『Phantom Blade Zero』のレビューが出そろいMetacritic 88点、戦闘は高評価もストーリーには厳しい声
S-Gameが手がける武侠風アクション『Phantom Blade Zero』のレビューが出そろいました。Metacriticのスコアは執筆時点で88点です。評価が最も集まっているのは戦闘で、多くのメディアが絶賛しています。一方で、ストーリーやボス戦の作りには複数の媒体が不満を挙げています。
Metacriticは2026年の大作アクションを上回る
88点は、2026年発売の大作アクションであるControl Resonant、007 First Light、Saros を上回る数字です。ただし、同じ年のレーシングゲームには届いていません。Star Wars Galactic Racerは同じ88点で並び、Forza Horizon 6は90点とさらに上です。
高評価が続いていることで、12月のThe Game Awards 2026でノミネートされる可能性にも影響しそうだと、元記事は伝えています。
戦闘は「近年屈指」と絶賛する声
IGNは9/10をつけました。レビューしたTravis Northup氏は、50時間遊んでも戦闘が古びる気配すらなかったと述べ、「近年プレイしたアクションゲームの中でも屈指の出来」と評価しています。裏切りと復讐を描く物語は大半が手堅い路線にとどまり、見えない壁や技術的な不具合が小さなストレスになる場面もあるそうです。それでも、見事によく調整された冒険の大部分は「最高に楽しかった」としています。
GameSpotは8/10で、Richard Wakeling氏が評価しました。見出しは「戦闘が素晴らしく、ストーリーが意味不明でも気にならない」という趣旨です。ところどころに光る演出があり、kungfupunkと呼ばれる世界観も気に入った一方、物語は追いにくく、思い入れも持ちにくいとしています。それでも、中国の武術映画の只中にいるような感覚や、一般的な三人称視点アクションの常識に反する動きが決められる点で、十分に魅力的だと述べています。
VGCは5点満点の4つ星です。Dave Aubrey氏は、kungfupunkの舞台設定と目が回るような武術アクションを称賛しました。『Black Myth: Wukong』など同ジャンルの作品より「間違いなく優れている」とも述べています。『Black Myth: Wukong』は2024年のThe Game AwardsでGame of the Yearにノミネートされ、Best Action Gameを受賞した作品です。ただしAubrey氏も物語には乗れず、ストーリーとキャラクターをどちらも「平凡」と評しました。
ボス戦のテンポと遊びの自由度に課題を指摘
Eurogamerは5点満点の3つ星でした。Emma Kent氏は、戦闘のテンポにムラがあると指摘しています。次々と敵が現れる激しい戦闘と、進行が遅いボス戦の落差が大きいということです。アニメーションや美しい環境など多くの面で優れており、戦闘がうまくかみ合ったときの流れは素晴らしいとしています。複数の敵に囲まれるストリートファイトは映画的で満足感があり、プレイヤーが創造的に自分らしく戦えるとのことです。
ところがボス戦に入ると、その高揚感が薄れ、木の剣で順番に攻撃を当てる機会を待っているような気分になるそうです。物語についても、視覚的な語り口など評価できる部分があるとしました。ただ、レビュー掲載に関する解禁ルールのため、良かった点を詳しく書けないと断っています。
PolygonのPaulo Kawanishi氏は、本作を良い面も悪い面も含めて「完璧な武術ゲーム」と呼びました。良質な武侠映画を観る喜びをゲームで再現できているとしつつ、映像の華やかさに比べ、プレイヤーを信頼して技を自分で繰り出させる作りが足りないと述べています。映画的な武術表現を追うあまり、操作する楽しさより見せ場が優先されているという見方です。物語についても、分かりにくいと感じたそうです。
評価のまとめ
各媒体に共通しているのは、戦闘の完成度と世界観への高い評価です。一方で、物語が分かりにくい、あるいは印象に残らないという指摘が複数の媒体から出ています。ボス戦のテンポや、見せ場を重視するあまり操作の自由度が損なわれている点も、評価が割れる要因になっています。