← 最新記事一覧

『グランド・セフト・オート』シリーズ、16作中11作が現行PlayStationで遊べず

2026年09月27日 | #その他 | Polygon

『グランド・セフト・オート』シリーズ、16作中11作が現行PlayStationで遊べず

『グランド・セフト・オート』シリーズは全16作のうち11作が現行PlayStationで遊べず、過去作の保存や販売に消極的だとPolygonは指摘しています。シリーズの歴史をたどれる環境が限られていることは、ゲーム文化の保存だけでなく、Rockstar自身にとっても機会を逃すことだと論じています。

PS5では遊べないシリーズ作品が多数

PS5では『グランド・セフト・オートIV』とその追加エピソード、『GTA』初作と拡張版、『GTA 2』、『リバティーシティ・ストーリーズ』『バイスシティ・ストーリーズ』をプレイできません。携帯機向けの『GTA Advance』や『チャイナタウン・ウォーズ』も含め、シリーズ作品の多くは現行機で入手しにくい状況です。

Rockstarが現行世代の各プラットフォームで提供を続けているのは、『GTA V』と『GTAオンライン』、そして『GTA III』『バイスシティ』『サンアンドレアス』の3作です。PCやXboxでは『GTA IV』と追加エピソードも遊べます。Xbox版は、Microsoftの後方互換対応によるものです。

2D時代の作品や一部の携帯機向け作品を遊ぶには、旧PlayStation本体とディスクが必要だったり、コミュニティ製の改造を加えた非正規のPC版を探したりする必要があります。『リバティーシティ・ストーリーズ』と『チャイナタウン・ウォーズ』は、携帯電話向けに提供されたこともあります。

他シリーズと比べても限られる旧作の提供

記事は、同規模のゲーム会社が旧作を残す取り組みを続けている例として、任天堂やBethesda、Blizzardを挙げています。Nintendo Switch 2では、ゼルダのメインシリーズ21作のうち遊べない作品は6作にとどまり、ファイナルファンタジーもナンバリング16作中、PS5で遊べないのは2作だとしています。

一方、Rockstarが2021年に発売した『グランド・セフト・オート:トリロジー:決定版』は、外部委託によるリマスターの技術面や表現にばらつきがあり、ファンから厳しい反応を受けました。その後のパッチで改善されたものの、記事の筆者は、発売当初の対応からRockstarが旧作を大切にしていないように見えたと評しています。

新作中心の体制が旧作への姿勢にも影響か

Rockstarはかつて、さまざまな規模やプラットフォームで『GTA』の新作を継続的に発売していました。記事によると、シリーズ最初の12年間には14作が登場した一方、それ以降の17年間に発売されたのは2作で、まもなく3作目を迎えます。『GTA V』と『GTAオンライン』を別々の作品として数えるかによっても変わります。

筆者はこの変化について、開発費や制作の複雑さだけでなく、Rockstarが複数のスタジオで複数の企画を進める体制から、巨大な新作1本に集中する体制へ移ったこと、『レッド・デッド・リデンプション2』への注力、『GTAオンライン』による大きな収益などを背景に挙げています。シリーズの価値も、発売を重ねるゲームブランドから、希少性や大規模な作品としての完成度を重視するものへ変わったと分析しています。

記事の筆者は、Rockstarが現在の『GTA』像に合わない過去作を遠ざけているのではないかと推測し、短期的な見方だと批判しています。過去作を遊べるようにすることは、ファンがシリーズの歴史や個性を知る助けとなり、企業にとっても長期的な価値につながるとして、旧作の再提供を求めています。