『World of Warcraft: Forever』ベータ版は新要素を加えながら初期WoWの探索する楽しさを取り戻した
2026年09月25日 | #レビュー | Eurogamer
『World of Warcraft: Forever』のベータ版は、初期のWorld of Warcraftを探索したときの高揚感を取り戻していました。新しい地域や小さな発見を加えつつ、慣れ親しんだ世界を大切に残していることが、その大きな理由です。現在のベータ版ではレベル20までプレイできます。
新たな地域にも、以前からそこにあったような自然さがある
新地域Rivergladesには、古いWarcraftのリアルタイムストラテジー作品につながる廃墟の町があります。海沿いの新しい町Farholde Keepも周囲になじんでおり、筆者は画面表示を消して景色を眺めながら歩いたといいます。門をくぐるとき、騎士の像が視界に入り、音楽が重なる。その演出に、世界を自分の足で巡る楽しさを感じたようです。
新たな種族とクラスの組み合わせにも配慮が見られます。筆者は当初、アンデッドのパラディンが世界観に無理やり加えられるのではと心配していました。しかし、彼らはForsakenの中で立場を問われ続け、所属するHordeで自分たちを証明しようとしています。その境遇は、WoWの政治におけるForsaken自身の立場とも重なり、物語の中に自然に収まっています。
寄り道したくなる小さな発見
細かな追加要素も探索を後押しします。ドルイドはWailing CavernsのFang装備を一式そろえると蛇に変身でき、メイジは専用の技能で巻物を解読すると、Shadowfang Keepの珍しい剣をColdflame Saberに変えられます。Swamp of SorrowsからThousand Needlesへ抜ける人里離れた道もあり、Salt Flatsを見渡しながら別の経路で冒険を続けられます。
筆者にとって、こうした寄り道は新しい宝物がまだどこかに眠っていそうだという感覚を呼び戻すものでした。一方で、従来のクエストはそのまま残り、ダンジョンも基本的には変わっていません。ただし、新たな戦利品に驚かされることはあります。世界全体を作り直すのではなく、見慣れた場所に発見を散りばめた形です。
照明や霧、水の表現も新しくなりました。筆者はThunder Bluffへ向かう途中、山の向こうから昇る朝日と、尖塔を結ぶ吊り橋が重なる景色を印象的な場面として挙げています。以前の見た目を選ぶこともできます。
ベータ版で見えた手応えと懸念
筆者は2019年のWoW Classicでレベル60まで育て、The Burning Crusade Classicでは評判を上げるためにプレイを重ねました。Hardcore Classic WoWでは何度も死亡し、最高レベルには届かなかったものの、危険があることで見慣れたレベル上げにも緊張感が生まれたと振り返ります。新しい呪文やクエスト、レイドを加えたSeason of Discoveryには成功した変更もそうでない変更もありましたが、Classicの世界に新しい可能性があることを示していました。
その経験から、筆者はForeverにも興味深い試みを期待する一方、かみ合わない追加要素が出てくると予想していました。ところが、今回のベータ版では新旧の要素が滑らかにつながっていると評価しています。
気になる点は、新種族Skyborneです。見た目は従来の種族より現代のWoWに近く、羽飾りのある熊の姿で歩くSkyborneが古いモデルの中で浮いて見えることもあります。Classicらしさに疑問を持つ声には理由があり、今後の追加要素も慎重に扱う必要があると筆者は考えています。
現代のWoWでは装備を更新しながら先へ進むことが中心になりがちです。それに対し、Foreverのベータ版では、立ち止まって周囲を見たり、思いがけない道を探したりする楽しさが戻ってきました。筆者は初期WoWの魅力を再び感じられたことに驚きつつ、正式版でもこの手応えが保たれることを願っています。