『Chronicles: Medieval』開発元Raw Power Gamesが資金を失い、スタジオ閉鎖の恐れも
2026年10月31日 | #レビュー | DualShockers
中世を舞台にしたサンドボックス戦略ゲーム『Chronicles: Medieval』の開発元Raw Power Gamesが、開発継続に必要な資金を失ったと明らかにしました。スタジオ自体も閉鎖の危機にあります。ただし、スタジオの閉鎖もゲームの開発中止も、現時点では確定していません。
資金の出どころや経緯は明かされず
コペンハーゲンを拠点とする同スタジオは、自分たちではどうにもならない事情で資金が確保できなくなったと説明しています。資金の出どころや、何が起きたのかについては触れていません。ゲームはリリースが近い段階にあったとみられ、その点が残念だと原文筆者は述べています。
新たな資金が得られなければ、開発は続けられません。スタジオは閉鎖に追い込まれる可能性にも言及しています。
Raw Power Gamesは、支援してくれそうな相手と話をしているとしています。ただし、その話し合いが実を結ぶとは約束していません。結果がどうなっても、新たな動きがあればコミュニティに伝えるとのことです。
時期の悪さも際立っています。開発元は8月、ゲームの完成度を高めるため、アーリーアクセスの開始を2027年初頭に延期していました。今回の発表では、アーリーアクセスは「手の届くところ」にあるとされています。しかし、この時期での公開が今も可能かどうかは分かっていません。
スタジオはコペンハーゲンの拠点とリモートで働くスタッフにも触れ、長年にわたってこのプロジェクトに力を注いできたと述べました。また、Steamでウィッシュリストに登録したり、映像を共有したり、史実の再現度について議論したりしてきたプレイヤーに感謝を示しています。解決策を探る間も、そうした応援を続けてほしいと呼びかけています。
Total WarとMount & Bladeを併せ持つ内容
『Chronicles: Medieval』の特徴は、大規模な戦略と、戦場でキャラクターを直接操作する要素を組み合わせている点でした。部隊にはリアルタイムで指示を出し、自分も戦いに加われる設計です。さらに、兵の募集や外交、城の建設、百年戦争の頃の中世ヨーロッパを舞台にした自由度の高いキャンペーンも予定されていました。
原文筆者は、Total WarとMount & Bladeの大ファンとして、このゲームにすぐ目を引かれたといいます。歴史を題材にしたゲームには、王や武将、あるいは一介の農民になりきって没頭できる魅力があると語っています。自身も歴史好きで、Mount & Blade II: BannerlordやKingdom Come: Deliveranceの2作品が多くのプレイヤーを集めていることを、心からうれしく思っているそうです。こうした成功は、歴史ゲームがもはや歴史好きだけのニッチなジャンルではないことを示しており、本作もその流れに加わる有望な作品に見えていたと振り返っています。
Raw Power Gamesは、映像を公開するだけではありませんでした。8月の開発日誌では、ユニットが経験を積む仕組みや、地域ごとの募兵の人数が尽きうること、軍の補給や給与の状況が士気に影響することが説明されていました。9月のGamescomでは500対500の戦闘を披露し、騎兵突撃や戦闘、AIにはまだ作業が必要だと開発者が語っています。
もちろん、慎重に見るべき理由もありました。見栄えのするデモが完成品を保証するわけではなく、システムが多く絡み合うゲームならなおさらです。それでも開発陣は、10月27日にも紋章と中世の紋章学に関する開発日誌を公開するなど、更新を続けていました。その3日後に、スタジオが存続できないかもしれないという警告が出された形です。
チームはまだ諦めていない
原文執筆時点で、Raw Power Gamesは新たなパブリッシャーや投資家、資金調達の枠組みを発表していません。スタジオの今後は不透明で、2027年という予定どおりに『Chronicles: Medieval』が発売される保証もありません。
Steamのストアページには今も2027年の発売時期が表示されています。しかし、それを確約と受け取るべきではないと原文は指摘します。スタジオの先行きがはっきりしない限り、これまでの計画が守られると考える根拠は乏しいという見方です。
原文筆者は、『Chronicles: Medieval』がここで終わってしまうのは本当に惜しいと述べています。完成したゲームが野心に見合う内容になったかどうかは分かりません。それでも、Raw Power Gamesが見せてきたものは注目するに値したといいます。スタジオが始めたことを最後までやり遂げる機会を得られるよう、筆者は願っています。