『World of Warcraft: Forever』はClassicの手応えと遊びやすさを両立した
2026年09月25日 | #レビュー | GamesRadar+
『World of Warcraft: Forever』のベータ版は、初期のWorld of Warcraftらしい歯応えを残しながら、クエストや操作の不便さを改善しています。2004年のサービス開始から遊び続けてきた筆者は、とりわけプレイヤー同士の交流が戻ってきたことを高く評価しています。一方で、映像面の変化は控えめで、長く遊べる仕組みの実力はまだ分かりません。
懐かしい冒険に、新たな遊びやすさ
本作は、World of Warcraft Classicに近い難度を土台に、現行版のRetailで培われた利便性を取り入れたPC向け作品です。新種族Skyborneや映像の改善も加わっています。レベル上限は60に固定され、今後は拡張パックで上限を引き上げる代わりに、新しい装備や高レベル向けのエリア、ダンジョンで遊びを広げる方針です。ただし、筆者はこの仕組みの説明が少し分かりにくいとも感じています。
今回のベータ版で到達できるのはレベル20までで、10月下旬の終了前には上限が30に引き上げられる予定です。11月4日の正式リリース時にはサーバーのデータが消去され、最初からのスタートになります。それでも、現時点で取り組めることは十分にあるという評価です。
人が集まる世界が交流を生む
ベータ版では従来のようにサーバーを細かく分けず、PvE、PvP、ロールプレイという遊び方ごとに集まる形を採っています。ハードコアモードも後から追加予定です。筆者が訪れた小さな町Auberdineや都市Stormwindには多くのプレイヤーがいて、協力したり、互いに強化効果をかけたりする姿が見られました。
筆者は、倒れた自分を通りがかりのプレイヤーが蘇生してくれたこともあったといいます。キャンプを設置すると、焚き火の周りに集まった人と特別な強化効果を共有できる仕組みもあり、こうした小さな交流が「MMOを遊んでいる」という感覚を取り戻してくれます。ただし、プレイヤーの多さに合わせた調整なのか、珍しい敵まで非常に速く再出現するなど、バランスが気になる場面もあります。
増えたクエストと控えめな映像の変化
開始エリアを含む各地には、以前より多くのクエストが用意されています。次の地域へ自然に導いたり、役立つ技能を教えたりと、クエスト同士のつながりも良好です。筆者がDarkshoreで受けたクエストでは、かつて入手しにくいと感じていた水中呼吸のポーションを得られました。受注できるクエストも従来の20件から40件に増え、複数の地域を自由に回りながら進めやすくなっています。
一方、照明や水の表現は鮮やかになったものの、ほかの映像面の変化は控えめです。筆者が期待したほどの大幅な刷新ではありません。ベータ版で新たに訪れられるSkyborneの開始エリア、Zephras Isleは見栄えがよい反面、冒険の出発点としては少し広すぎるとも感じています。
ゲームパッド操作はアルファ段階で、筆者はまだ十分に納得していません。長年マウスとキーボードで遊んできたこともあり、慣れるには時間がかかりそうです。それでも、将来ROG AllyやSteam Deckで快適に遊べる可能性には期待を寄せています。
レベル60以降の評価はこれから
新しいアイテムも見つかり始めており、採掘技能なしで鉱石を採れるアイテムや、経験値を増やす寝袋が発見されています。新たな戦い方につながる武器などの噂もありますが、今後の遊びへの影響はまだ判断できません。高レベル向けの新エリアも未探索です。
レベル25で解放されるアカウント共通のLegacyシステムも、今回のプレイでは確認できていません。実績に近い仕組みで、強化効果やペット、乗り物などの報酬が用意されるとされます。筆者は、これがレベル60到達後も遊び続ける理由になることを期待しています。
現段階でも筆者は、Classicの魅力を味わいながら、便利な機能のおかげで追加ツールに頼らず遊べる点に満足しています。昔ながらのMMOらしい交流を求める人には有力な選択肢でしょう。Classicの仕様に強くこだわる人には好みが分かれそうですが、ベテランプレイヤーである筆者にとって、本作は自然に選びたくなる作品です。