んだプレイヤーには、2人の過去をより深く理解できる構成です。
新X-Menゲームへの布石か
Insomniac Gamesが新たなX-Menゲームを計画しているという情報は、2023年に発生した同社内部からの大規模な情報流出で知られるようになりました。当時の情報では、同作の発売時期は2030年秋とされていましたが、同じ流出で存在が報じられたMarvel's Venomが2025年に発売されなかったため、そこに記されていた日程が現在も有効だとは限りません。新作の発売日や開発状況が公式に確定したわけではありません。
それでも、アポカリプスと四騎士を物語の軸に据えた本作の終盤は、X-Menゲームへ展開するための下地として見ることができます。ジーンは新たに目覚めるミュータントたちを助けようとし、ローガンはアポカリプスを追い、セイバートゥースはウォーになる可能性を示されました。それぞれの筋書きは、ローガン単独の続編だけでなく、ジーンを主人公にしたスピンオフや、X-Men全体を扱う作品にも接続できます。
原文筆者は、本作の評価が必ずしも好意的ではなかったとしても、スーパーヒーローの世界を構築するInsomniac Gamesの技術によって、続編やスピンオフ、DLCに発展しうる余地は大きいと見ています。現時点で具体的な続編や新X-Menゲームの詳細は明らかになっていませんが、エンディングがアポカリプスをめぐる長期的な物語の始まりとして設計されていることは、強く示唆されています。