『Valor Mortis』は本編クリアに20時間以上、全要素の攻略には25時間以上かかるとされています
2026年10月11日 | #ゲーム紹介 | DualShockers
ソウルライク作品は、戦闘だけでなく世界観や見せ方まで先行作に似通い、個性が埋もれてしまうことがあります。One More Levelの『Valor Mortis』は、ナポレオン戦争期を舞台にした一人称視点のソウルライクです。本編クリアには20時間以上、寄り道も含めると25時間以上かかるとされています。
物語を追うだけで20時間以上
『Lords of the Fallen』とDark Souls三部作、BloodstainedとCastlevaniaのように、人気ジャンルでは作品の見た目や題材が似てくることがあります。良くも悪くも似た作品が続くと、それぞれの個性が実際以上に薄く感じられることもあります。その点、筆者は『Valor Mortis』を、独自の発想を見せる作品として紹介しています。
舞台は、荒廃したナポレオン戦争期の戦場です。物語を追うだけなら20時間以上、すべての要素に取り組むと25時間以上が目安です。広大なオープンワールドではなく、複数の半開放型ステージで物語が進みます。寄り道の要素は収集品集めではなく、任意のクエストや隠された闘技場、武器ごとのスキルツリーなどで構成されています。
慎重な戦闘と自由な移動
遠い未来を描いたGhostrunnerから時代を移しながらも、本作には同作で培った動きの要素が受け継がれています。壁走りやグラップリングでステージを移動できる一方、戦闘はより慎重で、行動をよく考える必要があります。ソウルライクとして、一手ごとの判断を重視した作りです。
武器は剣が3種類、遠距離武器が3種類の計6種類です。武器の性質を変えるカスタマイズ要素もあり、好みの武器を探して使い込む楽しみが用意されています。敵を追い詰めた後は、主人公が持つ魔法でとどめを刺せます。敵を内側から焼き尽くしたり、サーベルで切り裂いたりする演出もあります。
ナポレオン戦争期を描く歴史ファンタジー
筆者が「歴史ファンタジー」と呼ぶ本作では、ラッパ銃から魔法の一撃を放ち、ゾンビにレイピアを振るう場面も登場します。ナポレオン戦争を史実に忠実に再現する作品ではありませんが、ゲームであまり扱われてこなかった時代を舞台にすることで、敵や武器、主人公にもジャンルの定番とは異なる個性が生まれています。高い城や鎧を着た騎士が並ぶソウルライクとは違う、新鮮な雰囲気が魅力です。
舞台の変化は、長く続くシリーズにも新鮮さをもたらします。筆者はAssassin's Creedを例に挙げ、近年のアクションRPG化には異論がある一方、作品ごとに異なる文化を描くことがシリーズの継続力を支えていると述べています。ゲームの仕組みが似てきても、舞台が変われば作品の印象は大きく変わります。
筆者は『Valor Mortis』を、One More Levelが過去作で培ったものを生かしながら、ジャンルに新しい個性を持ち込む作品として評価しています。独自性を見落とされがちな現在のゲーム業界で、印象に残る一本になることを期待しています。