『ポケモンカードゲーム』のクリスタルルギア、36万ドルで落札され最高額を更新
『ポケモンカードゲーム』のAquapolis収録カード、クリスタルルギアが2026年9月末、PSA 10のホロカードとしてオークションで36万ドルで落札されました。クリスタルカードの落札額として最高記録を更新し、従来の14万8511ドルを142%上回りました。23年前のカードで、30周年記念セット「30th Celebration」で再登場したことでも注目されています。
希少なeリーダー時代のカード
Aquapolisは、Expedition、Skyridgeと並ぶ最初期のeリーダー対応セットです。発売当時はポケモンカードゲームの人気が落ち着き、ファンの関心がほかの作品に移ったり、カード収集から離れたりしていました。そのため、これらのセットは比較的少ない数しか印刷されませんでした。最後のセットとなったSkyridgeは1回しか印刷されていません。
Skyridgeの発売後、初期のポケモンカードゲームを支えたウィザーズ・オブ・ザ・コーストが英語版の出版から退きました。『Ruby & Sapphire』以降は、ポケモンUSAが英語版の展開を引き継いでいます。同社はThe Pokémon Company Internationalの前身です。
「クリスタル」カードの仕組みと魅力
AquapolisとSkyridgeでは、人気ポケモンを無色タイプとして登場させた「クリスタル」カードが目玉の1つでした。これらのカードは「クリスタルタイプ」というポケボディーを持ち、ついている基本エネルギーの種類に応じて、ターン終了時まで自分のタイプを変えられます。ルギアのほか、ゴローニャ、クロバット、キングドラ、セレビィ、ホウオウなどもカードになりました。
クリスタルカードはすべてシークレットレアで、セットの収録枚数を超えるカード番号が付けられています。Aquapolisのルギアは149/147。番号からも、セットの通常収録分に含まれない特別なカードだと分かります。Skyridgeのリザードンもよく知られたカードですが、クリスタル仕様の中で最も高額なのはAquapolisのルギアです。
カードの見どころは、仕組みや希少性だけではありません。木村直代氏が描いたルギアは、荒れた海から空へ飛び出し、咆哮する姿を見せています。海面を斜めに描いた構図が目を引き、首を傾けて眺めたくなるような画面です。カード下部と左側にあるeリーダー用の太い帯によって絵の枠は小さくなっていますが、ホイル加工と相まって、細部まで見るとイラストがいっそう際立ちます。結晶を思わせる多面体模様のテキスト欄も、カード独特の印象を強めています。260枚以上のカードを手がけてきた木村氏の作品の中でも、ルギアのイラストは特に優れたものとして評価されています。
30周年記念セットで再登場
クリスタルルギアは「30th Celebration」にも収録され、すでにセットの高額カードの1つとなっています。Aquapolisで登場してから20年以上を経ても、独特の能力、印象的なイラスト、希少性によって存在感を増し、今回の記録的な落札額がその価値に加わりました。ポケモンカードにはさらに高額な例もありますが、同カードほどの存在感を持つものは多くありません。