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『Planet Zoo 2』は発売時から136種の動物が魅力を放つ美しい動物園経営シムです

2026年10月14日 | #レビュー | Eurogamer

『Planet Zoo 2』は発売時から136種の動物が魅力を放つ美しい動物園経営シムです

『Planet Zoo 2』は、見事に描かれた動物たちと、手応えのある経営を楽しめる続編です。数時間プレイした段階では、新要素が遊びを大きく変える印象は薄いものの、動物の愛らしい仕草にはつい作業の手を止めて見入ってしまいます。まだ最終的な評価を下せるほど遊んではいませんが、その豊かな表現と、創作や試行錯誤を穏やかに楽しめる時間には、すでに強く引き込まれています。

動物を眺めるだけで時間が過ぎていく

前作Planet Zooの楽しさの1つは、知らなかった動物との出会いでした。Frontierの細やかな表現によって生き生きと描かれた動物たちを発見する喜びは、続編にも受け継がれています。

たとえば、筆者が今回初めて知ったキノボリカンガルーは、飼育エリアを元気に跳ね回り、尾を揺らしながら木製の遊具を登っていきます。梁にしがみつく姿まで愛らしく、いつまでも眺めていたくなります。駆け回るワオキツネザルや、岩から池へ飛び込むコツメカワウソも同様です。

マサイキリンが複雑な動きで立ち上がり、サバンナの探索へ向かう姿も印象的です。水槽ではタイマイが静かに泳ぎ、マナティーが興味深そうに水中を探っています。新たに登場した鳥類用の飼育施設では、太古の生き物を思わせるハシビロコウが大きな翼を広げる様子にも目を奪われました。

こうした出会いは、現実の動物について調べるきっかけにもなっています。かわいらしい姿を楽しむうちに、自然と知識まで増えていくのです。

自然保護区の景色は見事、撮影の仕組みには疑問も

Frontierの作品は、ゲームの仕組みにどんな意見があっても、見せ方の巧みさには文句をつけにくいものがあります。『Planet Zoo 2』では、新たな自然保護区がその強みをさらに引き立てています。

広大な土地では動物たちが自由に歩き回ります。アフリカではカバが泥水につかり、シマウマが木陰で草を食べ、ゾウの群れが移動するそばでフラミンゴが浅瀬で羽づくろいをしています。

筆者の評価では出来がいまひとつだったJurassic World Evolutionシリーズから取り入れられた、ジープでの探索も楽しめます。坂を駆け下り、水しぶきを上げながらサバンナを走る体験は、それだけで気分が弾みます。チュートリアルでは写真撮影を促されますが、これほど美しい景色なら、言われるまでもなく撮りたくなります。

ただし、探索中の撮影で研究ポイントを得る仕組みは、同じくFrontierの恐竜シリーズから引き継がれたものです。写真と研究ポイントの結び付きには、今回も取って付けたような印象が残ります。

水槽や鳥類施設は、経営の幅を広げる追加要素

序盤の範囲では、水槽、鳥類用施設、自然保護区といった大きな新要素が、ゲームを根本から変えるものには感じられません。Planet Coaster 2で十分に練られていなかったウォーターパーク要素を思い出す部分もあります。ただ、飼育できる動物の種類が増えたこと自体は歓迎できます。

水槽は、基本的には水中の飼育エリアです。ろ過ポンプを接続して水を清潔に保ち、適切な塩分濃度を維持する必要があります。淡水魚を塩水に入れるわけにはいかず、水温や深さにも気を配ります。

鳥類用施設も、仕組みが極端に複雑になるわけではありません。屋根付きの飼育エリアに支柱を設け、鳥が翼を広げられる空間を確保します。自然保護区では、大きなマップ内にあらかじめ定められた生態系のエリアを扱いますが、感触としては、管理の手順が少し増えた、柵のない共有の飼育エリアに近いものです。

やや単純化した説明ではありますが、これは必ずしも欠点ではありません。もともとの経営が十分に充実しているため、新要素が大改革ではなく、遊びに彩りを加える形でも大きな不満はありません。水槽については、ジョーズ3のような水中トンネルを造れると分かった時点で、筆者の心をつかんでいました。

動物の幸福と来園者の満足が経営につながる

Planet Coasterシリーズは、施設の見た目や配置を自由に作り込むことを重視し、経営の深さは大きく後退していました。一方、Planet Zooは前作の時点で、より豊かでしっかりした経営ゲームでした。その土台は『Planet Zoo 2』にも受け継がれています。

動物の世話だけでも、取り組むことは多くあります。適切な環境を作り、刺激を得られる設備を十分に用意するほか、繁殖、健康、取引にも目を配らなければなりません。そして、その管理が動物園全体の運営とうまく結び付いています。

園内を清潔に保ち、施設を維持するには、適切なスタッフを雇う必要があります。来園者には食事や飲み物だけでなく、休息、トイレ、学びの機会も提供します。満足して帰ってもらうことが、次の来園者にも入場料を納得して払ってもらうことにつながります。ここでは、お金の管理がきちんと意味を持っています。

動物が幸せなら来園者も喜び、それが経営を支えます。この循環を維持するための調整は、十分な手応えと満足感があります。

丁寧な導入と、発売時の豊富な選択肢

チュートリアルを兼ねたキャンペーンも優秀です。前作では、基本事項の説明がまとまりに欠け、その後は手探りで進めることになり、筆者は早い段階で戸惑いました。今回は、声の演技も魅力的な登場人物たちが、さまざまな環境や大陸を巡りながら、重要な仕組みを順序立てて丁寧に教えてくれます。

画面の操作まわりにはまだ少し煩雑さが残りますが、以前より直感的で、必要な項目を探しやすくなっています。特にコントローラーを使う場合に改善を感じます。

植物をまとめて配置できるネイチャーブラシも便利です。広い飼育エリアを作る際に、木を300本も1本ずつ置くような手間を省けます。季節の変化も美しく、園内が雪に覆われたり、秋らしい色に染まったりします。ただし、天候が経営にどれほど影響するかは、現時点ではまだ判断できません。

発売時の内容にも好感が持てます。Planet Coaster 2は当初の内容があまりに乏しく、発売後のDLCを売るための露骨な仕掛けにさえ感じられました。ファンの反発を受けて現在は大きく改善していますが、『Planet Zoo 2』では、Frontierがその経験を生かしたように見えます。

今回は発売時から9種類のテーマが用意され、建築や景観づくりを楽しむ余地があります。動物も136種を収録し、前作の本編やDLCに登場した種類に、新たな動物を加えています。

穏やかな試行錯誤を、動物たちが特別な時間にする

『Planet Zoo 2』は、自由に作り込み、経営方針を試し、問題を解決していく過程を、ゆったりしたペースで楽しめます。筆者にとっては、スコットランドを舞台にした痛ましいホラーや、異次元のBDSMの怪物、フランス革命期の流血に触れてきた数週間のあとに、心を落ち着かせてくれる作品になっています。

それでも、最大の魅力はやはり動物です。水辺で過ごすアフリカゾウ、楽しそうに跳ねるオニオオハシ、ツマグロ、スマトラオランウータン、北スラウェシのバビルサ。何かが目に入るたびに、作業を止めて、その丁寧に表現された振る舞いを眺めたくなります。

そして、いつの間にか名前まで覚えていることに気付きます。数時間のプレイで最終評価は出せなくても、動物の魅力を知りながら動物園を育てる楽しさは、すでにはっきりと伝わってきます。