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『Control Resonant』はRemedyへの支持を追い風にGOTY候補を狙う

2026年09月27日 | #ゲーム紹介 | Polygon

『Control Resonant』はRemedyへの支持を追い風にGOTY候補を狙う

2026年のThe Game Awardsで、『Control Resonant』がGOTY候補に選ばれる可能性があります。作品への評価には賛否がありますが、開発元Remedy Entertainmentへの支持が投票を後押しするかもしれません。

Remedy作品はThe Game Awardsで存在感を示してきた

2019年発売のControlは、批評家からの評価が特に高かったわけではなく、Metacriticのスコアは82でした。それでもThe Game AwardsでGOTYを含む8部門にノミネートされ、最終的に最優秀アートディレクション賞を受賞しています。2023年にはAlan Wake 2が8部門にノミネートされ、ゲームディレクション賞やナラティブ賞など3部門で受賞しました。

Remedyの作品は、映像表現に力を入れた大作アクションアドベンチャーでありながら、芸術性も重視しています。大手パブリッシャーの傘下に入らず、こうしたゲームを作っていることも、スタジオへの信頼につながっています。

作品への評価には賛否も

『Control Resonant』は概ね好意的に受け止められており、Metacriticのスコアも前作を上回っています。一方で、Polygonを含む批判的な意見もあります。好意的なレビューの中にも、シリーズがオープンワールドのアクションRPGという、より主流のジャンルへ移ったことに不満を示す声があります。

本作にはゲームシステム上の弱点があり、前作Controlや、形式を大胆に崩したAlan Wake 2に比べると、より無難で個性が薄い印象です。ジャンル別の候補には007 First Lightなど有力作があり、Grand Theft Auto 6を脅かす存在とは言えません。現時点でノミネートが確実とも言えませんが、筆者は有力候補のリストに本作を挙げています。

「応援したい」気持ちが票を動かす可能性

Remedyには、才能があり、独自の魅力を持つスタジオという評判があります。クリエイティブディレクターのSam Lakeがインタビューに積極的で、メディア関係者と親しく交流していることも、スタジオへの好感につながっています。さらにRemedyは、より小規模なインディー開発会社以上に「逆境に立つ存在」と見られることがあります。

とりわけ、Remedyは深刻な資金難にあり、『Control Resonant』の成功がスタジオの存続に欠かせない、という見方が広がっています。ゲームの海賊版を扱う大手掲示板では、スタジオを支えるために購入しようと呼びかける投稿が目立つほどです。

Remedyが大きな利益を生む会社ではないのは事実です。昨年発売されたマルチプレイヤーシューターFBC: Firebreakの不振も、スタジオに打撃を与えました。ただし、直近の決算報告では小幅ながら利益が出ており、差し迫った危機が示されたわけではありません。開発中のMax PayneとMax Payne 2のリメイクはRockstar Gamesとの共同制作であり、Remedyの今後の経営には『Control Resonant』以上に大きく影響する可能性があります。

それでも、Remedyは独自のやり方で、芸術性の高い大作を作るために経営破綻の危機と戦うスタジオだ、という物語が広まっています。作品の規模が大きいぶん、その制作を続ける苦労も、小規模なインディー開発会社以上に英雄的に映るのかもしれません。たとえばYacht Club Gamesは、Mina the Hollowerの開発で実際に経営破綻の危険を冒しましたが、商業的な成功が見込める作品という点では事情が異なります。

Remedyに成功してほしいと思うのは自然なことでしょう。筆者は、海賊版を扱う掲示板の利用者だけでなく、The Game Awardsの審査員にも同じ気持ちが広がっていると見ています。その支持が『Control Resonant』に票をもたらす可能性があり、GOTYにノミネートされた場合、その大きな理由のひとつになるでしょう。