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『Echo Weaver』レビュー、最初から備わる能力を発見する喜びが探索を支えます

2026年10月09日 | #レビュー | Game Informer

『Echo Weaver』レビュー、最初から備わる能力を発見する喜びが探索を支えます

『Echo Weaver』は、能力の使い方を自分で発見する喜びが際立つ探索アクションです。時間ループと知識による成長を組み合わせた仕組みは独創的で、うまく解き明かせたときの手応えは格別です。一方、謎解きが進まないときの時間制限や、精密な操作を求められる場面でのジャンプの感触には、不満が残ります。

能力を手に入れるのではなく、使い方を知る

メトロイドの影響は、広大でひと続きのマップを探索し、進行に応じて行動の幅が広がっていく構造からすぐに伝わります。もう1つの着想元と思われるOuter Wildsとのつながりは、本作独自の仕組みを掘り下げるにつれて見えてきます。時間ループに閉じ込められた世界では、何を知っているかが、できることを左右するのです。

主人公のWeaverが持つ知識は、基本的にプレイヤーと同じです。ブーメランのように投げる武器「グレイブ」は主に謎解きに使います。敵への攻撃もできますが、そもそも敵に遭遇する機会は多くありません。

本作を特徴づけているのは、便利な能力の多くが、新しく獲得するものではないことです。探索の途中で、実は最初から使えたのだと気づきます。たとえば、グレイブに火をつけることはゲーム開始直後から可能ですが、その方法を知るのはかなり進んでからです。

一定の進行を経て新しいことができるようになる、という流れ自体は、メトロイドの影響を受けたほかの作品と似ています。ただし本作では、しばしば複雑な手順を理解することで行動の幅が広がります。能力を与えられたのではなく、自分で使い方を解き明かしたという実感が、発見の喜びを強めています。

時間ループが探索を大きな謎解きに変える

ゲームを始めると、数分おきに正体のはっきりしない災厄が起こり、時間が巻き戻されることを知ります。やり直してもマップの記録は残り、プレイヤーが覚えたことも失われません。この積み重ねがあるため、死亡やリセットが過度に理不尽には感じられません。

知識による進歩は、時間ループとも密接に結びついています。ある場所へ早く到達し、探索に使える時間を増やすための近道も、最初から存在しています。見つけ方を知らなかっただけなのです。

そのため本作は、同じ敵を何度も倒しながら進む探索アクションよりも、複雑な仕掛けを備えた箱を解き明かすような感覚があります。筆者は、この違いが同ジャンルの作品の中で本作を際立たせていると評価しています。

ただし、必要な謎を解けずに足踏みする場面も頻繁にあります。順調に発見を重ねている間は時間ループと歩調が合いますが、探索中や、あと1つだけ確かめたいときに時間が尽きると、制限が重荷になります。自分からループをリセットし、実質的に命を絶ってやり直すのが最善になることも多く、まだ続けたい場面で諦めを迫られる感覚が残ります。

難しい足場ではジャンプの弱点が目立つ

時間切れが最もつらいのは、複雑な足場を連続して突破する場面です。本作最大の弱点は、ジャンプの操作感にあります。通常の探索では十分に機能しますが、トゲの茂みや次々に現れる穴を越える場面では、要求される精密さにアクションの感触が追いついていません。失敗すれば体力だけでなく、時間も失います。

ようやく難所を抜けたのに、チェックポイントへ届く直前に時間が巻き戻ると、強く落胆させられます。リセットして再挑戦することを前提にした設計なので、やり直しの負担は抑えられています。それでも、足場を渡る挑戦がときに不公平に感じられる点は見過ごせません。

筆者のプレイでは、集中を妨げる不具合もいくつか発生しました。主に、ファストトラベル先のエリアが正常に読み込まれない問題です。

解き明かした知識そのものが報酬になる

開発元のMoonlight Kidsは、仕組みをプレイヤー自身が理解する力を大きく信頼しています。その方針は、目的を見失って歩き回るもどかしさにもつながりますが、発見できたときの報酬ははっきりと感じられます。メトロイド型の構造に独自の工夫を加えた試みとして、よく形になっています。

筆者はすぐに再プレイするとは考えていないものの、ほぼすべての能力の使い方を知った状態で始め、素早く駆け抜けられるという可能性には魅力を感じています。初回に得た知識が、そのまま次のプレイの力になるのです。

時間制限への苛立ちや、操作の難しさが理不尽に感じられる場面はあります。それでも、最後には自分が天才になったような気分を味わえる。ゲームを終えるときに残る、その感覚こそが『Echo Weaver』の大きな魅力です。