『Marvel's Wolverine』アップデートで“ファートガス”と呼ばれた追跡表示を調整
『Marvel's Wolverine』で、プレイヤーから“ファートガス”と呼ばれていた追跡用の視覚表示が調整されました。Insomniac GamesはアップデートでScent TrailsとAudio Sense indicatorsの不透明度を下げ、画面上での存在感を弱めています。将来的には、これらの表示を任意にオン・オフできる設定の追加も検討しているとのことです。
問題になった「Scent Trails」の表示
今回調整されたScent Trailsは、主人公のローガンが特定の匂いや音を追跡するときに表示される道筋です。キャラクターの後方に煙のような視覚効果が現れるため、レビュー公開後にThe Washington Postの記者Gene Park氏が“ファートガス”と表現し、発売前から続いていた議論が再び注目を集めました。追跡中の進行方向を明確に示す機能である一方、チェイスや探索でプレイヤー自身が手掛かりを見つける余地を減らすのではないか、という意見も出ています。
Insomniacのコミュニティおよびマーケティング部門ディレクター、James Stevenson氏は、Scent Trailsについて「常に表示されているわけではありません。ローガンの正史におけるミュータント能力と、卓越した追跡能力を表現するものです」と説明しています。人やウイスキー、別の手掛かりとなる匂いを追う場面、ストーリーやミッション中の特定の場面、収集物の匂いを察知した場面でのみ表示される仕組みだとしています。
アクセシビリティ設定をめぐる混乱
この表示はアクセシビリティ設定から消せるという情報が一部で広がっていましたが、実際には既存の設定で完全にオフにすることはできません。たとえばChase Assistは、チェイスシーケンス中に追跡対象の移動速度を下げる機能であり、Scent Trailsそのものを非表示にはしません。その他のナビゲーション関連の切り替え項目も、追跡の軌跡を消す機能ではないとされています。
こうした仕様をめぐっては、Final Fantasyシリーズなどで議論された黄色いペイントによる進行方向のガイドと同じように、補助表示がゲームプレイ上の判断や発見の楽しさを奪うという指摘がありました。Insomniacはその後、プレイヤーからの意見を受けて「プレイヤー体験をさらに洗練させる」方針を示しつつ、作品そのものには非常に誇りを持っていると説明していました。今回の調整は、その発表後に実施されたものです。
アップデートの内容と今後の対応
アップデートv.01.001.005では、発売後に一部のプレイヤーで発生していた一般的なクラッシュにも対応しました。対象はプレイヤー全体のうち少数とされていますが、今回のホットフィックスには安定性の改善も含まれています。
さらに、Scent TrailsだけでなくAudio Sense indicatorsについても表示の強さが見直され、パッチノートでは「視覚効果をそれほど強く感じないよう、不透明度を下げた」と説明されています。完全に削除するのではなく、追跡や感知の情報を残したまま、画面を覆う印象を抑える対応です。
Insomniacは今後も本作のSenses関連機能を評価し、切り替え可能なオプションの追加を検討しています。実装時期や、どの表示を個別にオフにできるようになるかは明らかにされていませんが、現時点では消去できなかったScent Trailsを、将来的にプレイヤーが自分で管理できるようになる可能性があります。