『Physint』Kojima ProductionsがXboxでの開発継続を確認、報道には懐疑的な見方を要請
Kojima Productionsが、PlayStationからXboxへ移った『Physint』をめぐる報道について、事実として受け取らないようファンに呼びかけました。PlayStation Studiosによる中止判断の理由として、Death Strandingシリーズの業績や開発遅延、予算超過が報じられた一方、同スタジオは本作の開発継続と、PlayStationとの関係が良好であることを強調しています。
報道された中止理由にスタジオが反論
本作は当初、PlayStation Studiosがパブリッシャーを務める予定でしたが、Kojima Productionsは先週、PlayStation側がプロジェクトの中止を試みたと説明したうえで、制作をXboxへ移しました。その後、Bloombergは、PlayStationが本作を中止しようとした背景として、Death StrandingおよびDeath Stranding 2の売上がSonyの期待に届かなかったことを挙げています。
同報道では、2作品の業績不振が中止の「大きな要因の1つ」だったとされるほか、本作が締め切りに遅れ、発売まで何年もかかる段階にもかかわらず、予算を大幅に超過する見通しだったとも伝えられました。情報源はプロジェクトに詳しい人物とされていますが、Kojima Productionsは、こうした内容がスタジオとPlayStationの関係、Death Strandingシリーズの商業的な実績、本作の制作計画や投資にまで影響を及ぼしているとして声明を発表しました。
公式声明で示された現在の状況
Kojima Productionsは公式Xアカウントで、特定の報道名を挙げずに、記事内の主張はいずれも公式発表や実名で確認された情報源に基づくものではないと説明しました。そのうえで、読者やファンに対して「一定の懐疑心を持って受け止めてほしい」と要請しています。報道を全面的に否定するのではなく、根拠の扱いに注意を促す形ですが、スタジオにとっては重大な状況だったとも明かしました。
声明では、今回の件がファンだけでなく、創作上のパートナーや、30年にわたって仕事をともにしてきた関係者にも不安を与えたとしています。一方で、Kojima Productionsは「スタジオは健全で利益を上げており、本作の開発はXboxとともに前進している。PlayStationとの関係も強固なままだ」と説明しました。報道によって広がった懸念に対し、経営状態、開発の継続、PlayStationとの関係という3点を明確にした格好です。
Xboxへの移行に至った経緯
小島秀夫氏は先週、公式Xへの投稿で、PlayStation Studiosから本作を中止すると通知されたのは3カ月前だったと説明しています。通知を受けた後もプロジェクトを存続させるため、新たなパートナーを探し続けたとのことです。
小島氏によれば、さまざまな分野の関係者に助言を求め、交渉を進めるなかで、将来に対するビジョンを共有できる相手としてXboxにたどり着きました。その結果、Kojima ProductionsはXboxと再び協力することを決めたとしています。小島氏は本作を自身にとってもスタジオにとっても重要なプロジェクトと位置づけ、ジャンルを定義するアクション・スパイ作品として、開発は現在も継続していると説明しました。今回の声明は、パブリッシャー変更の経緯をめぐる報道に対して、スタジオ側が公に示した現時点での立場となります。